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「日本を変えられない」という無力感を克服する方法

2020年01月21日 | 政治・経済
今日も国際関係アナリスト・北野 幸伯さんのメルマガからお伝えします。

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全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは! 北野です。

28年ぶりに日本に帰ってきて、見た感じ、何も変わっていないように思えました。
日本は、清潔で、安全で、秩序があって、自然がきれい。
日本人は、勤勉で、誠実で、正直で、親切。
冬でも、晴れの日が多く、実に快適で幸せです。

しかし、人々の心の中で、とても重要な変化が起こったことがわかりました。
それは、人々が「希望を失っている」ということです。

そして、「日本をよくすることができる」という確信がなく、
「日本の衰退は不可避」
と「無力感」にとらわれている。

皆さんは、どうですか?
同じように無力感にとらわれていませんか?

今日は、この問題について考えてみましょう。

▼世界も日本もよくなっているという事実
「日本はもうダメだ!」と多くの人がいいます。
「世界はもうダメだ!」と思っている人もたくさんいます。
「世界は、どんどん悪くなっている」と主張する人もいます。

しかし、事実をみると、世界はどんどんよくなっています。

たとえばオバマさん。
200年前にアメリカで生まれたら、奴隷です。
それが、今では大統領になれる。

100年前、世界のほとんどの地域は、欧米列強の植民地でした。
今では、どんな大国でも、露骨に植民地をつくることはできません。

日本もよくなっています。
私が小学校1年生の時、担任は女性の先生でした。
正直、体罰は日常茶飯事。
宿題を忘れたら、げんこつで頭を叩かれたり、耳をひっぱられたり。

そのことを問題視する人は、誰もいませんでした。
次に担任になった先生は、教室で授業中にたばこを吸っていました。
誰も文句をいいませんでした。

今は、体罰とか、たばことか、メチャクチャうるさくなりましたね。
私は、いいことだと思います。

生活面では、たとえば「犬のフンは、飼い主が持ち帰る」という習慣が確立していませんでした。
それで、近所の神社でしょっちゅう犬のフンをみかけました。
今、道路に犬のフンが落ちていたらびっくりしますね。

ちなみに、ロシアでは、未だに「犬のフンは、飼い主が処理する」という習慣がありません。
それで冬、白い雪の中に、点々とフンが見え、なんともいえない光景になります。

一年前と比べるとあまり違いは見えませんが、たとえば私が子供だった40年前とかと比べると、その差は歴然です。

今現在も、日本国はよくなりつづけています。

たとえば、外国人は、「日本の公立学校にはエアコンがないところが多い」と聞いて、
「ハイテク大国なのになぜ?????」と驚いていました。
ここ数年、ようやく、「学校にエアコンは必須でしょ」という話になってきました。

というわけで、皆さん、「世界も日本もよくなっている」という事実を認識しましょう。

▼冷静にできることをする
日本最大の問題といえば、「自虐史観」でしょう。

私はモスクワに留学して、「日本と日本人は、愛され、尊敬されている」ことに気がつきました。
それで、速やかに自虐史観を卒業できた。

1999年にメルマガをはじめてから、一貫して「自虐史観はバカバカしいので捨てましょう」と書きつづけてきました。

なかなか変わらないように思えましたが、今日本から自虐史観は消えつつあります。

もちろん、私が書いてきたこととは、関係ないでしょう。
いろいろな先生方が、「自虐史観を捨てましょう」と主張され、ゆっくり変わってきた。
だから、「何も変わらない」ように見えても、あわてず、あきらめず、冷静に、働きかけつづけることが大事です。

「ショーシャンクの空に」でアンディは、刑務所の図書館があまりにも貧弱だと嘆きました。
それで、州議会に週1で手紙を書き始めた。
6年後、州議会は、刑務所の図書館に予算をつける決定をくだします。

その時、アンディは、
「たった6年で!」と喜びました。

そして、「もう議会に手紙を書くにはやめるのか?」ときかれると、
「これからは週に2回書くよ!」
といって笑いました。

私は、中国の「反日統一共同戦線戦略」について7年間書きつづけています。
●こちら↓
全日本人がこのことを知るまで、後30年は書きつづけましょう。

そして今は、習近平の国賓訪日に反対しています。
最近は、メルマガの最後に
<「習近平の国賓訪日に反対」なかた、是非総理官邸にメールをお送りください。↓

デモより効果があるみたいです。
「日本がまた敗戦」とならないよう、お願いいたします。>
と貼りつけています。

そして、大変多くの読者さんから「官邸にメールを書きました!」と報告をいただきました。

皆さん、どんどんメールを書きましょう。
主権者としての権利を行使しましょう。

▼自分の人生を希望に満ちたものに
「俺は世界を変える!」といえば、ほとんど実感がわきません。
「俺は、日本を変える!」
そういって、真剣に活動している知人はたくさんいます。

ですが、ほとんどの人にとって「日本を変える!」というのは実感圏ではないでしょう。
ですが、「自分の人生をよりよいものにしよう!」というのは、実感圏ですね。

「もっと健康になろう!」
「もっと家族と仲よくしよう!」
「もっと会社に貢献しよう!」
「もっと収入を増やそう!」
これは、実感の世界です。

そして、私たち自身が、より健康で、より幸せで、より豊かになると、
日本国も少し健康で、幸せで、豊かになります。

一つ例をあげます。
私の知人のお蕎麦屋さんは、新世紀に入って「廃業しようか・・・」と悩んでいました。
若い世代は、ほとんど都会に出てしまい、地元の客が激減していた。

正直いうと、その地域のお店は、どこも同じような状況でした。
ところがそのお蕎麦屋さんは、決意して「ネット集客」を勉強することにしました。

それで、観光客がたくさん来るようになり、復活することに成功した。
大事なのは、このお蕎麦屋さんが復活したことで、取引先も皆元気になったこと。

そう、あなたの会社が儲かると、取引企業もみんな儲かるようになる。
これが、「自分が幸せになると、周りも幸せになる」の意味です。

自分が幸せになるのに、誰の許可も必要ありません。
そして、あなたの幸せは、波及していきます。

●●日本の生き筋 家族大切主義が日本を救う
詳細は↓
を出版した後、「私たちには何ができますか?」というメールをたくさんいただきました。

それで、「日本復活のために、私たちはどう生きればいいか」をテーマにした本の準備を進めています。
完成した暁には、是非ご一読ください。

「無力感」は、広大な世界とか、全日本とか、大きなものを見すぎるところから起こってきます。
もちろん、世界の大局を理解することは必須。
ですが、まず自分ができる小さなことから変えていきましょう。

「これが日本を変える、小さな一歩になる!」と信じて。

---owari---

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