(自分の魂を生かす過程で、できるだけ多く世の中に還元していく)
使命というものは、みんなにすべてあるのです。使命はみんなにすべてあるのです。
その使命とは何であるかというと、大きく言うと二つに分かれます。
一つは、「あなた自身が今世頂いた命、この魂、これを最大限に生かす」ということ、これが一番目の使命なんですね。
あなた自身を最大限に生かす方法、それはあなた自身の適性にかかわっています。「あなた自身がどういう才能を持っているか」にかかっています。
あなた自身の才能をいちばんよく知っているのは、ほかならぬ、あなた自身であるのです。あなた自身が、「自分がいちばん好きなものは何か」を問うてみることです。あなたがいちばん好きなものが、実はあなたの才能であるのです。それが、「あなたが何に向いているか」を示しているのです。「いちばん好きなものが何であるか」を検討することです。
そこで、その好きなものが、もし他の人々に有害なものであったら、それは遠慮したほうがいいのです。しかし、他の人々にとって有害でないものであるならば、「そこに己(おのれ)の才能を伸ばしていく」というのが、いちばん魂を生かすことになっていきます。
一番目は、「自分の魂を生かす」ということでした。
二番目に大事なことは、「自分の魂を生かす過程で、できるだけ多く世の中に還元していく。世の中のためになるようなことをしていく」ということです。こういう思いを持った人で満ちることが、実際に世の中がよくなっていくための出発点なのです。
どうしても自分のこと以外に思いが行かない。これが大多数の人なのです。自分のことだけではなくて、ほかの人たち、周りの人たちの幸福を思う。書生(しょせい)みたいな、そういう若々しい議論だけではなくて、本当に、本心から腰を入れて、「少しでも世の中の人のお役に立ちたい」という気持ちでいますと、あなたの魂に合った世界が展開してくるのです。
あなたの器(うつわ)、あなたの才能に合った舞台が必ず開けてくるのです。あなたの機が熟してきたとき、あなたの努力が実って機が熟してきたら、必ず活躍の舞台は、絶対に自己展開してくるのです。現れてきます。
早い人は、数日あるいは数ヵ月のうちに現れてきます。普通の人は、そういう気持ちで努力していますと、一年ぐらいで何かの兆(きざ)しが見えてきます。三年以内には、だいたいの場合、方向性が決まります。これが標準です。十年たって何も現れないということは絶対にありえません。
(心が成熟したら、必ず次なる段階が与えられる)
ですから、まず己の生命を生かし切るところから始めて、常に「人々の役に立ちたい」という思いを持っていれば、あなたにとってふさわしい舞台が現れるのです。その舞台があなたにとって不足のものになったら、次なる舞台が現れます。それが不足になったら、また次なる舞台が現れます。
なぜ、そう言えるか。それは、あなたには守護霊というものが必ずついているからです。その守護霊が、あなたの心が成熟し、その刈り入れのときが来たら、必ず次なる段階を与えてくれるのです。ですから、悩む必要は全然ないのです。現在の置かれた立場のなかで最善のことをして、理想を持っていれば、必ず道が開けるのです。
そして、それを知るということが、あなたのいちばんの喜びになってきます。
「こう生きなさいよ。ああ生きなさいよ。あなたはこういう人生を生きるんですよ。あなたは何歳で死ぬんです。こんな職業がいいんです」
こんなことは言いません。それは、あなたが本当には幸福にならないからです。
あなたは、やはり自分自身で、主体性を持った人生を拓(ひら)くべく努力することです。それがいちばんです。
---owari---
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