座薬のリアリズム

2018年11月30日 23時09分13秒 | コメディのかけら

知り合いの女優が、
舞台の直前、古傷の痛みに襲われた。

激痛だ。
しかし、舞台に立たぬわけにはいかぬ。

映画やドラマならば、
痛み止めの注射をうって舞台に立つ、
そんなシーンだ。

だが、彼女が使ったのは「座薬」だった。

注射はうったが、効かない。
だから、座薬。

医師曰く、
「この座薬は非常に強いので、
 一日に一回にしてください」

しかし、一日に2ステージある日もある。
途中で痛みが出たら大変だ。
彼女は医師に止められたにも関わらず、
座薬を2回使うことになる。

ドラマチックじゃないか!

僕がいつか、
このようなシーンの脚本を書くことあったら、
注射ではなく、座薬にしよう。

広瀬すずであろうが、橋本環奈だろうが、座薬だ。

シモネタではない。
リアリズムである。

2025年「大阪万博」と聞いて思い浮かんだこと

2018年11月29日 00時18分55秒 | アイデアのかけら

2025年の「大阪万博」のテーマが、
「人類の健康・長寿への挑戦」
というのを最近知った。

人類という部分は大きく出ているが、
まるでゴールデンタイムの情報バラエティのような
テーマである。

なぜゴールデンタイムの番組で、
健康・長寿に関する情報をよく扱うかというと、
その時間帯にテレビを見ているのは高齢者が主であり、
彼らの興味の高いテーマだからである。

2025年の万博は、高齢者向けの万博なのか。

そもそも「健康・長寿」が本当に良いことなのかという懐疑もある。

健康は疑いなく良いものだと思う。
では、長寿はどうなのだろうか?

「人生100年時代」という言葉を聞くが、
100年生きることは本当に良いことなのか。
社会にとって。
国家にとって。
あるいは地球という星にとって。
全人類が長寿を達成した時、
地球の資源はどうなってしまうのか。

ヒトという生物種の適正な寿命は、
本当はどれぐらいなのか。

60年代70年代の日本のSF小説には、
長寿を達成した世界を描いたものがいくつもある。
その多くはバラ色の未来ではなく、暗い未来像だ。

この先、日本が突入する「少子超高齢化国家」というのは、
人類史上初めての例だと思う。

今後、日本がどうなっていくのか、
世界が注視しているところだ。

現状を分析し、
未来像を提示する…
それこそが、「健康・長寿」というテーマで、
日本がもっとも貢献できる内容の1つだと思うのだが。



股間の闘争

2018年11月21日 07時59分32秒 | コメディのかけら

伝聞なので本当の話かどうかは保証できないが。

都内のある地区の高校生たちは、
修学旅行を迎えると、
陰毛を染めるという話を聞いた。

他校の生徒にナメられないようにだという。

つまり、威嚇のためだ。

それにしても何色に染めるんだろう。

金か、赤か、紫か。

カラフルな陰毛の男子高校生がにらみ合う大浴場。

ぜひとも日本の文化を紹介する番組で取り上げてほしいものだが、
股間の話なので、肝心の部分を映せないのが残念。

モザイクでも色ぐらいはわかるかなあ。

緊急時の指示の出し方

2018年11月18日 09時08分56秒 | コメディのかけら
路上に人が倒れている。

あなたが第一発見者だ。
まずどうする?

