本が好き 悪口言うのもちょっと好き

読書日記です。っていうほど読書量が多いわけではないけれど。。。

お父さんフランス外人部隊に入隊します。 駒村吉重

2013-01-01 | ノンフィクション

お父さん、フランス外人部隊に入隊します。

契約は五年間です。

申し訳ありません。どうしても言えませんでした。

お父さん、フランス外人部隊に入隊します。 (廣済堂文庫)
駒村 吉重

廣済堂出版

森本雄一郎という青年は、卒業旅行にアメリカに行くと家族に告げて、

そのままフランス外人部隊に入隊してしまいます。

卒業式が近づいても、帰ってこない息子を心配して、あちこち尋ね回った父のもとに

当の息子からの文頭の手紙が届きます。

父は、息子のこの行動が全く理解できず苦しみながらも、

なんとか自分なりに折り合いをつけて、自分と息子の人生を受け入れていく過程が

父子の間に交わされた手紙などを中心に描かれています。

 

かなり衝撃的なタイトルですが、読み終わったときの感想は、

・ ・ ・ 

いろいろドラマチックに盛り上げようとしているわりに、

この家族は、結局のところごく普通の家族で、

その中で、なぜ、勉強もできて素直に親の言うことを聞いていた長男が、

ある日突然、外国人部隊に入ったのかということが、本人が生きているにも関わらず

結局聞き出せないまま終わっており、父と子の関係に帰結させようとしていながらも

中途半端。

 

また、子供たちに厳格に接してきた父親が、息子を外国人部隊から取り戻そうと

必死になるところの落差も、もう一つ共感を覚えるほどには描きこまれていません。

息子である雄一郎も、父から手酷い拒否反応に合うかと思っていたのに、

思いがけず、自分を心配する父の手紙に、ほっとしたのはわかりますが、

慣れてくれば、日本の新聞などを送るように依頼するなど、理解に苦しみます。

へぇ、こんな人もいるのね。

でも、フランス語が話せて、外国人部隊の経験というユニークな履歴があっても、

その後の人生は、楽じゃないのねぇ・・・。

という以外に何とも言えない一冊でした。

 暫く、休んでしまいましたが、ボチボチ再開させていただきます。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
新春のお慶びを申し上げます (ホーク)
2013-01-01 21:41:26
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。
しばらく更新がなかったので、フランス外人部隊ではありませんが、ご旅行にでも出かけられているのかと勝手に思っていました(苦笑)
私もそうですけど、マイペースで更新するのが一番ですよね。

ホークさんへ (yeastcake)
2013-01-12 15:56:55
コメントいただいていたのに気づかずすみません。
放置していたのに、またコメントいただき、とっても嬉しいです。

寒くなり、五十肩の痛みで、ちょっといろんなことがしんどくなってしまって・・・。手を挙げるのもつらいのですが、キーボードを打つのに少し伸ばしたり、マウスを握ったりするのもちょっと負担なんです・・・。
そんなことで、ブログの更新も、みなさんのブログを読みに行くのも滞っております。
春はまだ遠いですが、痛みに負けないように、ちょっとづつ更新していきたいと思って、再開したのに、またサボってました。
ホークさんのおっしゃるようにマイペースで更新していきたいと思いますので、こちらこそよろしくお願いいたします。。

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