昨日は友人に誘われて、梅田の阪急百貨店の祝祭広場に
人形作家であり人形舞の創始者ホリ・ヒロシ展に行って来ました。
数年前にも神戸まで同じ友人とこの方の人形展に行きました。
等身大の迫力ある人形から手に乗るほど小さな人形まで
それはそれは美しく、可愛らしい作品ばかりでした。
神戸の時は源氏物語を主題にしたものが多かったのですが
今回は新年とあって、おめでたい縁起物、干支にちなんだものが主流でした。
「月に住んでいる」ということで「ツキ」が来るおめでたいうさぎの風神雷神です。
等身大の人形を片手で持って踊るこの方がホリ・ヒロシさん。
実物のホリさんが展示会場にいらっしゃって
どう見ても40歳くらいにしか見えないのに
なんと、この1月1日で還暦だったのだとか\(◎o◎)/!
細身で背も高くなく、ちょっと女性っぽい動きはきっと日本舞踊の名取だからでしょう。
それなのに20kg以上の人形を片手で持って操りながら踊るのですから
どこからそんな力が出てくるのか?
しかも一年のうち300日以上は机のまえで針と糸を持って
ちくちくと人形、着物などを縫っているのにその力強さの元は
ボクシングで鍛えているのだからだそうです。
着物デザイナーでもあるとかで、その衣装のあでやかさは見事なものです。
「此の花の咲くや姫」です ↑
これは何の人形か忘れてしまいましたが、この迫力!
大きな人形にはあえて瞳がいれてありません。
金色か銀色の目は近くでみると怖いくらい。
髪に飾ってある曼珠沙華と着物の炎が迫力ありますね。
手に持っているのは糸巻だそうです。
そして ↓ この人形を持っての人形舞を見せてくれました。
お正月らしく「鳳凰の舞」でした。
このドレスの緑色の部分は本物の玉虫の羽なのだそうです。
正倉院に「玉虫の厨子」とかいうものがあるとは聞いていますが
実際に見たのは初めてで、とっても綺麗でした。
これだけの色が時間がたっても色あせないって、つくづく自然は凄いなぁ~と思います。
そしてこの人形には開くと5メートルはある大きな羽が付きます。
その羽を黒子を一人連れて舞台に登場して開いて踊るさまは
「初春から本当に美しい良い物を見せていただきましたm(__)m」と思えるものでした。
百貨店の無料の催しとしてちょっとないものに行けて本当によかったです。
秋に大阪で公演があるとか。
是非に行ってみたいものです。