ハイカーホリックの介護日記~機能訓練指導員の一日~
体の衰えは筋肉の衰えです。筋肉を復活させる事に全力を尽くします。
打倒サルコペニア。まずはウェブで!
 



英彦山、その3「望雲台」

その2からの続きです。

★キッコウハグマ


箱庭さんのブログ(「風に誘われて」)の11月1日の記事(「たった一輪 キッコウハグマ」)で紹介されていたものとおそらく近い場所のものだと思います。花はほとんど終わりかけています。
約7時間、英彦山を歩き回りましたが、僕もキッコウハグマの花はたった一輪、この花を見ただけでした。葉っぱや閉鎖花は何ヶ所かで見かけましたが、花は咲いていませんでした。

★屏風岩


英彦山には耶馬溪や国東半島の山々と同じような、溶岩台地が侵食されて形成されてできた「メサ・ビュート地形」が見られ、面白い形の奇岩が多く見られます。そそり立つような大きな岩には圧倒されます。これから向かう望雲台もそんな岩によってできた場所です。

★望雲台分岐


高住神社より15分くらいでこの分岐に到着です。まずは望雲台を目指します。

★望雲台の最初の登り


ザックを下ろして、いよいよ最初の登りです。岩と岩のすき間のような場所を鎖をつかんでよじ登ります。ステップが切ってあるので、それほど困難な登りではありません。

★横道


最初の登りを登りきったら、この大岩を巻くように付けられている道を行きます。道がちゃんと作ってあり、鎖の手すりもありますから心配は要りませんが、左側は崖ですから用心は必要です。

★望雲台の最後の登り


さて、望雲台の最後の登りです。垂直とまではいきませんが、それに近い高さ7、8mくらいの岩壁をよじ登ります。ここも鎖とステップがあるので心配は要りません。それでも3点支持だけは忠実に守りたい場所です。
てっぺんには鉄柱と鎖の手すりでできた鉄柵が見えますから、きっと大岩の展望台のようになっていると誰もが思うのですが・・・。

★鉄柵の向こうには


ところが登りきった向こう側はいきなり切れ落ちています。高さはわかりませんが、落ちたら命が無いことだけは保証できます。展望台のはずなのですが、どのようになっているのかというと・・・。

★望雲台とはこんな所です


このようになっているのです。右側が登ってきたほうで、左側は断崖絶壁です。いわゆる「ナイフリッジ」と呼ばれる場所で、歩ける幅は30cm~50cm位でしょうか、怖がりの僕なんぞは手すりがあるので立つことができますが、これが無かったら決して近寄ることの無い場所だと思います。

★鷹ノ巣山


望雲台の正面に見えるのがこの「鷹ノ巣山」です。山全体が国の特別天然記念物に指定されている、典型的なメサ・ビュート地形です。紅葉の最盛期にはもっと山全体が赤く染まるのですが、ちょっとまだ早かったようです。

目的のひとつである「望雲台」の登頂は無事終わりました。その4に続きます。

コメント ( 12 ) | Trackback ( 0 )


« 英彦山、その2 英彦山、その4 »
 
コメント
 
 
 
(*゜◇゜)ギョッ! (かえで☆)
2006-11-10 00:39:32
英彦山レポ拝見して来まして…ここへ来て息を呑みました~!
\(◎o◎)/まぁ!望雲台とは凄い所なんでしょう!
ナイフリッジの30cm~50cmに平気で立っているなんて~!
私は高所恐怖症ではないですが…(*゜◇゜)ギョッ!
この後は?登った場所を降りるのですか~?それは怖い★
 
 
 
出ました~! (箱庭)
2006-11-10 06:19:55
おはようございます!リンクありがとうございます。
まだ望雲台を体験しない頃、天狗ラインから見える切り立った崖の上の鎖の手摺り、その向こうはきっと広い展望所でもあるのだと思い込んでいました。
去年体験したそこは想像とは程遠いナイフリッジ!
ルンバルンバさんの画像を見てまたあの時の恐怖が蘇えってきます。
それにしても撮影者は勿論、後ろで手を上げているツワモノさん達に拍手です。
でも鷹ノ巣山の全姿はあそこからしか見られないですもんね。
 
 
 
