やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

【中学歴史教科書8社を比べる】45 ~⑽ 神道 ③ 飛鳥時代の神道の描き方<その2>~

2016年12月31日 | 中学歴史教科書8社を比べる(h28-令和2年度使用)

まとめと考察

 

1 「古来の信仰」(≒古神道、純神道、原始神道、神祇信仰)の記述

 ここで言及するかどうかは編集の任意だろう。→評価の対象としない。


2 「古来の信仰」と新来の仏教との関係

・重要な史実として仏教伝来は欠かせないが、古神道との関係まで言及するかどうかは編集の任意だろう。

・ただし、書くのならば史実に基づいて書かねばならない。

 現在にいたるまで神道と仏教が共存共栄しているという事実をみれば、この飛鳥時代に《日本人がいっせいに古神道から仏教に切り替えた》はずがない。

 東京書籍と日本文教は、中学生に、《まるでそのようなことがあったかのような誤解》をあたえるような表現を意図的に選んでおり、悪質だと思う。普通に書くなら、「仏教信じるようになりました」だろう。

 

~次回、④鎌倉・江戸時代の神道~

<全リンク⇒> 神道< 3839/巻末索引40 /文明と宗教414243 /飛鳥4445 /鎌倉・江戸4647 /明治484950/GHQ占領期51525354(神道の項:完)>