goo blog サービス終了のお知らせ 

このゆびと~まれ!

「日々の暮らしの中から感動や発見を伝えたい」

カナダ総選挙で【反トランプ】の【超大物グローバリスト】率いる政党が勝利

2025年05月27日 | 政治・経済
今日も国際関係アナリスト・北野 幸伯さんのメルマガからお伝えします。

~~~~~~~~~~~~~
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは! 北野です。

まずお知らせから。
世界を震撼させたトランプ関税。
しかし、トランプが関税をかけなかった国がありました。
なぜトランプは、「あの国」の「あの指導者」には、異常なほどやさしいのか?

元諜報員の大物やアメリカ上院議員が、驚愕の証言をしています。
詳細は↓

―――

では、本題。
カナダで4月28日、下院選挙が実施されました。
マーク・カーニー新首相が率いる与党・自由党が勝利しました。
このカーニーさん、ナショナリストのトランプさんとは正反対の【 超大物グローバリスト 】です。

1965年生まれの60歳。
1988年、ハーバード大学で経済学学士号を取得。
その後、1993年にオックスフォード大学で経済学修士号を、1995年に経済学博士号を取得しました。
卒業後、アメリカの大手金融会社ゴールドマン・サックスに入社。
ロンドン、ニューヨーク、東京などで勤務しています。

2008年、カナダ銀行(=中央銀行)総裁に就任。
2012年には、なんとイングランド銀行(=イギリスの中央銀行)の総裁に就任します。
マーク・カーニーさんは、イギリス史上初の「外国人イギリス中央銀行総裁」になったのです。
まさに、【 超大物グローバリスト 】でしょう。

当然、ナショナリスト・トランプさんとの仲は悪く、アメリカとの関係は最悪になっています。
とはいえ、まずトランプさんが、「カナダはアメリカの51番目の州になればいい」と繰り返し発言し、トルドー前首相のことを「知事」と呼んでいたのが関係悪化の原因です。

トランプさんは、中国との米中覇権戦争で勝利したいのに、緊密な同盟国であるカナダを侮辱して、反米にさせてしまった。

本当に愚かです。
さて、カナダの選挙について、カナダ在住ゆうこさまからのメールをご紹介させていただきます。

【 メール転載ここから▼ 】
〈北野様
お久しぶりです。カナダのゆうこです。
昨日のカナダ総選挙、与党リベラル党の勝利で終わりました。
議席数は過半数に届きませんでしたが。。。

トゥルドー前首相の辞任後につなぎで首相になったカーニー氏。
ほんの1か月ちょっとの期間で、虫の息だったリベラル党を復活させ、信じられないほど見事な逆転劇でした。

トゥルドー前首相の辞任前には次期首相確実とみられていた保守党のポリエブ氏は、自分の選挙区ですら落選という痛い結果になりました。
万年独立を夢見るケベック党の基盤であるケベック州ですら、リベラル党優勢でした。

ポリエブ氏が掲げる、緊縮財政、住宅問題、犯罪・薬物問題、環境問題、先住民族保護問題への政策よりも、国家の存続、トランプ政権の脅威への対応などを最重視したカーニー氏が支持された形です。

国家の存続・安全保障が脅かされている、国内の諸々の問題は後回しもやむを得ない、とカナダ国民が認識しているのだと思います。
選挙演説や討論で、トランプ政権の横暴に一切言及しなかったポリエブ氏への不信感も強かったです。

ポリエブ氏はミニ・トランプと呼ばれるほど、掲げる政策がトランプ氏寄りだったことも逆風になりました。
保守党に投票したいけれどポリエブはいやだという人も多かったです。

今後、カーニー氏のリベラル党は、脱アメリカ依存、EUやアジアとの経済協力、国内自由貿易推進など、アメリカ離れを加速させていくと思われます。

ですが、カナダ全体のGDPはカリフォルニア州のGDPの約半分。経済規模が小さいのでアメリカにとっては痛くもかゆくもないと思われます。

カーニー氏は英国銀行総裁やカナダ銀行総裁を務めたバリバリのエリート、グローバリストです。
反グローバリストからは嫌悪されています。

ですが、トランプ政権のような保護主義・関税主義では自滅するだけですよね?
自国に大きな産業があっても、買ってくれる相手があってこそですよね?
今の時代、 グローバルな自由貿易を排除して、国内で完結する自給自足的なシステムは可能なのでしょうか?

一つ残念なのは、ここ数年中国離れが進んでいたのに、トランプのせいで中国との距離がぐっと縮まってしまったことです。
習近平はもう笑いが止まらないでしょうね。。。

乱筆乱文失礼しました。
いつもメルマガ楽しみにしています。
それではまた!〉
―――
【 メールここまで ▲ 】

ゆうこさま、現地からの情報、ありがとうございます!
〈一つ残念なのは、ここ数年中国離れが進んでいたのに、トランプのせいで中国との距離がぐっと縮まってしまったことです。
習近平はもう笑いが止まらないでしょうね。。。〉
――

この指摘に、トランプの愚かさが凝縮されています。
トランプがカナダを叩くので、カナダは中国よりになってしまった。
トランプがEUを叩くので、EUは中国よりになってしまった。
トランプが日本を叩くので、日本も中国に接近している。

これ、「当然の動き」でしょう?
トランプが、プーチンの【 ポチ 】のごとくふるまっている件。
トランプ信者は、「いや、あれは戦略なのだ!ロシアと和解して、中国包囲網に引き入れるつもりなのだ!」といいます。

そうでしょうか?
トランプは、日本、EU、カナダなどとの関係を破壊して中国包囲網を壊し、一方でロシアを中国包囲網に引き入れている???

矛盾していませんか?
トランプの異常な行動。
ひょっとしたら、こういうことなのかもしれません。

今すぐ確認してください。↓


◆PS
既存のマスコミに疑問を持っている。
しかし、どうしてもプーチンやトランプを「英雄」と思えない方。
あなたの「違和感」は正常です。

というのも、現在の日本の情報空間では、「米英情報ピラミッド」と「クレムリン情報ピラミッド」が戦っているのですから。
今のウソまみれの情報空間が嫌で、ネット上で真実を探し、「ついにみつけた!」と思ったら、実は「クレムリン情報ピラミッド」だった。
救われないです。

では、どこに本当の情報があるのでしょうか?
ここにあります。↓

是非参加してみてください。

---owari---

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。