きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

梅芸版「スカーレット・ピンパーネル」

2016年10月25日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)


新演出、新訳だけど、「ひとかけらの勇気」の曲も含め
宝塚版とわりとニュアンスは同じだった。
エリザほど同じ演出家が無理にいじった感、
ミーマイやファントムほど違う感はない。
ただ、スカピン団がいきなり結成されて驚いた。
元の版ではは若者ノリだったのかな。

シャルル救出とフィナーレが無いのに
宝塚版と同じく休憩入れてほぼ3時間。
どこで時間がかかっているんだろう。

この人数で回る話を70名版にしたこと、
これしか人数がいないのに描きわけがあまりないことを思うと
イケコの演出、というか、潤色のレベルの高さに改めて関心する。

作詞もイケコの方が深いな。
ニュアンスが似ているので、より強く思う。
転調に合わせて言葉を強く切り込むとかさ。
「裏切り者のユダさえも」
「キリストを愛していた」
「愚かな愛情だ」とかさ。
いいよね。
乙女だけどさ!
編曲も演出家の意図を汲んでくれるのも大きいんだろうけど。

パーシーが思いつきでスカピン団結成で、
彼の正義感がそれほど強く見えない上に、
世を忍ぶ仮の姿のおちゃらけた姿でいる方が長いので、
ちょっと痛い人に見えちゃうのがなんだなあ。
真面目な石丸さんがわざとやってる感が強いからなおさら。
見ているのが辛い時もあった。

宝塚だとベルばら前提なので
「シトワイヤン、ゆこーっ!」で掴み取った勝利が革命の礎だから、
ショーヴランにも正義があるのがわかるけど、
それ抜きだとたんなる悪役なのかな。
比例してパーシーの正義も弱く見えるけど、
でも、そんなに深く見ないものでいいのかもな。
軽い冒険活劇、で、いいんだよね。

とうこちゃんは女役だと
少しベチャベチャした喋りになるのが気になるかな。
殺陣は男性よりスピードも迫力もあり、
二刀流で強そうだった。
皆さんがおっしゃるとおりに。

ウェールズ公が「実はいろいろ承知の上なんだろう」的な深みが
もう少し欲しかったかなあ。
あれも宝塚オリジナルなのかな?

石丸さん、とうこちゃん、石井さん、佐藤さんとも
歌唱面は素晴らしかったです。


どれみちゃん(彩橋みゆちゃん)が
石丸さんと並んだ姿にムハムハしたよ!
こんな日がくるなんて!
どれみちゃんは07年のダル湖全ツで退団。
私が石丸さんを四季で見た最後は06年9月の壁抜けみたいだ。
こういう日も来るんだなあ。

スカピン団は駒木根さんだけは
体型もあって特別感があるけど
他のメンバーは特に見分けがつかず。
それでいいと思うけど
なんだかもったいない。


芝居の幕が降りると、ついつい下手を見ちゃうねえ。

ロペスピエールの新曲、カイちゃんは歌えるかなあ。

仮面舞踏会ってヅカ向けアレンジだと思ったけど、
元もそうだったのかな?今日もそうだった。


言ってはいけないのはわかっているけど、
なんやかんやで、
ヅカの人海戦術と衣装と舞台機構はすごいよなあ。
ベニのお披露目をムラまで見に行くか、検討したくなった。
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