遊爺雑記帳

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ウォン高で沈む輸出依存経済の韓国

2012-11-17 23:56:49 | 韓国全般
 政府のウォン安誘導政策で、財閥企業の輸出により経済を支えてきた韓国が、ウォン高に転じ経済モデルに陰りが生じているのだそうです。1990年代初めの日本の物価上昇縮小の時の状況に似た状況で、日本の様にデフレスパイラルに突入するのではと、低成長期の日本の資産運用に学べという認識が広がっているのだそうです。
 

【漢江経済リポート】「日本に学べ」再び脚光 ウォン高進行、沈み始めた韓国 (11/17 産経)

 韓国経済に、斜陽の兆候が表れ始めている。ウォン高の進行で、輸出企業を牽引(けんいん)役に成長を維持するというモデルが崩れつつある
というのだ。専門家の間では、米投資銀行の破綻を契機にした2008年秋のリーマン・ショック当時よりも悪化するとの長期見通しも出ている。こうした中、政府や財界は「日本型デフレ」の回避を意識する一方、国民の間には長期不況への対処法として、「再び日本に学べ」との認識も生まれている。

◆過度の輸出依存
 中央銀行の韓国銀行は10月11日、2012年の経済成長見通しを従来の3・0%から2・4%に、13年は3・8%から3・2%に、それぞれ0・6ポイントの大幅な下方修正を発表した。原因は
ウォン高と、輸出に過度に依存する経済構造
だ。
 韓国は
政府主導のウォン安政策によって、サムスンや現代などの巨大輸出企業を支え、韓国経済を牽引させてきた
。リーマン・ショックなどからいち早く脱却し、「奇跡のV字回復」を遂げた背景にもウォン安があった。
 ところが、ここにきてウォン高が進行している。韓国メディアは「1998年以降3回あった世界的な景気低迷期の中でウォン相場が
1ドル=1100ウォンを割り込む高値に振れたのは今回が初めて
」(朝鮮日報)と悲観する。欧州債務危機による世界経済の冷え込みも、追い打ちをかける。
 「世界ナンバーワンのFTA(自由貿易協定)国家」(李明博大統領)を自任する韓国は、外需依存度が極めて高い。中央銀行の韓国銀行によれば、2011年の外需依存度は113・2%。10年は105・2%で、2年連続で100%を超えた。
 また、韓国紙によると、
GDP(国内総生産)を基準にした10年の貿易依存度も、日本が25・1%米国が22・0%中国が49・5%なのに対し、韓国は87・4%
と高い。このため、韓国経済界は政府に早急な対策を求めてきた。
 有力シンクタンク筋は韓国経済の弱点について「内需主導国に比べ、世界経済の影響を受けやすい」と指摘する。その上で、「今の状況が長期化すれば、国民生活は高い輸入品で苦しくなり、内需縮小の影響でさらに悪化するという悪循環に陥る」とみる。
 企業活動や国民生活への影響は深刻だ。朝鮮日報は10月末、造船世界3位の
現代重工業の今年の受注額が、9月現在で131億ドル(約1兆500億円)にとどまり、前年同期比40%以上減
ったと報じた。そして、「ここ数年は欧州の景気低迷で商船の受注が激減し、今後の見通しも暗い」とする業界関係者の悲観論を伝えた。
 李大統領は10月29日、国民向け演説で「すぐに回復すると確信している。困難なときこそ起業家精神を鼓舞しなければならない」と主張した。だが、韓国財界筋は「この発言自体が韓国経済の危機の深刻さを反映している」とする。

◆デフレ対策手本に
 韓国では、「日本のように(物価下落と実体経済の縮小が同時進行する)デフレスパイラルに突入するのではないか」との警戒論も台頭している。7月の消費者物価指数が過去12年で最低になり、
物価上昇率の縮小状況が1990年代初めの日本に似ている
との見立てだ。
 そこで、
低成長期の資産運用を「日本に学べ」
という認識が、国民に広がっている。証券・金融大手は、野村証券などの企業戦略を強く意識し、資産運用型商品の開発に力を入れる。
 だが、金融当局筋は、
経済規模や内外需の依存度、金融市場のあり方の違いが大きすぎることから、「不況をしのぐための日本研究が役に立つかは未知数だ」としている。(ソウル 加藤達也)

 10数年続いていたウォン安が、10月あたりからウォン高に転じています。理由は、世界の3大格付け会社が韓国国債の評価を高めたことと、経常収支の黒字が続いていること。
 韓国の経済モデルが、過度に輸出依存していることは諸兄もご承知のことですが、それが経済を支えてきた根幹でもありました。
 それがウォン高に転じればどうなるかは、円高に苦しむ日本の比ではありませんね。貿易依存度が、日本は22.5%で、韓国が87.4%とのことですから、影響の大きさは想像を絶するところがあります。
 ウォン安で、財閥は恩恵を受けていましたが、物価高騰により国民は苦しんでいました。ところが今度は、ウォン高でデフレスパイラルが懸念され、先行してきた日本に学ぶ認識が広まっているのだと。

 でもそれは、経済規模や内外需の依存度、金融市場のあり方の違いが大きすぎるので役立つかは未知数との見方の方が正しいでしょう。
 困った時の日本頼み(各種補償金の蒸し返しでのスネかじり)がまた始まる可能性があります。
 これまでは媚韓の民主党政権でしたが、今度は自民党主体の政権となっていれば、そうやすやすとはスネはかじれません。
 総裁辞職時に悩みの一つで慰安婦問題を抱え込んだ安倍氏の政権であれば、証拠はなかったと河野談話を修正する方向でしたから、民主党政権の様に腰砕け外交はありません。
 
思わぬ「李明博効果」 河野談話見直し論噴出 (2/2ページ) - MSN産経ニュース

 ウォン安の韓国財閥企業と円高の日本企業との競争にも朗報ですね。
 経済が沈滞・縮小する日本に学ぶことはないと豪語していた韓国。今後の推移に注目が必要です。





  フレンチラベンダーと蝶




竹島は日韓どちらのものか




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