きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

中島みゆき夜会Vol.14「24時 00時着」(2006年版)

2006年02月08日 | ライブ・コンサート・音楽・トークショー
「あかり(パンフを買っていないので字は不明)」は
洋裁の仕事をしながら、夫と慎ましく暮らしている。
もしかしたら、今とは道があったかもと、自問しながら。
ある日、懸賞で豪華海外旅行が当たった。
旅先で楽しく二人。
しかし、それは罠だった。
保険金殺人を狙った者達が、罪を擦り付けるための
獲物にされたのだ。
異国で裁判にかけられ、有罪を宣告される夫。
呆然とする「あかり」は、いつか古びたホテルに辿り着く。
「ホテル・ミラージュ」。
帰りたいけど、帰れないものが辿り着くところ。
先に進みたいものが進めずに止まり続けるところ。
ホテルから出る電車のポイントを切り替えると
彼女の世界が変わった。
夫は無罪を宣告されるが、
夫とは無関係になる世界。
夫の命が助かっただけでも良いと、
生きてくれれば、それだけで良いと思う「あかり」だった・・・。


2年前の「夜会」の改訂再演です。
なにが一番変わったって
鮭の衣装が
新調された
ことでしょう。
銀鮭ね。キラキラしてましたよ!
最後の衣装も変わっていたかな?
太股はそんなに見えなかったような。

内容的には。
前回と比べると、不必要に長い場面が削られていたので
とっても見やすくなっていました。
豪華ホテルの場面とか、裁判の場面とか。
まあ、相変わらず導入はどうかと思うけど。
すごく大昔のサスペンスドラマみたいで。
あと、父への反抗の部分が少なくなったように思いました。
良いか悪いかはわからないけれど、
「道を替え(変え)」て、「命を繋ぐ」話が
見えやすくはなったと思います。
最後はジョバンニでした。
あ、そうだ、その前に「あかり」と「影」が入れ替わったんだ。
前回は「影」の香坂さんが
「あかり」のみゆきさんに手を振って
去っていったんだけど、
今回は、入れ替わってしまって、
みゆきが「影」になってしまいました。
だから前回は、「いろいろな悩みから出口を見つけた女性の話」だったけど
今回は、「理想の道を歩めなくても大丈夫な女」になった気がする。


舞台(機構)がね。すごくてね。
青山劇場をこんなに改造したとは思わなかったよ。
ちょっと清水の舞台風味。
舞台枠内の下部に楽器隊がいるイメージ。
出演者が落ちちゃったらどうしよう、と
ちょっとドキドキしましたよ。
2万円でも、納得するハードでした。


「帰れない者たちへ」と「命のリレー」って、
どこかで聞いたことがあったと思ったら
ここで使われていたんですね。
帰れない者たちへ
聞いて初めて思い出しました。


ここまで書いて前回の感想を読み返したら
前回は、夫ではなく
「籍は入れていないが一緒に暮らしている男」でした。
前回はそういう台詞があったのかな。
今回は特にそのようには書かれていなかったと思います。
たぶん。
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