別館yahei

『おやつ』でない日々の暮し

『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』

2008-02-09 10:11:24 | movie

              監督 ティム・バートン
              出演 ジョニー・デップ
                 ヘレナ・ボナムカーター





  前々から楽しみに待っていたこのバートンとデップの映画♪
  グロいホラーだろうが、ミュージカルだろうがR指定だろうが
  観ないわけありません
  ずいぶん昔にブロードウェイでヒットし、
  何度か映画化も試みられたけれど、
  なかなか実現化されなかったというものだそうです。


 舞台は19世紀ロンドン。
理髪店を営むベンジャミン・バーカーは美しい妻と娘としあわせな日々を過ごしていた。色ぼけのターピン判事がバーカーの妻を奪うために無実の罪を着せバーカーを追放する。
15年後バーカーは名前をスウィーニー・トッドと変え復讐に燃えロンドンへ戻ってくる。
理髪店の下にはロンドン一まずいパイを売るミセスラベットの店。戻ってきて教えられたことは妻がヒ素を飲んだこと、娘は憎むべきターピン判事が幽閉し育てていること。トッドを愛し、カミソリを捨てずに取っておいたラベット夫人はトッドにそこで理髪店をさせ、復讐の日を待つようにすすめる。
復讐が達成できるその日まで狂気の日々を過ごすトッドは身寄りのない人や探されることのないお客の喉を次々とかき切り、死体は地下に落とされ、さばかれてミンチにしラベット婦人がミートパイを作る。そのパイはロンドンで一躍人気に。
ラベット夫人がひょんなことから世話をするようになった少年トビー、幽閉されていたトッドの娘に恋をする船乗りのアンソニー、彼らを巻き込んで愛と復讐と狂気が切ない結末を導いてゆきます。


 確かにホラーです。
 ロンドンの湿ったどんよりした空気が一層暗く冷たく感じさせます。
 喉を切るシーンも容赦なく撮られ血しぶきが飛び散ります。ま、その血が静脈血かのようにちょっと濃く重そうな赤なのでリアル感が少なく、わっ、とは思うけど案外大丈夫でした(笑)
 ラベット夫人のミートパイも究極の選択、
ロンドン一まずいものと人肉入りとならどっち食べる?と聞かれたら、後者と答えるくらい大丈夫。
 デップの本格的な歌声、バートンらしいホラーアニメのような画面、好きなトコだらけの映画ですが、
イタリア語なまりの英語を話すフレディ・マーキュリーみたいな青いタイツの男とか(爆笑)
ラベット夫人の妄想シーンだとか私のツボにハマっちゃうところ。
 怖ーいだけじゃないところがバートン映画の好きなとこ。
 ハリーポッターシリーズのスネイプ先生だったり、スキャバーズでなじみのある俳優さんが出て来るところも怖さ半減。ターピン判事、結構いい男だったんだけどなぁ。


 投獄されていた15年の月日がベンジャミン・バーカーを殺人鬼スウィーニー・トッドに変えてしまう悲しさ、ラベット夫人の届かない愛と秘密。トビーのまっすぐな気持ち。切なさが伝わってくる怖いだけの映画ではなかったです。


前に観たミュージカル映画『ヘアスプレー』とは180℃反対の映画でしたわ。








公式サイト『スウィーニー・トッド』
           デップの歌声が聴けますよ♪










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