タイトルの「さるく」とは、長崎の方言で「歩く」という意味。
「大浦天主堂」「グラバー園への道」など
ぶらぶら歩いている時に出会った風景です。
2月と3月、2度に亘って出かけた長崎紀行はこれでおしまい。
次回からは東京の春!です。
タイトルの「さるく」とは、長崎の方言で「歩く」という意味。
「大浦天主堂」「グラバー園への道」など
ぶらぶら歩いている時に出会った風景です。
2月と3月、2度に亘って出かけた長崎紀行はこれでおしまい。
次回からは東京の春!です。
町のあちこちから、もうもうと湯煙が上がる
小浜温泉。
島原半島の西海岸にある
古くからの湯治場は、湯の温度も高く、湯量も豊富。
ブラブラ歩きながら、道端の温泉たまごをひとつ買いました。
温泉の湯を生地に練りこんだ、湯せんべいや
海の幸がたっぷり入ったちゃんぽんも名物です。
元禄期の長屋門と堅固な石垣、
竹垣が美しい武家屋敷。
行く手を華やかに彩る緋寒桜。
今なお人々の暮らしがある神代小路。
時の流れからとり残された小路の佇まいは、
不思議な安らぎを与えてくれました。
国見町は島原半島の北側、有明海に面した町。
その一角にある神代小路は
江戸時代、鍋島藩の領地でした。
鍋島から見れば、有明海を挟んだ対岸の地。
観光的にはほとんど知られずに、これまで保存されてきた小路一帯は、
まさに今に生きる江戸時代の町です。
その中心となるのが鍋島邸。
大正期に回遊式に改修された庭園は、何とも長閑。
さらに石段を上ると、母屋や書院座敷が一望の下。
遠くには雲仙岳が見晴らせます。
(建物は元禄期のもの、明治、昭和のものが混在)
(2007年3月12日撮影)
聖フランシスコ・ザビエル記念教会と寺院の甍。
日本と西洋の文化が交差する平戸らしい風景です。
かつてオランダや英国の貿易船が行き交った港も
今は静か。
透明度の高い海が目の前に広がっています。
平戸の町の高台に上ると、
まあ、ここは南国!
野生のツバキが繁り、アコウノキ(写真下)が
化け物のように気根を垂らしています。
照葉樹が多く、関東とは随分異なった樹相。
寒さで縮こまっていた気分が、ふわっ、と解放されました。
平戸の瀬戸を見下ろす高台に建つ田平天主堂。
その重厚で美しいレンガ造りに心奪われます。
これも世界文化遺産暫定リストに掲載がきまった教会のひとつ。
鉄川与助氏による設計・施工により、1917年に竣工したもので、
長崎の教会建築の多くを手がけてきた鉄川の「自信作」とのこと。
田平に移住した信徒たちが、苦労して開墾した地に
長年の献金を集めて建てられた天主堂です。
レンガの一つひとつに込められた
信者たちの祈りが聞こえてくるようです。
宝亀(ほうき)教会は、今年1月、世界遺産登録への暫定リストに載った
「長崎の教会群」のひとつ。
祭壇の前に立つと、その神聖な雰囲気に
誰もが頭を垂れ、祈りを捧げてしまいます。
信者さんたちの毎日の奉仕活動で、
隅々まで磨き上げられた教会に
キリスト教の精神を見るような気がしました。
江戸時代、長崎開港に先立って、
ポルトガルやオランダとの貿易が盛んだった平戸。
キリスト教が平戸に伝来したのは1550年のことです。
以来、弾圧や潜伏などの歴史を経て、
今なお脈々と受け継がれるキリシタン文化。
宝亀(ほうき)教会は小さな教会ですが、
その清々しさに心惹かれました。
平戸に現存する教会の中では
最古のものだそうです。
スコットランドからはるばる来航したトーマス・グラバーが、
この南山手に住居を建てたのは幕末のこと。
この建物は当時のもので、日本最古の木造洋風建築です。
穏やかな気候と、すばらしい眺望に恵まれたこの地。
グラバーが愛したかつての居留地には、今でも花があふれ、
草花好きだったグラバーを偲んでいます。
旧オルト住宅。
オルトは植物が好きだったのでしょうか。
ポーチ横の棚に繁っているのは木香バラで、
日本最古のものだそうです。
花が咲いた姿を見たいものですね。
グラバー園の洋館群はすべて港の眺望が得られるように
建てられています。
こちらは旧ウォーカー住宅。
小ぢんまりしていて落ち着いた建物は、
和の様式も取り入れているとか。
親日家であったウォーカーの心意気を、この家に見ることができます。
長崎港を望む小高い丘にグラバー園はあります。
幕末の開港以来、長崎のあちらこちらに
つくられた外国人居留地。
その面影を濃くのこすのがこのグラバー園です。
上は、旧三菱第2ドックハウス。
明治の洋館です。
下に見えるのは旧ウォーカー住宅。
あれあれ、お嬢さんたちは何をしているの?
園内に「レトロ写真館」なるものがあって、
そこで借りた衣装を着て、気分は鹿鳴館・・
というところです。
ホーホケキョ、鶯の声で目覚めました。春ですね。
しばらくお休みをしました。
3月はUPもスローテンポになりますが、よろしくお願いします。
長崎へいってきました。
これはグラバー園からの眺め。
ポカポカ陽気で、風景ものどかです。