英彦山 (とんちゃん)
2006-11-10 07:57:41
かなり険しくて厳しい山!
驚きです。
こんな落っこちそうな所でよく笑顔でいられます。
写真を見ているだけで足元がくすぐったくなりました。
キッコウハグマ 初めて見ました。
ハグマ類大好き!
このキッコウハグマ 花が3つでひとつみたい
 
 
 
す、すごい (はるか)
2006-11-10 11:35:08
望雲台、すごすぎます。
三角形のてっぺん、ってことですよね?
でも、みなさん楽しそう!
わたしだったら、こんなすごいところで写真撮れないなぁ
 
 
 
コメントありがとうございます (ルンバルンバ(管理人))
2006-11-10 15:44:55
★かえで☆さんへ
英彦山が初めての人が数人いたので案内がてら行ってみました。結構怖いのですが、この手すりを作った人たちは凄いなと感心いたしました。
登ったら、やっぱり下りないとね。下るほうが怖いんですよね。次回は下るところから始まりますのでお楽しみに。
 
 
 
コメントありがとうございます (ルンバルンバ(管理人))
2006-11-10 15:49:41
★箱庭さんへ
後ろの人たちはアルプスの恐ろしげなところを平気な顔してやっている人たちですから大丈夫です。でも「ここを登れたら槍ヶ岳は大丈夫よ」なんて言っていました。
鷹ノ巣山がもうちょっと色づいていてくれればもっと良かったのですが、贅沢は言ってられません。まだまだ続きますのでお付き合いお願いします。
 
 
 
コメントありがとうございます (ルンバルンバ(管理人))
2006-11-10 15:53:44
★とんちゃんさんへ
英彦山自体はさほど難しい山ではありませんし、山頂へは観光客が普通のスニーカーで登ってきます。僕たちはそれでは面白くないのでわざわざこんなところに来ます。花がなくなってしまったので変化のある登山をしないと面白くありません。
キッコウハグマはひとつの花に5枚の花弁があって、それが3つ集まっていますから全部で15枚ですね。でも昨年は20枚のものを見ました。
 
 
 
コメントありがとうございます (ルンバルンバ(管理人))
2006-11-10 15:56:13
★はるかさんへ
うまいこと言いますね。そうですかなり尖った形の三角形のてっぺんですね。
毎週のように山登りをしている人たちですから、楽しそうでしょ。楽しいですよ。
まだまだ続きますので見てやってください。
 
 
 
こっ、怖い!!! (momo)
2006-11-10 17:39:37
どんな景色が見えるのかと、ワクワク・・・
登った先が、断崖絶壁とは・・・(@。@)
「ザックを下ろしていよいよ最初の登りです」
どうして、ザックを降ろすの???
理解できました! サックなんて背負っていたら、危ない!!!
それにしても、凄い山ですね~
続きも、覚悟が要るのでしょうか?(笑)
 
 
 
コメントありがとうございます (ルンバルンバ(管理人))
2006-11-10 17:51:40
★momoさんへ
すみません、説明不足でしたね。ザックを下ろすのは危ないからではなくて、またもとの場所に戻るからなのです。もしこの場所が通過点だったらこれくらいの岩場は背負ったまま行きますよ。でもやっぱりない方が安全です。以前雲仙の国見岳の岩場を下るときに、登る人との離合でその人のザックに押されて落ちそうになったことがありましたから、できればない方がいいのですね。
続きで覚悟がいりそうなのは、ここの下りくらいでしょうか。あとは楽しい山登りですよ(笑)。
 
 
 
懐かしい (yuyu)
2006-11-11 20:01:16
千葉からのコメントです・・今から四十年前英彦山に何度か登り青春を謳歌していました。当時は田川にいましたから山登りはもっぱら英彦山・・・長い階段
を登り頂上を目指した達成感・・・写真を見る限りは昔のまま・・青春時代を懐かしんでいます。
我が家の玄関には英彦山の天狗と土で出来た鈴を九州から送ってもらい魔よけで下げていますよ。。。
これからもどうぞ四季折々楽しんでください。有難うございました。
 
 
 
コメントありがとうございます (ルンバルンバ(管理人))
2006-11-11 22:56:19
★yuyuさんへ
コメントいただきありがとうございます。四十年前の英彦山は今よりもずっと鬱蒼とした感じだったでしょうね。今ではずいぶん観光地化されています。
鈴はいずれ登場いたします。まだまだ続きますので、もうしばらくお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。