監督 犬堂一心
出演 妻夫木聡
池脇千鶴
監督&脚本が同じ『
メゾン・ド・ヒミコ』が面白かったので、
以前からどうしようかと手に取っては置き、
を繰り返していたDVDを借りてきました。
大阪を舞台に
足が不自由なためにおばあさんに隔離された生活を送っていた一人の女の子“ジョゼ”と
極々普通な大学生の男の子“恒男”との出会いと別れまでを描いたもの。
出会いは早朝、
坂の上から勢い良く下ってくる古い乳母車(ベビーカーとは呼べない)に乗っていたジョゼ。
バリバリの大阪弁でちょっとおっさん入ってて、料理の腕は良く、憎めない魅力に溢れている。
恒男はそんなジョゼに惹かれてゆき、結ばれるが、それは『ずっと』ではなかった。
彼女と『ずっと』と思うのだが、怖じ気づいてしまう恒男や
『結婚はない』というジョゼ。
男のずるさや弱さ、一人残されるハンディキャップを持った女の子の不安。
感情が上手く伝わってきます。
ラストは逃げた恒男に違和感が残りましたが、
泣き崩れる恒男と電動車いすに乗って街を進むジョゼを見て、
なるほど、『一歩進んだ』と、そう納めたか~。と思いました。
私自身思ったより入り込めず(もう、若くないってか?)
『ひとつの恋の物語』そう見ると、気持ちよく見れる映画でした。
妻夫木君は素に近いとコメンタリー(全部は見てないんだけどね)で言ってましたが、
彼独特の頼りなく、そして優しい感じが出てたと思います。
もちろん池脇千鶴演じるジョゼのひたむきさ、文句なくいいですね。