雨上がりに咲いた夢の薔薇と虹

富士山の麓の田舎で生活する中
日々感じた事を 綴ったエッセイブログです
ほんわかロマンチックな世界観

きれいにすきとおった風

2006-10-16 | 

秋の冷たい風の中を歩いていると

宮沢賢治の詩を読んでみたくなります。

純粋で透明で美しい彼の言葉が好きです。

 

私たちは氷砂糖をほしいくらいもたないでも

きれいにすきとおった風をたべ

桃色のうつくしい日光をのむことができます

また畑や森の中でひどいぼろぼろのきものが

いちばんすばらしいびろうどや羅紗や

宝石入りの着物にかわっているのを

たびたび見ました。

わたくしはそういうきれいなたべものをすきです。

これらのちいさなものがたりの幾きれかが

あなたのすきとおったほんとうの

たべものになることを

どんなにねがうかわかりません

              注文の多い料理店(序)より

 


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