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身体所見:
全身の外観:病的 moderately-ill
頸部:胸鎖乳突筋発達あり。気管短縮あり。
胸部:樽状胸郭あり。
肺:右背下部にcoarse crackles (holo-inspiratory crackles)あり。
その他に異常を認めず。
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全身の外観
最新の進化心理学によると、人間にはもともと知覚する対象を「全体」でとらえる能力が進化の過程で習得したとされる。
これをゲシュタルト心理学ともいう。
このような能力を有効活用すべきである。
すなわち、診察の際にはまず、全身の外観general appearanceを数秒で把握して記載するように努める。
少なくともgood vs sickは判断してほしいが、下表の4段階の記載ができればなおよい。
表:全身の外観の4段階記載法:カッコ内はdisposition(最終振り分けの場所)の目安
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良好good
軽度病的mildly-ill(入院を考慮)
中等度病的moderately-ill(病棟入院を考慮)
重度病的severely-ill(集中治療室入院を考慮)
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