84才男の明日を生きる挑戦記

84才直後、片手に余る持病の中の除癌は目下経過監視中。
4年後は米寿で五輪。酉年を期に臆せず気張らずの余生で在りたい。

朝顔の終の色

2017年08月31日 | Weblog

      朝顔の小さく仕舞ふ己が色
             あさがおのちいさくしまふおのがいろ

       天地人共に激変の8月が今日で往く。今先の3鉢の朝顔も小柄に終わりを
       告げている。
咲きだしの大きい花も終時の小さい花も無二の朝顔の色である。


唐辛子の思い出

2017年08月30日 | Weblog

      唐辛子バブル期行きし国いくつ
                とうがらしバブルきゆきしくにいくつ

      庭先の一本だけの唐辛子が今年も真っ赤に色付いた。海外生産で派遣された国ごと
      に自慢の唐辛子があった。辛さ自慢が現地人との融和の仲立ちをしてくれた。


残暑

2017年08月29日 | Weblog

      猿股の命ながなが大昼寝
             さるまたのいのちながながおおひるね

     8月も残り3日。今日から小中学校は夏休みが終わり。雨日の長きを恨む無子ら。
     反して残暑復活で昼寝が必要なこの頃。明治以来馴染みのサルマタあってこそだ。


凌霄花の迷い

2017年08月28日 | Weblog

     凌霄の夕日まさぐる手足かな
            のうぜんのゆうひまさぐるてあしかな

        残暑らしくなった日差しに伸損ねていた凌霄花が天地に迷っている。
        この頃の夕方は暑さを抱えた時と涼風を持ちくる時と定まらない。


蝉時雨

2017年08月27日 | Weblog

      野良猫に餌付けの野人つくつくし
                のらねこにえづけのやじんつくつくし

        日曜日の公園の緑陰はジョギングやウォカカーで結構な賑わいだ。中には太った
        猫の一族もいる。
糞を踏んだ人は餌やりの放浪者を詰るが動じない。人生様々だ。


遠雷と翁

2017年08月26日 | Weblog

      遠雷や唾指かざす元農夫
             えんらいやつばゆびかざすもとのうふ

    日照り日に喜ぶ人と草木。なのに雨無し予報の空に遠雷が今日もはしる。すかさず
    老農婦は
指を舐めて空に上げる。グラウンゴルフで余生を生きる御仁の一人である。


祭りたけなわ

2017年08月25日 | Weblog

      塾の子のけふは補欠の神輿の子
               じゅくのこのけふはほけつのみこしのこ

          夏休みの終わる前。方々で大小の秋祭りがある。塾通いに軸脚を移した
          小6も祭りに駆り出されたりしている。気になっていた庭木の消毒をする。


蝉殻の野心

2017年08月24日 | Weblog

      空蝉の蒼空に着地の心意気
             うつせみのそらにちゃくちのこころいき

   蝉の抜け殻が樹高の枝裏に散見されることが多い。どうしてあそこまで上ったのか不思議。
   いやいや、彼らの本心は空を飛びたいのだろう。人間の空を飛んだ歴史に思いを重ねる。


処暑の太陽

2017年08月23日 | Weblog

      けふ処暑の覚醒おそき陽の狂ひ
              けふしょしょのかくせいおそきひのくるひ

      「処暑」。暑さが止み新涼の初日で過去に狂いが無かった。が、昨日までの22日続きの
      雨気が豹変して猛暑を告げる太陽が早朝より輝いている。やはり地球は可笑しいのだ。


古団地には百日紅が似合う

2017年08月22日 | Weblog

      どの家にも在りて古団地さるすべり
                どのやにもありてこだんちさるすべり

         一戸建ての団地の庭が古典的的な和風から林ふうに変ったのは平成になって
         からだろうか。昭和族は家や庭を変えても、きっと百日紅は残しているようだ?