きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ラ・バヤデール」コジョカル&シクリャローフ/東京バレエ団(1日目)

2015年06月11日 | バレエ・ダンス


コジョカルは薄幸で儚げで可憐だけど
踊りは素晴らしく安定している。
ほんのりやりすぎなところもあるけど
可愛いから、いいかね。

シクリャローフはサポートが危なく、
ちょっとした動きもドタドタで
踊りのキレも一幕は発展途上なかんじでした。
ガムザとは流れに流されで、婚約式もニキヤを正視できず、
「ああ俺ってば」に陥るダメダメくん。
ナルシスト臭は無い。
尻上がりに調子が良くなってきたようで
「影の王国」では生き生きと踊っていました。

奈良さんにもう少し華やかさがあればなあ。
ガムザはニキヤの死因に本当に関与してなさそう。
結婚式ではソロルの心が自分に向かないのも、
その理由も正確に悟っていて、絶望感が半端ない。
本来はそれほど聡明な人が恋でいろいろ見失ってしまったドラマが感じられ、
ソロルの子供じみたイヤイヤ感ともマッチしている。
それゆえか、ラストはニキヤが強引にソロルをピックアップしたかんじ。

木村さんは初日からネットリ坊主です。

森川くんだとシクリャローフの友人じゃなくて部下だな。
リャブコフとルジなら、リャブコフの方が地位が高そうなんだよね。

梅澤くんのブロンズは、頑張っていたね。
もうちょい神々しさが出るといいかな?

「影の王国」のソロ、ソロは乾さんが一番上手く音楽に乗っているのになあ。
主演経験が無いのが乾さんだけなのはなぜなんだ!

群舞も綺麗でした。


カーテンコールで、
シクリャローフが自分に貰った花束を奈良さんに渡したら、
コジョカルが自分の花束から一本抜いて彼に渡しました。


今日はオケがすごく良かった。
打楽器にキレがあり、バイオリンも美しかった。


【配役等】
ニキヤ(神殿の舞姫):アリーナ・コジョカル
ソロル(戦士):ウラジーミル・シクリャローフ
ガムザッティ(ラジャの娘):奈良春夏
ハイ・ブラーミン(大僧正):木村和夫
ラジャ(国王):永田雄大
マグダヴェーヤ(苦行僧の長):岡崎隼也
アヤ(ガムザッティの召使):川淵瞳
ソロルの友人:森川茉央
ブロンズ像:梅澤紘貴

【第1幕】
侍女たちの踊り(ジャンベの踊り): 川島麻実子、三雲友里加
パ・ダクシオン:
 村上美香、岸本夏未、沖香菜子、河合眞里
 渡辺理恵、小川ふみ、伝田陽美、政本絵美
 森川茉央、和田康佑

【第2幕】
影の王国(ヴァリエーション1):岸本夏未
影の王国(ヴァリエーション2):渡辺理恵
影の王国(ヴァリエーション3):乾友子

指揮: ベンジャミン・ポープ
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
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