飛び出す絵本

2012-04-13 01:50:31 | 音楽&本&映画
行ってきましたよ、スターウォーズ3D。
果たして、後付けの3D映像はどんななのか。
まずは本編上映前の予告編で、タイタニックの3D版が映写されました。
おお、しっかり3Dでした。
出来るんだ。

さて本編。
出だしは宇宙空間を進む船。
引いた映像では立体感は感じにくいですが、行く先の惑星と船の間に確かに奥行きがある。
続いて船のコクピット内。
狭い船室の手前から、乗客、乗員、計器盤、窓の外、と段々に見えます。
おー、立体立体、3D3D。

船は通商連合母艦のデッキに着艦。
船首ノーズ部が手前に飛び出す構図。
ウンウン、それらしいなあ。
と、バリバリ3D映像だったのはその辺りまでで、ジェダイの二人がドロイドと対するシーンは、立体感が薄まった感じ。
CG映像部分と実写部分で、でこぼこ感に差があります。
やはりCG映像は3Dに加工しやすく、実写映像は加工しにくいみたいです。
もしかしたらCGは3D用に再度作成し直しているのかもしれませんね。
生身の人間やセットの背景は撮り直す訳にいかず、効果は控え目になるようで。

物語が進むに連れ、実写部の3D化の手法がだんだん分かってきました。
手前の人物や建物の壁などを画面から切り取って、背景と位相を変えて張り付けてるんだ。
顕著だったのは、タトゥーインのポッドレースの待機ピット。
背後にうごめく有象無象はピットの石の壁と一緒に平板な背景となり、その前にぷくりとガラクタ屋主人が羽ばたいてたりする。
アナキンやクワイガンは浮き出ているのに平べったい。
何かに似ていると思ったら、子供の頃に見た飛び出す絵本だと気がつきました。

最近の飛び出す絵本はなんだか凝ってて、本の幅くらいの高さに立ち上がるのを見た事がありますが、そんな豪華なのでなく、昔の一段二段と背景の絵に平行に飛び出す奴。
やろうと思えばもっと細かく分割して盛り上げれるかもしれませんが、さすがに手間暇かかるのでしょう。
後から考えると、予告編のタイタニックの映像もうまく立体感の出せたシーンを取り上げていたように思う。
おー、すごーい、と思って貰わないと見に来て貰えませんからね。
全編完全に3D化するのは大変なのでしょうね。

そうそう、本来?の作品にはなかったシーンがいくつも追加されてました。
ストーリーに影響しないので、編集時選択省略されたシーンのよう。
大量に追加されていたのがポッドレースのレース直前、グリッドに並ぶ各車の様子。
CG画像故に3Dに変換しやすく、立体映像を楽しんでもらう為にプラスしたようです。
こうして見ると、3D版は別バージョンと言ってもいいかも。

今回注目する対象は当然3D化の出来でしたが、まったく重きを置いていなかった映画そのものの展開に、なぜだか意外にもドキドキして見る事ができました。
結末を知っているのに、ポッドレースの行方にハラハラし、シスとジェダイの対決に気を揉み、女王さまの安否を気にかける。
久しぶりに見たからか、大画面だからか、3Dだからか。
ストーリーを楽しめるとは思いもよらなかった。

他のエピソードも3D化されるようです。
3D化の技術もどんどん進むでしょうから、最古のエピソードが3D化される頃には、実写部も違和感少なく3D化できるようになってるかもしれません。
当時の映像にCGは無いですからね。
期待しておきましょう。




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