きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」

2012年03月04日 | 映画
2001年9月11日のテロで
父を失った少年。
父の遺品の中にあった鍵と
「BLACK」と書かれた封筒が
自分に宛てた「なにか」のメッセージと思い
鍵穴を探すため、町中のBLACKさんを訪ねる。

やばいくらいに泣いてしまった。
前半は単調なので眠くなるけど、
後半になると
父のメッセージだと思いたい少年の気持ちとか、
親を亡くした瞬間より、
そのあとに感情の爆発が来るとか、
出会う人々の優しさとか、
放任に見えた母の愛とか、
すべてが押し寄せてくる。
自分の中でもう整理が付いたと思っていた
父を亡くしたときの感情が吹き出してきて
とても辛かった。

そういう辛い気持ちを
あのテロは、世界中に人に味合わせた、とも思う。
普遍的なドラマでもあり
静かな反テロのドラマでもあった。

最後も上手くできている。

少年が持つ母への「秘密」も
子供ならああいう行動を取るだろうな、
と思った。
母親が留守電を聞いていたらいいな。
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