ハイカーホリックの介護日記~機能訓練指導員の一日~
体の衰えは筋肉の衰えです。筋肉を復活させる事に全力を尽くします。
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★ミヤマキリシマ


5月13日の記事で、「シャクナゲ大爆発」というワケのわからないタイトルを付けてしまいましたので、その勢いのまま、「ミヤマキリシマ中爆発」というタイトルを付けました。とくに深い意味はないんです。

大分県玖珠町にある万年山(はねやま、標高1140m)に登ってきました。万年山はメサと呼ばれる台地状の山なので、遠くからでも確認しやすい山です。メサとは日本語だと卓上台地と呼ばれ、テーブル状の山の事をいいます。その中でも、万年山は二段重ねになっているので、二重メサとかダブルメサなどと言われ、珍しい地形と言われています。

万年山では、下の段を下万年(したばね)、上の段を上万年(うわばね)と言います。簡単に登ろうと思えば、下万年にある吉武台牧場まで車で上がれば30分程度で山頂に立てます。ところが、この日は山開きで、登山口までの車道は閉鎖され、玖珠町の町中からシャトルバスで登山口に行くようになっていたので、別ルートで下から登る事にしました。

玖珠川にある三日月の滝という滝の駐車場から歩いたのですが、総歩行距離約20km、単純標高差約800m、行動時間8時間の予定で9時40分に登山を開始しました。

★三日月の滝


気温が高く、歩き始めから汗が噴き出ました。

★サワギク


★クモキリソウ


★フタリシズカ


★ハルリンドウ


★バイカイカリソウ


初夏の花たちを見ながら歩きました。

★ハナグリ岩


ハナグリ岩という穴の開いた岩を抜けると・・・、

★万年仏


仏様がお出ましになりました。これは彫ったものではなく、全く自然の造形美です。

★上万年に上がりました


上万年に上がってしまえば、あとは快適な尾根道になりました。ミヤマキリシマは満開でした。

★山上のミヤマキリシマ


遠くに見えるのは湧蓋山です。

★ベニドウダン


★万年山山頂


山頂に着いたのは2時40分でした。山開きでごった返していたと思われる山頂には、もう誰もいませんでした。山頂の標柱の取りつけられていた神垂(シデ)が、山開きの神事が行われた事を教えてくれました。

暗くなる前に下山しなくてはいけないので、早々に山頂を後にしました。向かうは一番の目的地、ミヤマキリシマ群落でした。

★万年山のミヤマキリシマ群落


ほぼ、満開でした。ここも日中は人でいっぱいだったでしょうが、僕たちが行った時には中年のご夫婦が一組いらっしゃるだけで、この風景をほぼひとりじめできました。

それから急いで下りて、登山口に戻ったのは18時10分でした。行動時間は予定を30分オーバーしました。そして100円の温泉に入り、豊後牛のステーキ丼とビール&ノンアルで乾杯して、家に戻ったら11時を過ぎていました。

★万年山北山田ルートの案内標識


今回登ったルートは「北山田ルート」と呼ばれ、古くからあった道らしいのですが、廃道になりかけていたのを地元の方が最近になって整備されたそうです。車道や林道が入り組んでいるので、この案内標識にはずいぶんと助けられました。「万」の字の横棒がダブルメサになっています。こういう遊び心、好きです。



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★ブナハアカゲタマフシ


写真を撮っていたら、男の人に声をかけられました。

「何を撮っているのですか?」(男の人)

「これです」(僕)