倒れた人の耳元で「大丈夫ですか!」と声をかける。
徐々に声を大きくしながら、何度か声をかける。

反応がない。

呼吸の有無を確認する。

呼吸をしていなければ、
胸部を押して心臓マッサージだ。

同時にやらなければいけないことがある。
救急車とAEDの手配だ。

この頃になると周囲には人だかりができているはずだ。

あなたは言うだろう。
「救急車を呼んで下さい!」
あるいは、
「誰か救急車を呼んで下さい!」

この言い方はよくないと専門家が教えてくれた。
「誰か」と漠然と言われた場合、誰も動かないし、動けない。

だからこういう時は、
「そこ緑の服の男性、救急車を呼んで下さい」
というふうに、
特徴的な見た目の人を探し、
その人に向けて指示を出した方がいいそうだ。

しかしながら…

そんなにわかりやすい服装の人が必ずいるとは限らない。

「そこの黒いコートの男性」

10人ぐらいいそうだ。

「そこの黒いコートのメガネ」

3人に絞り込まれた。

「そこの黒いコートのメガネはげ」

急いでいるとはいえ、失礼にもほどがある。

ギョニソとじそば

2018年11月17日 08時39分11秒 | アイデアのかけら


「富士そば」は、
各店舗ごとに独自メニューを作ることができる。

渋谷の宇田川町にある「富士そば」に、
「ギョニソとじそば」なるものがあった。

その名のとおり魚肉ソーセージを卵でとじたものがのった蕎麦である。

最近、健康食として魚肉ソーセージが注目されている。
そこから着想されたものに違いない。

肝心の味は・・・


僕の味覚の範囲では、
魚肉ソーセージと蕎麦は合っていませんでした。



















災害ボランティアはいつまで

2018年11月14日 08時42分47秒 | その他のかけら

毎週のように災害ボランティアとして、
東へ西へと飛び回っている知り合いから聞いた話。

その人曰く、
「遠方からボランテイアを呼ぶのも行くのも、
 災害が起きてからしばらくの間だけにして、
 ある程度時間が経ったら、
なるべく地元でやってもらった方がいい」

災害から何年も経っているのに、
東京からボランティアが行くことによって、
思わぬ弊害が起きているという。

被災者の中には、
ボランティアを「タダで使える労働力」と
悪用する人がいるそうだ。

ボランティアがやっていることは、
本来、地元の人を雇用してやるべきこと。
しかしいつまでもボランティアが来ることで、
地元の人は仕事を奪われてしまう。

「なので、地元の人にヘンに恨まれることもある」

しかし、今なおボランティアの手が必要な人がいるのも事実で、
その見極めは遠方にいる身でなかなか判断がつかないという。

その土地の災害ボランティアの主体が、
もっとちゃんと仕切るべきなんだろうけど、
そこの整備が進んでいないんだろうなあ。

こういう話、
当事者ならではの一次情報なので、
ここで共有する次第。

あれはなんだったんだ?@新宿ロフト(その後の経過を追記)

2018年11月12日 08時44分27秒 | コメディのかけら

※下記の件に関して、
 ある方から情報を頂きました。
 男がやっていたのは・・・「禁止されている録音」でした。
 彼女の行動は、正義の行動だったんですね。

※※という真相を知ってから、
  下記の文章を読み返すと、
  当の女性に対しいささか失礼な表現もありますが、
  事情を知らぬ現場ではそう思ってしまったことは事実ですので、
  削除や訂正はせず、このままにしておきます。

※※※冒頭に真相を記しますことで、ご勘弁下さい。
  







新宿ロフトのフロアの後ろの方に、
手すりがあって一段高くなっている場所がある。

ある意味そこは、特等席だ。

昨夜、僕はその手すりの一つ後ろの列にいた。
オールスタンディングのライブだった。

バンドの入れ替え中、
僕の隣にいた女性が座り込んでいた。
他にも腰をおろしている人はいたので、
特に不思議にも思わなかった。

ライブ再会までまだ少しかかりそうだったので、
トイレに行き、
同じ場所に戻ってみると、
先ほどの女性が、目の前の男性の傍らに寄り添うように立っていた。
背後から見ると、それはどう見ても恋人どうしだった。

