人生の目的というものを考えるならば、
第一の目的は、やはり、
「自己発見の旅」ということであろうと思います。
「個性を持って生まれてくる」ということ自体が、
「自分自身の人生を究めなさい」ということを
意味しているのです。
「自己を探究し、
『自分はなぜ、こういう個性を持って生まれてきたのか。
自分は、いかなる人生を与えられたのか』、
それを発見しなさい」ということです。
この自己探究の旅、自己発見の旅は、
誰もが逃れることのできないものです。
人生のもう一つの目的は、「他者とのかかわり」です。
「他の人々や社会とのかかわりにおいて、自分は、
いかなる役割を果たすことができるのか」ということです。
「他者とのかかわりにおいて自己を知り、
また、互いに影響を与え合う存在として生きていくことの
大切さを学ぶ」ということです。
これが人生の基本的な二つの目的です。
他の人の存在がなく、自分一人だけいても、
自分自身を知ることは、なかなかできません。
考え方や意見の違う人、好きな人や嫌いな人など、
いろいろな人がたくさんいて初めて、
自分自身というものが分かります。
他人は自分の思うようにならないものですが、
いろいろな人がいるということは、
自分自身を教えてくれるという意味で、
ほんとうにありがたいことなのです。
それで、人間は共同生活をしているわけです。
他人がいなければ、
自分自身のことがまったく分からないのです。
実は、これが、
仏や神といわれる存在が世界を創った理由でもあります。
仏神は、
相対的な世界を展開することによって、
つまり、互いに磨き合う世界を創ることによって、
自己認識を深め、
また、自己の可能性を楽しんでいるのです。
『「自己発見の旅」と「他者とのかかわり」――これが人生の基本的な二つの目的』(仏法真理)
---owari---
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