と、ブナハアカゲタマフシを指差して答えました。

「何かの実ですか?」

「いえ、これはブナハアカゲタマフシという虫こぶです」

「虫こぶって、何ですか?」

説明が難しいので、

「この中に虫の幼虫が入っているんです」

と答えておきました。すると、

「何の虫ですか?」

と、なかなか研究熱心です。

「タマバエというハエの仲間です」

「へぇ~っ」

と、その男性はあまり理解できていない様子でしたが、
僕のよりもずっと立派なカメラで写真を撮って行かれました。

ブナハアカゲタマフシの説明は、こちらからご覧になってください。










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ここ3年くらい、長男の影響で冬場はマラソンの練習をしています。マラソンと言っても、フルマラソンの出場にはまだまだ程遠く、先シーズンは地元の5kmのレースと、九州の高速道路の開通前に開催された10マイル(約16km)のレースに出ました。

走る事が一番の苦手だったはずなのに、やってみると意外とこれが面白くて、ちょっと本気になってみようかという気になっていました。仕事がほぼ日曜日しか休めないので、登山とマラソンの両立は難しいから、走る方にウエイトを置いてみようかと思っていたのです。

ところが、山が花のシーズンに入ってしまったら、花を追いかけずにはいられないんですよね。花のないシーズンにマラソンに傾きかけていた気持ちは、やっぱり山の方に引き戻されています。それに、長男も春から就職して大阪に行ってしまいました。何だかんだ言っても、やっぱり寂しいんですよね。長男と一緒のレースに出るのが楽しかったから、走る事はちょっとお休みになっています。

★フクジュソウ


★バイカオウレン


★ニリンソウ


★アズマイチゲ


★カテンソウ


★サンカヨウ


★ヤマシャクヤク


★タニギキョウ


★タチカメバソウ


★イワカガミ


★エビネ


★マツバウンラン


いいですねぇ、山の花は。癒されます。

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愛媛県の三本杭(さんぼんぐい・標高1226m)に登ってきました。目的は三本杭から御祝山の稜線「檜尾根」に咲くシャクナゲを見る事でした。四国にはホンシャクナゲとツクシシャクナゲがあるようですが、たぶんツクシシャクナゲだと思います。
シャクナゲは九州のいろんな山で見てきましたから、それほど珍しい花というわけではありませんが、ここの群生は見事でした。

★ツクシシャクナゲ


この写真をプリントして多くの人に見せました。ほとんどの人は「キレイ!」と言います。でも、「スゴイ!」と言った人はひとりもいませんでした。
おそらく樹高数メートルの、シャクナゲにしては大木です。こんな大木に出会える事もそうそうありません。この自生の大木にこれだけの花が付き、そしてその花のほとんどが咲いているということの凄さは、たぶん山登りをしていて、植物に興味を持っている人にしかわからないのだろうなと思いました。
でも、本当の凄さは、この大木がおそらく数十本、数百本と見渡す限りあったということです。稜線だけでなく、谷を見下ろせばずっとシャクナゲの花が見えていて、それを追いかけていたら、そのうち谷に吸い込まれてしまい、迷い込んでしまうかもしれないという恐怖を覚えました。
これまでも、いろんな山でシャクナゲは見てきましたが、スケールが違いました。これまでもいろんな山がいろんな感動を与えてくれましたが、これほどの感動は久しぶりに味わいました。この奇跡に感謝です。どれだけ感動したかは、約1年ぶりにブログの更新を再開した事からもご理解いただけると思います(笑)。
名古屋から来られた妙齢のご夫婦が、「私たちもいろんな山のシャクナゲを見てきたけど、これほどのものは見た事がありません」と言われていました。また別の方たちは、「100点満点のシャクナゲですよ」と言われていました。多くの方たちが「ものすごい」と口を揃えて言われていました。
そして、ネットで見つけた記事に「今年のシャクナゲは大爆発している」というのがありましたので、それをちょっと拝借して「シャクナゲ大爆発」というタイトルにさせていただきました。
シャクナゲは7年に一度、大当たりの年を迎えると言われています。去年も良かったようですが、今年がその大当たりの年だったと思いたいです。シャクナゲは咲かない年には全く咲かないので、すごい物が見れて、本当に良かったです。

★シャクナゲ大爆発














これだから、山登りは止められません。






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