浅めの触診に続いて「深め」の触診を両手重ねで行います。
その場合、患者さんの呼気に合わせて行うとよいでしょう。
図 腹部の触診(深め)
(出典:Bates' Guide to Physical Examination & History Taking)
腎臓などの遊走性の臓器の触診では、一方の手で触診可能な位置まで持ち上げるようにして動かし、片方の手は動かさずに固定したうえで触診するとよいと思います(バロットマン手技Ballottement)。
身体転換性障害の患者さんの場合、腹部のあらゆる部位を触れても痛がるが、さらに胸部や四肢を触診しても痛がることで鑑別がつくことがあります。
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