九時寝身や夢うつつなる除夜の鐘
銀杏落葉読経に動く箒の手
煤逃げや四日ゐし孫消えし夜
朴落葉一葉ごとの余震かな
したやうなしなかったよな煤払
数え日や高二道産子ひょいと来る
九十五のリハビリ嬉々とクリスマス
檀家子の挙りて唄ふ聖歌かな
人に飽き鳥にも飽きて木守柿
大方は後期高齢冬至里