2 「区別と差別」について考える -7-
⑶ 一般に言われている、「区別」と「差別」のちがい 3/n(※「差別」の定義はとても難しい! まだ定義はしないで慎重に考えていく。)
② ウィキペディアや辞書などで、区別と差別のちがいを調べてみる。1/2
●<ウィクショナリ:区別>より
「区別」は単純明解。わかりやすく別の表現をすると次のようになる。
《区別とは、「複数の物」を、それぞれの属性に基づいて分類すること。また、分類に使う属性のことも意味する。》
《差別とは、特定の集団が、特定の属性をもつ集団や、その集団に属する個人に対して、仲間はずし行為をすること。》と比べると、まるで”別のこと”のように見えるが、
実は、「差別=仲間はずし行為」をするためには、どうしても最初に、「特定の属性をもつ集団」を「認識:区別:分類」しなければならない。
だから、上記「差別」の第一次定義を、「区別」を使って言い直しててみると、
《差別とは、特定の集団が、特定の属性をもつ集団を区別し、仲間はずし行為をすること。》となる。
つまり、《差別=区別+仲間はずし行為》という式になる。
●<ウィクショナリ:差別>より
- (仏教語 しゃべつ)それぞれの物が現象としては異なって存在しているということ。
3は仏教用語なので除くとして、新しい要素として、「酷い待遇を強いること」を見つけた。
「扱いに差をつけて」の意味は「仲間はずし行為」に含まれているので、「酷い待遇を強いる」について検討する。
・「ひどい待遇」・・・<コトバンク:待遇>などで調べると、「もてなし」、会社などでの「雇用者への取り扱い」・「地位に準じた取り扱い」のこと。つまり、「待遇」⊂「扱い」。
したがって、「ひどい扱い」と言い換えると、
検討すべきは、「ひどい」という、”価値観や感情にもとづいた評価” を表す形容詞の意味になる。
~次回は、「ひどい」の検討~
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