流石茶を飲み始めてから1年余りが経つ。さすが と読むが、文字どおり石を流すのが役目の飲料である。胆石の発作で一昨年の12月と昨年の5月に手術入院をした。発作の痛みに懲りた。そんなときに家人が流石茶の新聞広告を誰かからもらって来た。ま、ダメモト的に買ったものだが、それでもその後、発作は起きていない。
胆石というものは胆のうから出て来る。それが暴れるか、それとも流れ出てくれるかは、いわば時の運であるようだ。時々腹痛がある。まさか、と石のことを考える。腹痛は強くない。だが、食あたりといった感じではない。むろん食べ過ぎ、飲み過ぎはない。そして痛みは2,3日で消える。医師が自然に排泄されたのだろうか。流石茶のパワーだろうか。そういうことが1年のうちに、3、4度あった。
流石茶はほとんど味がない。渋みもない。香りも薄い。漢方的でもない。ただの、濃い茶色の飲み物である。もちろん家人も娘も飲むことはない。私だけが飲む。朝に飲み、昼に飲み、夜も飲む。私の他の飲み物は豆乳とトマトジュースだけだ。水割りのウィスキーが別格として存在はするが。
「ヒトクチ、飲んだら?」、家人が小さいボトルを私の方に差し出した。先週の木曜日に病院へ行ったときの待合室でのことである。そのヒトクチが旨かった。ラベルを見ると、スタンドで売っている緑茶である。それが旨いのは緑茶が久しぶりだったからである。家でも家人と娘はおいしいコーヒー、紅茶、緑茶を愉しんでいる。それを横目に、私はひたすら流石茶の碗を傾ける。喉に渇きがなくても飲む。とにかく胆石は怖い。あの痛みは怖い。恐ろしい。
胆石というものは胆のうから出て来る。それが暴れるか、それとも流れ出てくれるかは、いわば時の運であるようだ。時々腹痛がある。まさか、と石のことを考える。腹痛は強くない。だが、食あたりといった感じではない。むろん食べ過ぎ、飲み過ぎはない。そして痛みは2,3日で消える。医師が自然に排泄されたのだろうか。流石茶のパワーだろうか。そういうことが1年のうちに、3、4度あった。
流石茶はほとんど味がない。渋みもない。香りも薄い。漢方的でもない。ただの、濃い茶色の飲み物である。もちろん家人も娘も飲むことはない。私だけが飲む。朝に飲み、昼に飲み、夜も飲む。私の他の飲み物は豆乳とトマトジュースだけだ。水割りのウィスキーが別格として存在はするが。
「ヒトクチ、飲んだら?」、家人が小さいボトルを私の方に差し出した。先週の木曜日に病院へ行ったときの待合室でのことである。そのヒトクチが旨かった。ラベルを見ると、スタンドで売っている緑茶である。それが旨いのは緑茶が久しぶりだったからである。家でも家人と娘はおいしいコーヒー、紅茶、緑茶を愉しんでいる。それを横目に、私はひたすら流石茶の碗を傾ける。喉に渇きがなくても飲む。とにかく胆石は怖い。あの痛みは怖い。恐ろしい。