のり巻き のりのり

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朝日のあたる家

2016年10月17日 | つれづれ日記
朝日のあたる家(朝日楼) ちあきなおみ


昨日行ったコンサートで聞いた曲の中にありました。

原曲はアメリカのトラディッショナル(伝承歌)です。
ニューヨークのフォーク・リバイバルでも注目されて、ボブ・ディランも1962年にデビュー・アルバムで取り上げています。

この歌は『恋人がギャンブラーで、町から町を転々とするうちに、犯罪を犯し、最後にはニューオーリンズの娼婦の館「the rising sun」で働くまでに堕ちてしまった』という、悲しい女の身の上話です。

原詩のニュアンスを生かした日本語の歌詞でカヴァーしたことで、そこからほんとうに浸透して広まりました。

2002年の秋、ちあきなおみの未発表ライヴ音源が、新たに数曲、テープで発見され、
そのなかにコンサートやTVでも歌ったことで、幻の熱唱として語り継がれてきた「朝日のあたる家」が含まれていたのです。
うーん、ぐっと沁みますね。↑

昨日歌った人は地域では名の知れた個性的な人です。着物姿でシャンソンを次々に歌うんですから。
秋の夜、こんな物語性のある音楽がいい。



朝日楼(朝日のあたる家) 作詞:浅川マキ 作曲:アメリカ民謡

私が着いたのは ニューオーリンズの
朝日楼という名の 女郎屋だった
愛した男が 帰らなかった
あの時私は 故郷(くに)を出たのさ
汽車に乗って また汽車に乗って
貧しい私に 変わりはないが
時々想うのは ふるさとの
あのプラットホームの薄暗さ
誰か言っとくれ 妹に
こんなになったら おしまいだってね