きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」宝塚宙組(東京3回目)

2012年11月15日 | 宝塚(宙組)
一幕終わりの方で、ヒルダが
「皇帝が亡くなった 銀河の運命が変わる 新しい時代を築くのは誰」
と歌っているけど、あんただよ、と、突っ込んでしまった。
あなたが新しい帝国を作ることになるんだよー!
次の王朝を育てるんだよー!
まだ知らないだろけどさー!

キルヒアイス死後にラインハルトが銀のロケットをぶら下げているのも、
ビッテンフェルト救出時の映像のバルバロッサが赤いのも
今日やっと確認した。
2幕冒頭の提督たちの「ファイエル」の掛け声に合わせて
映像の戦艦が撃っているのも今日初めて知った。
少々恥ずかしくて直視できなかったんだけど
今日は気合いで見たよ!

やっぱ、いろいろ細かい点では
ムニョムニョするんだけど、
(そりゃ、この25年に100回は読み返しているファンと
 仕事で読んだイケコの理解度が同じわけないよね)
それでも良い場面はたくさんある。

捕虜交換式は後から出た外伝の話で、
ヤンとキルヒアイスが出会ったら・・・の、
ある意味ファンサービス的な話だと思うんだ。
(確か「イゼルローン日記」だと思うんだけど。
 今は原作が手許に無いので確認できません。
 もし違っていたら、勘違いすみません)
それが正史に組み入れられたのは面白かった。
イケコ、巧いよなー。
ここの歌のメロディも歌詞も好き。
キルヒアイスはラインハルトの部下として戦い
ヤンは一人の市民として戦う。
立場の違いが良く出ている。

んで、やっぱり、
この位置のキタロウがヤン、
というのがどうにもツボだ。
新公主演無しバウ主演無しでも
この瞬間はキタロウにしかヤンはできない。
宝塚の舞台では比重が違うと言っても
小説の二人の主人公のうちの一人をキタロウが演じる。
ミラクルだよねー。
軍服なのに、シャキッとしきれてないのがイイのよねー。
フィナーレではシャキシャキ踊っているのに。

テルの甘い部分も良く生かされていたし、
まなとを成長させたし、
良い配役だったなー。


元ネタがあるとそのファンが来るのは良くあるけど
(三島ファンとか落語ファンとかシェイクスピアファンとか)、
今回ほど原作ファンが劇場に来たのは初めてじゃないかな。
ヅカでもOK前提の人しか来てないかにしても
原作ファンがここまで熱く受け入れてくれるとは思わなかったな~。
感動だわ。

逆に初ヅカ原作ファンも、
今から原作を読み始める人(原作新規ファン)が増えることとか、
それ以前にSFとは無縁そうなご高齢のご婦人が
銀英を見ていることに感動してたりして、
今回の企画はお互いのファンが増えて
いい結果が出ましたな~。
両方好きな私はとても嬉しいです。


とにかくアレだね。
宝塚が本気でコスプレ物に取り組んだら
無敵なんだね。


そして、自分が意外にヒルダが好きなのも
ライヒル信者だったのもわかった今公演でした。


まったく余談なんですが。
ルビンスキーが着ているのは
2000年の「LUNA」で
マミちゃんアレックスが着ていた衣装。
2000年8月の博多座大看板。

2013年1月もこの衣装を着た人が博多座に登場しますよ、と。
(この看板の人じゃなくて、衣装ね)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画「テッド」のアプリで遊ぶ | トップ | 「エリザベート スペシャル ... »

コメントを投稿