天満宮の梅、その３

天満宮の梅祭りは５日で終わってしまいましたが、お祭りが終わってから梅は満開を迎えたようです。今年は開花が遅れたのですね。

この日は一気に暖かくなって梅も見頃でした。それにしても暖かいというのはとても幸せなことなのですね。綺麗な花と良い香りがあれば尚更です。
腰が曲がって杖をついているおばあちゃんも笑顔です。介護士さんに車椅子を押してもらって梅見物をしているおじいちゃんも笑顔です。普段は気難しい顔をしていると思われるお父さんも笑顔なら、少し後ろから水筒を抱えて寄り添っているお母さんも笑顔です。おばちゃん３人組は当然のように大口を開けて笑顔です。ネコまでもが「ニャーニャー」鳴きながら近寄ってきます。みんな幸せそうです。
戦争や紛争のあるところではいくら綺麗な花が咲いていたとしても笑顔でいることはできないでしょう。綺麗な花を見て、顔をほころばせることができる社会に感謝しなくてはいけないのかもしれません。

★梅園を上から見ました


ベンチでは老夫婦が並んで座ってお餅を食べていました。じいさまの口の端についた小豆の皮を、ばあさまが取って自分の口に入れています。平和です。のどかです。

★豊後梅（豊後系）


前回つぼみばかりだった豊後系の梅もずいぶん咲いていました。

★未開紅（豊後系）


★小梅（野梅系）


いろいろな梅がありましたが、この小さな梅がもっとも梅らしい形をしていました。天神様のトレードマークの形です。

★冬至（野梅系）


★唐紅（紅梅系）


★藤牡丹（野梅系）




梅園では植物の先生のような男性とその助手のような女性が、梅を１本１本見ながら品種を木の札に書き、木にくくりつけていました。僕がここに品種を書けるのもこの方たちのおかげなのです。この方たちの話に耳を傾けてみると、「野梅系」は「ヤバイケイ」と読むようで、

助手：「これってヤバイケイですよね」
先生：「そうだな、ヤバイケイだな」

状況を知らずに話だけ聞いたら、話自体が「やばい系」です。

まだまだ続きます。

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