遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

オバマ政権の安倍批判に、背を向ける共和党有力議員

2014-02-16 23:58:58 | 米国 全般
 安倍首相の靖国参拝に対する、オバマ政権の「失望(disappointed)」との表現に、共和党の、マルコ・ルビオ上院議員や、ジョン・マケイン上院議員がオバマ政権の対日姿勢に反対の意を示しているのだそうです。
 野党だから与党を批判して当然ですが、知日派も眉をひそめたとの報道が多い中、オールアメリカで安倍批判をしているのではないことだけはいえる様です。
 素人外交との評判が聞かれるオバマ政権。次期政権は、民主党・クリントンになるのか、共和党が取り戻すのか、もう闘いは始まっているのですね。
 
米有力議員が安倍首相を訪問、揺れる日米関係で助っ人 - Japan Real Time - WSJ
 
「失望」していない共和党 (2/16 産経 【あめりかノート】ワシントン駐在客員特派員・古森義久)

 米国上院共和党のマルコ・ルビオ議員が、オバマ政権の安倍晋三首相靖国参拝への「失望」表明にはっきりと反対した
ことは、日本側でも注視されるべきだろう。

 ルビオ議員が共和党側で人気上昇中の若手スター政治家で、次回の大統領選の候補の一人に目されているからだけではない。上院外交委員会の
東アジア太平洋問題小委員会の共和党側筆頭議員
で、日本やアジアへの政策を動かしうる立場にあるからだけでもない。
 米国の連邦議会上院という国政の最高の場で野党側とはいえ、
オバマ政権の姿勢に明らかに反する対日政策が宣言されたことの意味が最も大きいといえよう。オバマ政権の対日姿勢の象徴としての「失望」は決して米国全体の反応ではない
ことも証されたわけだ。ルビオ議員は韓国訪問中の1月24日、ソウルの大手研究所での演説の際、質疑応答でその主張を明確に述べた。靖国参拝など歴史問題で日本の態度を変えさせる必要があるかという、韓国記者からの問いへの答えだった。
 「
米国政府の政策担当者たちがこの種の問題に関与し、日本側にどうすべきかを告げることは生産的ではない

 オバマ政権の失望声明はもちろん「関与」である。「どうすべきかを告げる」ことでもある。ルビオ議員はそれを排したわけだ。韓国ではこの発言はまったく報道されなかったようだが、ワシントンで明らかとなった。

 同議員はその直前の訪日では安倍首相と会談したが、靖国には一言も触れなかった。中国の冒険主義的な軍事拡張を非難し、首相の安全保障強化策を礼賛した。訪日前のNHKのインタビューでは靖国問題を具体的に問われ、「アジア諸国の歴史を克服しての前進」を強調した。いずれも
オバマ政権の安倍批判には背を向けた
わけだ。
 ルビオ議員はソウルでの演説で、「われわれは中国政府が東アジア地域の米国の同盟諸国同士の見解の相違を悪化させ、悪用しようとするときは、黙認すべきではない」とも語った。
 
日韓両国をあくまで自陣営とみなし、中国は対岸に位置するという前提である。靖国問題で中国に同調し、日本を批判したオバマ政権とは基本スタンスが対照的
なのだ。
 ルビオ発言が共和党全体の対日姿勢を集約するような観を増してきた点もとくに重要だ。上院共和党長老の
ジョン・マケイン議員も1月中旬、靖国参拝など歴史がらみの課題では、むしろ韓国側に「傷口を癒やす」ことの必要性を訴えた。訪米した日本の国会議員団にそう語り、日本だけを非難するオバマ政権への反対を示した
のだった。
 さらに注目されるのは、
ルビオ、マケイン両議員とも、尖閣諸島について施政権だけでなく領有権が日本にあると明言する点である。中国の主権主張は不当だと公式の場でも発言する。領有権では立場を示さないというオバマ政権とは決定的な違い
なのだ。となると、共和党中枢では靖国、尖閣と、日本にからむ案件では一貫した政策が形成されてきたようにみえてくる。

 いま米国の軍や政府を動かすのは民主党のオバマ政権だが、野党の政策の実態を知っておくことも損にはならない。


 歴史認識問題で日本の態度を変えさせるべきかとの朴槿恵の主張についての韓国の記者の質問に対し、米政府が関与しどうこう言うべきでないとの回答をし、出発前のNHKのインタビューでは、「アジア諸国の歴史を克服しての前進」を強調していたのだそうですね。
 
時事ドットコム:「日本は慰安婦問題で措置を」=米上院議員に韓国大統領

 マケイン上院議員は、歴史認識問題について、韓国側に訴えているのですね。

 民主党政権では、クリントン元国務長官の時代に、鳩やカンカラ菅に手をやきながらも、尖閣は日本の施政権下にあり日米同盟の適用範囲と明言を繰り返して中国を牽制していました。しかし、領有問題は二国間の問題と中立の立場とも明言。
 ところが、ルビオ、マケイン両議院ともに、領有権も日本にあると明言しているのだそうですね。クリントンさんとも大きく異なる姿勢です。

 ケリー長官は、中国を訪問して習近平と面談していますが、東シナ海の防空識別圏設定に対し、「オープンで透明性をもって行わなければならない」と抗議し、南シナ海への拡大を牽制したのだそうですが、習近平の「中米両国の新たな大国関係の構築」については、応じています。米国を訪問した習近平がこの話を持ち出した時に、オバマ大統領が、日本と言う同盟国があると一蹴した時とは政権の姿勢が変わってきています。中国への輸出拡大をしたいが為の心変わりですね。
 外交政策の姿勢に一貫性が欠けるオバマ政権が不評な一例です。
 
中国防空圏拡大に懸念 米国務長官、自制求める (産経新聞) - Yahoo!ニュース

 中間選挙、大統領選へ向けて、共和党はどんな攻勢をかけるのか、オバマ政権はどう挽回をはかるのか。対アジア外交政策に注目です。


 # 冒頭の画像は、中国紙や日本の一部で演出報道された、安倍首相とマルコ・ルビオ上院議員の面会の画像。以下の動画をみれば、自然ななりゆきを悪意をもって切り取った画像であることは一目瞭然です。
  ルビオ米上院外交委東アジア太平洋小委筆頭委員による表敬‐平成26年1月21日 - 政府インターネットテレビ


2月22日は竹島の日です。


竹島に関する動画 / 政府広報 - YouTube


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