(次々と成功者が出なければ、第一等国にはなれない)
かつての民主党政権では、日本人は小さく縮んでいく「縮み志向」に陥っていたと思います。つまり、全体を平準化し、下のほうにならして、すり潰(つぶ)していくような世界にしようとしているように見えたのです。
しかし、それでは日本が中等国に下がってしまうと感じました。そうならないように“ジャッキ”で一生懸命持ち上げなければならないのですが、日本はかなり“重い国”なので、“空気”を送って上昇させる必要があったのです。
放っておくと、どうしても、下がっていく傾向(けいこう)があるので、若い人の力によって、何とかして力強い繁栄(はんえい)をつくり上げていかねばなりません。その際、あまり恐れずに勇気を持たなければいけないと思います。
成功する人や発展する人を引きずり下ろすような、「妬(ねた)み」のカルチャーは、この日本の国から消していかなければなりません。次々と成功者を出していくような国にしなければ、世界の第一等国には、どうしてもなれないのです。
成功することに罪悪感を感じるようではいけません。「成功することは罪悪感である」という考え方は、よいことではないのです。
そして、成功した場合には、その成功の余韻(よいん)というものがあります。
世の中のために尽くし、世の中に還元(かんげん)していく機会は、いくらでもあるので、自分が成功したと思えば、その成功の一部を、世の中のいろいろなところに還元していけばよいのです。
成功した人ほど、多くのものを還元することができます。アメリカなどには大金持ちがたくさんいますが、たいてい、財団などをつくり、いろいろな活動を行っています。
例えば、ロックフェラーは、事業で成功し、大金持ちになりましたが、社会的に非難を受けたため、五十代で老衰(ろうすい)して死にかけのようになってしましました。しかし、「世の中のために尽くすことをしなさい」というアドバイスを受け、彼はロックフェラー財団をつくり、巨万(きょまん)の富を使って、世界の貧しい国に、学校を建てたり、病院を建てたりしました。
そのように、福祉(ふくし)のほうに私財を使い始めたら、とたんに健康を取り戻し、九十数歳まで、かくしゃくとして生きることができたのです。
彼は、人々から非難されて、つらい状態でしたが、一種の布施を行うようになったところ、見違えるように若返って元気になり、長生きできたわけです。
したがって、成功しても、その代償(だいしょう)として、きちんと社会に還元していけばよいのであり、「成功者が出ること自体が悪いことだ」という考え方に負けてはいけないのです。才能があるならば、その才能は、きちんと生かしていったほうがよいと思います。
---owari---
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