監督・脚本 三木聡
出演 佐藤隆太
温水洋一
緋田康人
市川実日子
その通りダメな人達のお話です。
といっても監督が三木聡なのであまりリアリティはありません。
『時効警察』『亀は意外と速く泳ぐ』『イン・ザ・プール』などでも
力の抜ける独特な世界を生み出してくれています。
夏休みが終わってもまだまだいつまでも夏休みな大人。
働かないでもなんとかなってしまってて、
ユルユル楽しい日常です。
「インドはいいぞ~」と言われて
その気に。そのためになんとかし始める面々。
さて、待ち受けているのは?
いやぁ、まず、ねこは焼いて食べれないでしょう……。
宇宙人て?
インバさんの足が気になる……
トルエンっていつの時代?
あ、でも携帯電話もあるしなぁ。
『ないない』と突っ込みを入れる前に思わず笑ってしまう映画です。
出演俳優さんたちも三木ワールドではおなじみの脱力系ばかり。
独特な空気感が流れます
登場人物はみんなかなりなインパクトを持つ人達ばかりですが、
何と言っても人工肺の機械をつなげてないと死んじゃうシゲル先輩!
恐いけど全然憎めなくて、そのうちかわいささえ感じてしまいます。
さいごはもう、ストーリーもどうでも良くなってしまいます。
気がつけば『あれ?インドは?………』ってなぐあい。
そんな三木ワールドがお好きな人にはオススメ。
さてさて、今週末にはやっと『時効警察』が始まってくれますね♪
監督 ジャレッド・ヘス
出演 ジャック・ブラック
近年流行の格闘技。
はっきり言って苦手です。
痛そうな映画も苦手。なのでロッキーもちょっとダメ。
だけど、これは違うんです。
格闘技映画じゃありません。
昨年末映画館に足を運び損ねて悔しい思いをした一本なので、
早速DVDを借りて来て見ました。
映画館に行ってみてもよかったよ。と納得の一本。
おかしい、バカバカしい!面白い!
イグナシオは孤児として修道院で育てられ
今はそこで食事係をしているのだが、
小さい頃から憧れていた
教会では禁じられているルチャ・リブレ(レスリング)で
賞金を稼いで孤児達に美味しいものを食べさせてあげようと
《ナチョ》として覆面をして出場することに。
でっぷりとお腹のでた“ナチョ”と
一緒にタッグを組む“ヤセ”のキャラもおかしい。
闘う相手のそれぞれのキャラもおかしい。
ワンシーン、ワンシーン、あっちこっちに笑いのツボがちりばめられてます。
ナチョの絶大な存在感と体当たりの演技が笑いを誘います。
なにやったっておかしくなってゆく感じ。
はじめは怪訝そうに一緒に観ていた息子も爆笑しながら見てました。
メキシコの乾いた空気と青い空。
水色と赤がポイントのこの色使いも大好きです。
笑いたい人、是非是非どうぞ。
『ナチョ・リブレ 覆面の神様』