なぜ最初から、2人並んで見ていなかったんだろう、
と思ったが、何か事情があるに違いない。

すると、

「そんなにくっつくなよ」と男。

え、赤の他人だったの?
と驚いた次の瞬間、
女性がストンと床に倒れ込んだ。
まるで何かの発作を起こしたような危険な倒れ方だった。

心配した周囲の女性客が助けの手を伸ばす。
倒れた彼女は「大丈夫です」と応え、
再び元いた場所である僕の隣に立った。

そしてライブが始まった。

気がつくと、
その女性は手を伸ばして、
僕の前の手すりをつかんでいた。

やはり体調がよくないのかと思い、
僕が体をずらすと、
手すり席の隙間に少しずつ入り込み、
いつの間にか、
僕の真ん前でライブを見ていた。

なかなか大胆な移動だったので、
内心「え~」と思ったものの、
文句を言う筋合いのものでもない。

そしてライブが1時間ほど進んだ時、
突然、彼女がその場を離れた。
倒れた時に声をかけてくれた女性客に、
「よろしければここどうぞ」
と自分のいた場所を譲って。

やはり体調が悪かったのかもしれない。
思えば、ライブの最中もずっとじっとしていた。

だが、事件はここから始まる。

しばらくすると帰ったと思った女性が戻ってきた。
しかもロフトのスタッフを連れて。

そして先ほど「そんなにくっつくなよ」と言った男に関し、
何かを訴え始めた。

爆音で演奏中なので、
何を言っているのかわからなかったが、
男の方は憤然としている様子だった。

それに対して、反論する彼女。
表情だけでもわかる。

するとスタッフが男に、
肩からかけているカバンの中を見せるように言った。

え?
なぜカバンの中を?
考えられる可能性は、
 ・スリ
 ・盗撮
 ・録音(禁止されているので)

正直、邪魔だった。
今はライブの真っ最中なのだ。
揉め事があるなら向こうでやってくれ。

男自身も同じ思いだったようだ。
「終わったら行きますよ」とキレ気味に告げた。

それで彼女も納得したようだ。
再び僕の前の手すり席につき、
ライブを観始めた。

よく見ると、
今度は少しだけ音楽に合わせて体を動かしていた。

僕が目撃したのはここまでだ。

ライブの後に本当に何かの確認がなされたどうかはわからない。
ただ、終演後、比較的遅めにフロアを出ようとすると、
彼女が1人で立っているのを見かけた。

結局あの騒ぎはなんだったんだろうか。

豊洲市場開場の日

2018年11月09日 08時57分01秒 | その他のかけら

昨夜初めて行った鮨屋の店主に、
豊洲市場について聞くと、

「実は開場の日、
 盲腸で入院していたんですよ。
 どうしても行きたいって言ったけど、
 医者に今日手術しないとダメと止められて」

という話から始まった。

予想外の話に笑う。

その後の感想を聞くと、

魚に関しては築地で比べても何の問題もない。
ただ青果市場は遠くなったので、あまり行かなくなったと。

曰く、「やっちゃ場の方が打撃を受けているんじゃないですか」

元カレからのプレゼント

2018年11月06日 19時59分10秒 | ドラマのかけら


近所の酒場で、
近くの席の女性客たちの会話が聴こえてきた。








「元カレからもらった服、
 別れてから初めて着た。
 

 …捨てなくちゃダメ?

酒場のラガーシャツ

2018年11月05日 23時11分11秒 | コメディのかけら

あくまで僕の経験の範囲だが、

安価な酒場で見かけた
いい歳をしているのにラガーシャツを着た奴に、



ロクな奴はいねえ。


もう少し静かに飲めぬものか。

もし◎◎が無くなってしまったら?

2018年11月05日 08時59分28秒 | アイデアのかけら

SF作家の小松左京氏は、
「もし◎◎が無くなってしまったら?」
というIFから始まる作品を多数書いている。

たとえば、

初期作の『紙か髪か』では、「もし紙が消えてしまったら」

『日本沈没』だって、「日本がなくなってしまうとしたら」だし、
『首都消失』なんて、そのものズバリなタイトルの作品もある。

◎◎が無くなった世界を描くことで、
◎◎の重要性が見えてくる…

同様の着想で、

「今、日本から日本国籍をもっていない人、
 つまり外国人が一斉に消えてしまったら?」

そんなIFから始まる作品を誰か書いてくれないだろうか。

いかに今、日本が外国人に依存しているか、
見えてくるに違いないと思うからである。

岡山の黄ニラ

2018年11月03日 10時32分58秒 | チシキのかけら
黄ニラが好きだ。

普通の青いニラは特に好きではないが、
黄ニラは好き。
中華料理屋で黄ニラの炒めものがある必ず頼む。

しかし…
黄ニラを使った料理はたいてい高い。

そんな黄ニラ、
国内では岡山が産地だと教えてもらった。

最近岡山に行った知り合い曰く、
「岡山では居酒屋にも黄ニラの料理がある」

なるほど。

今度、岡山に行くことがあったらぜひ、
と思うが、
なかなか行く機会がない、
それが岡山。