お父さん、フランス外人部隊に入隊します。
契約は五年間です。
申し訳ありません。どうしても言えませんでした。
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お父さん、フランス外人部隊に入隊します。 (廣済堂文庫) |
駒村 吉重 | |
廣済堂出版 |
森本雄一郎という青年は、卒業旅行にアメリカに行くと家族に告げて、
そのままフランス外人部隊に入隊してしまいます。
卒業式が近づいても、帰ってこない息子を心配して、あちこち尋ね回った父のもとに
当の息子からの文頭の手紙が届きます。
父は、息子のこの行動が全く理解できず苦しみながらも、
なんとか自分なりに折り合いをつけて、自分と息子の人生を受け入れていく過程が
父子の間に交わされた手紙などを中心に描かれています。
かなり衝撃的なタイトルですが、読み終わったときの感想は、
・ ・ ・
いろいろドラマチックに盛り上げようとしているわりに、
この家族は、結局のところごく普通の家族で、
その中で、なぜ、勉強もできて素直に親の言うことを聞いていた長男が、
ある日突然、外国人部隊に入ったのかということが、本人が生きているにも関わらず
結局聞き出せないまま終わっており、父と子の関係に帰結させようとしていながらも
中途半端。
また、子供たちに厳格に接してきた父親が、息子を外国人部隊から取り戻そうと
必死になるところの落差も、もう一つ共感を覚えるほどには描きこまれていません。
息子である雄一郎も、父から手酷い拒否反応に合うかと思っていたのに、
思いがけず、自分を心配する父の手紙に、ほっとしたのはわかりますが、
慣れてくれば、日本の新聞などを送るように依頼するなど、理解に苦しみます。
へぇ、こんな人もいるのね。
でも、フランス語が話せて、外国人部隊の経験というユニークな履歴があっても、
その後の人生は、楽じゃないのねぇ・・・。
という以外に何とも言えない一冊でした。
暫く、休んでしまいましたが、ボチボチ再開させていただきます。
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しばらく更新がなかったので、フランス外人部隊ではありませんが、ご旅行にでも出かけられているのかと勝手に思っていました(苦笑)
私もそうですけど、マイペースで更新するのが一番ですよね。
放置していたのに、またコメントいただき、とっても嬉しいです。
寒くなり、五十肩の痛みで、ちょっといろんなことがしんどくなってしまって・・・。手を挙げるのもつらいのですが、キーボードを打つのに少し伸ばしたり、マウスを握ったりするのもちょっと負担なんです・・・。
そんなことで、ブログの更新も、みなさんのブログを読みに行くのも滞っております。
春はまだ遠いですが、痛みに負けないように、ちょっとづつ更新していきたいと思って、再開したのに、またサボってました。
ホークさんのおっしゃるようにマイペースで更新していきたいと思いますので、こちらこそよろしくお願いいたします。。