きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「夜会 vol.15」 ~夜物語~「元祖・今晩屋」中島みゆき

2008年12月05日 | ライブ・コンサート・音楽・トークショー
終演までは話が繋がらなかったけど
見終わった後に、
「安寿と厨子王」がモチーフだったことを思いだしたら
なんとなく、わかったような気がしました。

禿=庵主は安寿。
縁切り寺に来れば・・・、は
来れば生き延びられたものを
家族との縁を切らなかったために死んだ。
(=厨子王の姉として生きた)
寺に来た男は厨子王。
みゆき扮する少女は、姉弟の母。
だが、子供達を失ったこと(捨てたこと)を認めたくない母は
息子と会ってもわからない。
母の魂は迷い地に留まり、
姉弟は来処=極楽浄土へ行き、生まれ変わる。
1幕終わりは安寿の入水。
2幕のウェットスーツを来た女は
入水した安寿。
左官の男は厨子王。
(消火器の扉=厨子)
「なるようになる」と、
二人は己の運命を受け入れている。
少女=母は、いまだに現実を受け入れられない。
だが、ついに受け入れ、
皆は浄化され、生まれ変わる。
すべてを映す鏡は手にしたら砕ける、は
自分の罪は自分で見つめなければいけない、
ということではなかろうか。
(ウェディングドレスの女性の意味がイマイチわからんです)

1幕が終わったとき、MK氏と
「今回は仏教説話だねー」と言い合っていましたが・・・
2幕が終わってねえ・・・。
なんというかねえ。
ついにこの時が来たっていうかねえ。
そんな感慨が・・・。

夜会はずっと見ています。
15回目にして、恋愛話じゃ無くなったんだなあ、と。
男女のドロドロじゃ無くなったんだなあ、、と。
私は最近のアルバムを聞いていないので
そこでは、この方向が出ていたかもしれないんだけど、
コンサートと夜会からは、この方向は感じ取れなかったので
いきなり、こっちの世界に来ちゃったのかー、と
ショックとは違うけど、
そんな気持ちがしみじみ広がりました。
小山さんの「天国のドアノブ」を聞いたときの気持ちに近いけど、
でもあれは、「汚れたバスケットシューズ」があって
「祭りの季節」の後に聞いたから、
いい曲だとは思っても、
こういった衝撃はなかったなあ。

みゆきさんも、もう60歳も見えてきて
いつまでも恋愛話じゃないんだろう。
それはわかるんだけどね。
彼女はどこに辿り着くのかなあ。
そんなことを思いました。
悪いとかイヤとかじゃないんだけどね。
でも、
「ウィンター・ガーデン」から遠くに来ちゃったなあ、
「萩野原」からずいぶん遠くに来ちゃったなあ、
そういう気持ちは、確かに感じました。

次回もあったら必ず見るけどね。


新赤坂ACTは綺麗だった。
トイレも仮設のペコペコ感はなく
しっかりした作りだった。
席も広め。
段差がちょっと少ないかも。
前に大柄な人が来ると見にくいかも。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« どうぶつの森の新住人と、「... | トップ | 鎌倉散策 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
だから! (おロシア人)
2008-12-06 13:56:57
それで赤坂の階段があんなに混んでたのですね!納得…。
返信する
この時期 (きんちゃん)
2008-12-07 10:13:16
赤坂サカスは
いろんなイベントがあって
すごい人混みですよよね~。
返信する

コメントを投稿