goo blog サービス終了のお知らせ 

このゆびと~まれ!

「日々の暮らしの中から感動や発見を伝えたい」

コロナ禍で揺れる世界の価値観(前編)

2021年12月08日 | 政治・経済
(コロナ禍における世界の状況)
世界的に見ても、コロナ感染者は1年前に比べると桁違いに大きくなっています。
日本も、1年前の9万人ぐらいの感染だったのが180万人に近づいているレベルで、今は新規感染者が激減していますが、いずれ、6波がくれば、これはもう200万人に行くのは時間の問題でしょう。

アメリカは、人口の1割である3300万人を突破したのはちょっと前ですし、ヨーロッパもかなりの数です。イギリスのように、人口が日本の三分の二ぐらいしかない国が多いのですけれども、そういうところでも何百万人まで行きました。

それから、インドもすごく流行って、一時期は一日で40万人が感染するようなときもありました。ここも2000万人を超えて今広がっていますが、おそらく衛生状態やいろいろな医療関係の環境整備に関してはちょっと甘い伝統があるので、そんな簡単には治まるまいと思います。人口比から見れば、13億人のインドがこんなもので済むことはおそらくないだろうと思います。もっと行くでしょう。

ブラジルもすごく流行っています。インドもそうですが、ブラジルも貧しい人たちの密集した地域とかがありますから、そういう所は止まらない。生活レベルが低くて、不潔で衛生状態が悪いなかに住んでいる人たちがいっぱいいる所もあるので、そんな簡単には止まらない状況でしょうか。

そうした人口の大きいところが流行るのもよく分かるのですけれども、今回は先進国からけっこう流行っていったし、さらに、どんどん移っていっています。まるで台風のように、目が移動していっているように見えます。中心の所が移動していって、東南アジアあたりから今は、ヨーロッパ地域やアメリカで新規感染者数が増えています。

アフリカとか中近東あたりは、本当はどのくらい流行っているか、流行るかということは、ちょっと統計的に信用ができないので、実態が分かるのにはかなりの時差があるかもしれません。アフリカの統計など、たぶん出やしないと思います。とにかく、病院がありませんし、マスコミがほぼ駄目ですし、政府が確実にカウントできませんから。

唯一、14億人もいる中国だけが、感染者が広州にちょっと流行ったということで、もう一回、梃入(てこい)れが入ったようですけれども、ほとんど増えないで、なぜか前は「一人っ子政策」だったのが、2015年に二人まで許して、ついに三人まで産んでもいいという、まあ、「世界中、中国人にするつもりなのかなあ」とちょっと一瞬思うような政策を取っています。不思議です。

このままでいくとどうなるかということですが、中国人の人口が増えても、華僑風に外に出せる人が欲しいですから、人口があってもいいし、さらに、中国だけがもし発表しているとおりコロナが広がらないということであれば、ほかにワクチンをつくっているところはいっぱいありますけれども、ほかのところではたぶんまだ増えますから、「中国製のワクチンしか効(き)かない」という結論になって、「中国製のワクチンを入れるためだけに、臣下(しんか)の礼を取って近寄らなければいけない」という状況が出てくるのではないかと推定されます。

このへんまでもし考えている人がいるとしたら、通常の知能で頭がいいというわけではありませんが、「戦国時代などの相手との駆け引きで、裏から攻め、出し抜いて、敵を倒すような頭のよさ」という意味での“悪い知能指数”はすごく高いなという感じはします。まあ、世界はまだそこまでは思っていないでしょう。

アメリカは、歴代大統領が「アメリカが正義であるのは、アメリカ国民が善良であるからである」というようなことを何度も繰り返し言っているわけですが、この「善良」の意味がどういう意味かということです。もし「悪なる意図を持っている者を野放しにする」とか、「糾弾(きゅうだん)しない」とか、「分からないものはファジーなままにしておく」とかいう意味を持った善良さであるならば、問題は出てくるかと思っています。

世界がアメリカに期待していたのは、「善悪をはっきりして、間違っていると思うものに対しては戦争も辞さない態度で、世界の警察官をやる」ということであり、それをやってきたのが、アメリカがリーダーであった百年間の時代だと思うのですけれども、ここのところの価値観が、今、大きく揺れてきていると思います。

---owari---
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« コロナの試練に打ち勝つために | トップ | コロナ禍で揺れる世界の価値... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

政治・経済」カテゴリの最新記事