今日も国際関係アナリスト・北野 幸伯さんのメルマガからお伝えします。
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全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは! 北野です。
トランプの相互関税で、世界は大変なことになっています。
世界同時株安。
そして、世界1300か所で「反トランプデモ」が起きているそうです。
@映像↓
トランプさん、1期目は「中国叩き」がメインでした。
もちろん、2期目も「中国叩き」がメインです。
中国製品への関税は、これまでの20%+今回の34%で54%になる。
しかし、トランプさん、日本、EU、カナダなど、同盟国でも遠慮がありません。
日本からの輸入品には24%、EU20%、カナダ25%の関税がそれぞれ課されます。
トランプさんは、中国に勝ちたいのに、「同盟戦略を全然理解していないのだな」とがっかりです。
結果、EUとカナダは、とても反米になっています。
さて、同盟国にも遠慮なく、185か国に関税を課すことを決めたトランプさん。
今回関税を課せられなかった【 例外的な国 】もあります。
どこでしょう?
皆さん、答え、紙に書きましたか?
答えは・・・。
【 プーチン・ロシア 】です。
ウクライナ戦争がはじまって、バイデン・アメリカは、ロシアに強い制裁を科しました。
しかし、それでも2024年、アメリカはロシアから32億ドル輸入しています。
にもかかわらず、同盟国日本に遠慮なく関税を課したトランプは、プーチン・ロシアに関税を課さなかった。
トランプはいつも強気で、「ディール好き」といわれています。
はじめに相手が卒倒するような高い要求をだす。
そこからディールをはじめ、徐々に要求をさげていく。
そして、合意に達し、欲しいものは全部手に入れる。
こんな話をよく聞きます。
しかし、ウクライナ問題についてトランプは、
・現在の前線での停戦(つまり、ロシアは、ルガンスク州、ドネツク州、ザポリージャ州、へルソン州を実効支配しつづけることができる)
・ウクライナをNATOに加盟させない
とここから停戦交渉をスタートさせています。
これって、【 プーチンの要求どおり 】です。
なんのディールもありません。
そう、いつも強気で、「アメリカファースト」のトランプさんは、現状
【 プーチンの子犬 】
のようにふるまっています。
そして、大好きなプーチンには「相互関税」も課さない。
なぜ????
実をいうと、トランプが、こんな動きをすることは、「予想通り」でした。
パワーゲームの会員さんは、みんな知っていました。
@「そろそろ、『プーチン、トランプ救世主論』の『うさんくささ』に気がつかれた方。
「米英情報ピラミッド」でも「クレムリン情報ピラミッド=トランプ―チン救世主論」でもない、こちらをチェックしてみてください。↓
そして、トランプの奇行の原因に興味のある人は、
◆『ハイブリッド戦争』
詳細は↓
をご一読ください。
プーチンが、どうやってトランプを大統領にしたのかがよくわかります。
ついでに、クレムリンのために働いている日本人の名前も記されています。
(@@この本に記されている人たちが、本当にクレムリンのエージェントなのか、私は知りません、念のため)
---owari---
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