別館yahei

『おやつ』でない日々の暮し

入院騒ぎ

2008-04-11 10:00:42 | Weblog.08.Apr










今思えば結構前から「調子悪い」って言ってたんですね。
ずーっと「なんか調子悪いや」を引きずってて、体力の落ちてる時にやってきちゃったんだ。
《A型肝炎ウイルス君》


初めは節々痛いし、熱は出るし、ものすごいしんどいので
「予防接種は受けてたけど、かかっちゃったかな」と近くのずっとお世話になっている小児科でインフルエンザの検査も受けたんだけど、結果は白。
「なんかウイルスに冒されてるよ」と言われ
「ま、休んどきゃなんとかなるよ」と思って布団の中で過ごしてました。

そのうち吐き気が襲ってきちゃって、
ポカリスエットさえも吐いてしまい、だんだん吐く間隔も短くなってくるしで、夜中に吐き気止めの座薬までもらいに行く始末。
ちょっとはマシかなぁ、と一晩過ごしたけれど、やっぱりダメで、
次は病院変えて点滴を受けに午前も午後も迷惑顧みず行ってきました。
そこで血採って血液検査。
簡単に結果の出る炎症反応は「まぁ、風邪引いた時くらい」の数値。
点滴受けりゃぁ楽になるかとタカをくくっていたけれど、やっぱりダメ。
しんどいのは変わらず。

あくる日の朝、詳しい血液検査の結果が出た様で、お医者さまから直々の電話。
「肝臓の数値がね、非常に厳しいのですぐ入院してください」
言われるがままに入院先をお世話してもらい即入院。
しんどいなぁ、と言い始めて一週間後の事でした。

もうその時にはほとんど立って歩けない状態。
座っているのさえ辛いし、ちょっと動くと吐き気が止まらなくなってましたねぇ。
車いすでレントゲンやCTに連れてゆかれ、
血液検査のための血をたっぷり採られ、
点滴につながられベッドへ。
もう自分がどうなってるんだかよく分かんない感じでした。

病状を聞いてきてくれた両親から「入院は最低2週間やって」と言われ、
てっきり3、4日で帰れるものだと勝手に思っていたからびっくり仰天。
ものすごいしんどいのに「え?マジで?」と普通に聞き返してた覚えが…………。


びっくりするような肝臓の数値を見て
「生もの食べました?カキとか貝とか。」と何度も聞かれました。
カキはフライにしてしか食べてないし、
ブリの刺身はちょっとしか食べず、カマのところを焼いて食べたし、
みんなも一緒に食べたのに私だけ?
拾い食いもした覚えないし、黙ってひとりで美味しいもの食べてないし…………
身に覚えがない。

「運が悪かったと………」と担当のドクター


ってな感じで入院生活がスタート。

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このA型肝炎、B型でもC型でもないので完治するから心配ないよ、との事。
この病気、特に治療法はなく、ひたすら『安静』のみ。
なんと贅沢な。
「ひどい風邪引いたと思って」ですって。

入院してからも吐き気は続き食べれない状態が続きました。
ドクターはやって来る度に「食欲出たら言ってくださいね」と言うんだけど、
食べたくても(同室の方のごはんのいい匂いがするのよ)、きっと吐くから無理。
朝晩の点滴だけで、ずっとベットの中で動く元気もない。
歩くのもベッドからトイレのみ。
座っている事もしんどいので、せっかくお見舞いにきてくれた友人にも結構長い期間横になったまま話をする始末。
ホント失礼いたしました。
 

入院時はそうでもなかったのに、やはり、しばらくすると体中黄色くなりました。
そう、黄疸デス。
白目も手足もお腹も全身真っ黄黄。
筋肉も落ちてあっちこっちブヨブヨ。
黄色いブヨブヨはなんだか変な妖怪の様で、我ながら気持ち悪かった~。


入院から5日目。
モノが食べれなくなって一週間後、久々のごはんにチャレンジ。
出されたものは肝臓食。
おかゆにおかずが数品。
くったくたに煮られた野菜、少量のささみや白身魚やたまご。
わずかなタンパク質と油が省かれた《離乳食もぐもぐ期》のようなものばかり。
生ものは野菜も果物すらもいっさい出てきません
でも「いきなりこんなに食べて良いの?」と思うくらいけっこうな量。
30分かけても4分の1たべるのが精一杯でした。

次の日の朝ご飯にはいきなりバターロールに低脂肪乳。
頑張って食べたらやっぱりお昼に吐いてしまって、せっかく食べたのに、と悔しいったら。
そこからは焦らず少しずつ増やしてゆく事で吐く事もなくなり、
食べる量が増えると点滴も減ってゆき、少しずつ回復を確信できるようになってきました。

朝も「パンと牛乳はちょっと無理」と言うと
おかゆと野菜スープ、小鉢の野菜に変えてくれました。
初めに「果物だったら食べれるかも」と言っていたら毎回出てきた缶詰めの黄桃。
これも「甘すぎて拷問」と看護士さんにお願いすると
缶詰めのびわやパイナップル、みかん、ミックスフルーツ、煮りんごなどに変えてくださいました。
二度と黄桃は出てきませんでした。言ってみるもんですね。



食べれるようになってからは徐々に起きていられる時間も長くなり、
動いていいというドクターの許しも出て、
シャワーも出来るようになり、
ちょっとずつ人間に戻っていきました。


それでも退院までに3週間かかってしまいました。
ん?肝臓の数値?
普通1桁から2桁前半の数値のはずなんですけど脅威の4桁!
そりゃ、下がるのにも時間がかかります。
確実に下がってきた血液検査の数値も
退院時はまだ人よりちょっと高め。
もうしばらくは徐々に元の生活にもどして行ってください、というドクターの言葉通りにゆっくりとぐうたら主婦をさせていただく事にいたします。






すっかり治っても、ぐうたらが板についてしまったらどうしましょうかねぇ。




忙しいのにわざわざ足を運んでくださった方々、
本当にありがとうございました。
放置されたブログを見て心配してくださった方、すいませんでした。
無事生還いたしました♪
みなさま、ご自愛くださいね。