今日も国際関係アナリスト・北野 幸伯さんのメルマガからお伝えします。
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全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは! 北野です。
私がモスクワに留学したのは、1990年です。
完全帰国したのが、2018年。
もうすぐ3年、時の流れは速いです。
私が留学した1990年、日本は、バブル最末期でした。
「ジャパン・アズ・ナンバー1」といわれていた時代。
ところが私がモスクワに行って、ほとんどすぐバブルが崩壊します。
まず株が下がり、その後時価も下がっていきました。
そして、「暗黒の10年」に突入していった。
暗黒時代は、その後延長され「暗黒の20年」になりました。
この28年間で、GDPは、2位から3位に下がっただけでした。
しかし、一人当たりGDPは、2位からなんと26位まで下がった。
まさに「暗黒」とか「失われた」という言葉がぴったりなのでしょう。
ですが、日本に完全帰国した私は、あまり変化を感じませんでした。
28年前も今も、日本人は変わらず、親切で、誠実で、勤勉です。
28年前も今も、日本は、安全で、清潔で、自然が豊かです。
表面上は、何も変わっていない。
しかし、住んでいるうちに、あることに気がつきました。
28年前にはあった、【超大切なもの】が失われていることがわかったのです。
失われた【 超大切なもの 】とはなんでしょうか?
【 希望 】です。
1990年、日本には希望が満ち溢れていました。
「日本が経済で世界一になる!」という希望です。
冷戦は終わりつつあり、軍事力はいらない時代がくる(と思われた)。
だから、「経済ナンバー1」が「世界ナンバー1」なのだと。
ところが、今の日本には、希望がありません。
いわゆる専門家も評論家も、
「日本は縮小していく」
「日本の地位は低下していく」
「日本の未来は暗い」
というような話ばかりしています。
日本国民もそんな話を聞かされつづけ、信じてしまったのでしょう。
世界3大投資家のジム・ロジャーズが、
「子供がいたら、中国か韓国に送った方がいい」
というと、「そうだよな~」などと思ってしまうのです。
この件で、いいたいことがあります。
国の現状がどうでも、自分が希望をもつことはできるということです。
自分が一所懸命働き、たくさん稼いで、社会に貢献することはできる。
自分が家族や、友人、知人を大切にすることはできる。
国がどうあろうと、自分は希望を持って、成長しつづけいく。
実は、そういう人が増えることで、国全体に希望が戻ってくるのです。
ソ連崩壊後、おそらく99%の人は、貧しくなりました。
2600%のインフレで、銀行預金の価値が、1年で26分の1になったからです。
ところが、中には、そんな状況下でも着実に富を増大させている人たちがいました。
(陰謀論ではなく、ユダヤ系の人たちが多かったのですが。)
彼らは、そもそも政府をアテにしていませんでした。
自分自身で世界情勢、ロシア情勢を分析し、自分自身で進むべき方向を決めていたのです。
私たちも、とりあえず自分自身に【希望】を持ちましょう。
自分が希望を持つのに、「菅さんが再選してくれないと無理」
とか、あるいは「菅さんが総理の間は無理」ということはないでしょう。
今すぐこの場で、「希望」を持てばいいのです。
自分の人生で改善したいことを書き出し、
目標を設定し、
計画を立て、
一歩踏み出します。
私たちが、「菅さんは変えられないが、自分はいくらでも変えられる」
と自覚した瞬間、あなたの目に「希望の火」が灯ります。
とはいえ、「希望を持て」といわれて、
「なんの客観的根拠もなく、希望なんて持てるわけない」
という人もいることでしょう。
ですが、日本国全体にも希望はあります。
たとえば、田原総一朗さんが、「この4つだけやれば、日本
経済は大復活する!」という秘策があります。
また、「中国に勝つ方法」も
「日本がアメリカから、トラブルなく自立する方法」もあります。
希望はあります。
---owari---
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