四季彩日記

英国暮らしを経て、日本の美を再発見

ジヴェルニー Giverny 「モネの庭」 

2010-06-06 06:46:08 | Weblog

パリから西へ80㎞ほど。
ノルマンディー地方の小さな村・ジヴェルニーに「モネの庭」があります。

5月末、パリ発の観光バスで行ってみました。

印象派の画家、クロード・モネは、43歳の時(1883年)、
この地に移り住み、晩年を過ごしました。

モネといえば「睡蓮」。
モネは道を隔てたところに土地を買い増して、池をつくり、
この睡蓮の池をモチーフに、
200点余りの作品を制作しました。

モネは日本の浮世絵に魅せられ、
その影響は作品にも見ることができます。
池の周りの植栽も日本風。太鼓橋も架けられています。

『睡蓮の池と日本の橋』のタイトルの作品は
ロンドンのナショナル・ギャラリーで観られます。
上の写真はパリのオランジュリー美術館の『睡蓮』の大壁画(一部)。
モネは、86歳で亡くなる直前まで、この大作に絵筆をいれていたということです。

モネのもうひとつの庭は「花の庭」。
アイリスやバラがちょうど見ごろで、
まさに夢の花園でした。

緑の窓が印象深い建物は、
かつてのモネの自宅兼アトリエ。
2階の窓から庭を眺めながら、
モネは、こと細かに花の植栽についての指示を出したそうです。
庭も彼の作品でした。
室内には、浮世絵のコレクションも展示されています。

モネが亡くなった後、庭は荒廃しましたが、
有志の人たちの努力により、再び甦りました。
モネは、その庭のデザインの詳細を記録に遺していたといわれます。

(2010年 5月 30日)

 

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4 コメント

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太鼓橋 ()
2010-06-10 10:30:35
テレビでみたのですが、
六本木でオルセー美術館展をやっているようです。
印象派~ポスト印象派へ・・
モネ、セザンヌ、ゴッホなどの絵が百点以上紹介されていました。

モネの睡蓮の絵もありましたが、
浮世絵に影響されたという太鼓橋が描かれていて、
まさに二枚目のお写真のとおりでしたね。
返信する
睡蓮と太鼓橋 ()
2010-06-11 00:54:38
とても素敵で言葉では言い表せないほど!

この続きもきっと見せて下さることでしょう。

楽しみにしています。

返信する
春さま ()
2010-06-11 02:56:26
春さま、こんばんは。

コメントをありがとうございます。
印象派の絵画は、どこの国でも人気があり、ロンドンでも、長蛇の列です。
六本木の美術展もきっとすごい人でしょう。

「浮世絵の影響」・・と聞くと、やはり日本人として嬉しく思います。
返信する
暁さま ()
2010-06-11 02:59:24
暁さま、こんばんは。

コメントをありがとうございます。
ほんとうに見事な花園でしたよ。

この続きは、パリのお天気がわるかったため、
残念ながら無しです。

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