スーパーをブラブラしていたら「見切り品処分」と書かれたワゴンを見つけました。
そしてその中にあったのが、この「ウニの瓶詰め」です。
値段は398円、安いのですが元の値段はわかりませんでした。
丁度患者さんに韓国海苔をいただいていたので、お昼ご飯のときに
「ご飯の上にこのウニを置き、そしてその韓国海苔で包んで食べる」
という画が、頭の上の吹き出し部分に浮かんだのでした。
値段的に味への不安はありましたが、「安い」という誘惑には勝てず、
買い物籠の中に入れてしまったという次第です。
食べてみた感想は「美味しい」というほどではないが、「不味くもない」
という印象でした。値段から考えれば満足の範囲内でした。
それからラベルをしげしげと見つめていると、結構面白いことが書いてあります。
まずこの正面のラベルには「朝食にわさび醤油でお召し上がりください」
と書いてあります。はっきり言って「・・・」なのです。
疑問その1・・・何故、「朝食に」なのか?、昼食でも夕食でも
いいじゃないですか。現に僕は昼食に食べるつもりで買いました。
疑問その2・・・また塩とアルコールの味とにおいの強い瓶詰めのウニを
何故にさらにわさび醤油につけて食べなくてはいけないのか。
高血圧の人はさらに血圧が上がってしまうじゃないですか。
この疑問はラベルのほかの部分を見ても、食べてみても
解決されることはありませんでした。永遠の謎です(大げさだって)。
今度は裏面を見てみました。極々一般的なことが書いてあります。
ところがこのウニの原産地を見てください。
「カナダ50%、アメリカ25%、チリ25%」と書いてあります。
カナダとアメリカはお隣どおしですから、なんとなく理解できますが、
チリはカナダ・アメリカとは赤道をはさんで反対側の国です。
つまりカナダ・アメリカのウニが「寒い、寒い」と
ブルブル震えているときに(震えないって)、
かたやチリのウニは「暑い,暑い」と、うちわで扇いでいるかも
しれないのです(だから扇がないってばさ)。
こんな真反対の境遇で育った者たちがひとつビンの中にいて
おかしくならないのでしょうか、心配でなりません(だったら食べるなよ)。
しかしまあ、ビンを開けたときには別に何の異常もなかったので
お互いの友好関係は保たれているのだと解釈いたしました。
そして遠路はるばる3か国から日本にやってきたウニは
なんと長崎県の壱岐に落ち着いたらしいのです。
なんでまたわざわざ不便な壱岐まで行ってしまったのか
知る由もありませんが、壱岐でおそらくビンに入れられたのでしょう。
それにしても普段しげしげと見ることの少ないラベルですが、
たまに見てみると面白いことが書いてあります。
裏のラベルの一番下にフリーダイアルの番号が書いてあります。
「お気付きの点は下記までご連絡下さい」とまで書いてあります。
一瞬受話器を取り上げましたが、この「お気付きの点」というのは
中身に対しての「お気付きの点」であり、ラベルについての
「お気付きの点」ではないということにお気付きになってしまったので、
受話器を静かに置いたのでした。
初めて食べたとき、大好きなウニがビンいっぱいに入ってる~とウキウキだったんですが、
口に入れた瞬間、あらって感じでした(笑)。
ところで、原産地の割合、すごいですね!
どうしてこんな組み合わせなんだろう??
そして、ここに目をつけたルンバルンバさんもすごいです!(笑)
食べ物の嗜好が似ていますね。僕もウニは大好物で、生ウニはもちろんのこと、瓶詰めのウニも大好きなのです。山口県はウニの産地なので瓶詰めのものでも美味しいものがありますが、美味しいものは値段も高いです。
おっしゃるとおり、生ウニと瓶詰めのウニは別のものと思います。
それにしても生ウニをわさび醤油につけるのならば話はわかりますが、何でまた瓶詰めのウニを・・・と思ってしまいました。面白いものは探せばあるものです。
昔からウソのサンパチとは言いますが、398円はまさしくそれが当て嵌まりますね。
美味しくないけど、不味くもないこれが妙味ではありませんか。
原料はおそらく乾燥うにと言うものがあるのではないでしょうか?
安いところから買い入れて、適当に調合しているのでしょうね。
ラベルの裏面がいかにも胡散臭そうで面白いですね。
賞味期限に6が三つ並んでいるところも、この商品の危うさを示しているようでこれも妙味ですね。
兎に角ご無事で何よりでした。
今晩はアルコールで胃洗浄をして置いて下さい。
たしかに胡散臭い商品です。でもこのラベルは笑えましたよ。
今の日本にはこのような商品が溢れているように思います。