よせばいいのに、昼食はまた「エクスプレス」へ食べに行った。さっそくウェートレスに「Japanese menu」と頼んでみたが、そいつは英語が完全に分からないのか「ハ?」という顔をされた。その女は少しの間フラフラして、下手くそな日本語が書かれたメニューを持ってきた。
「さて、選ぶか」と思ってメニューを読もうとすると、別のウェートレスがやってきていきなりそのメニューをサッとうばわれ、代わりにロシア語しか書いてないメニューを渡してきやがった。理解不能の行動に「はぁ?何やってんだこいつ?」と思いながら、私はそのウェートレスを睨みつけ、自分で日本語のメニューに取り替えた。
私は牛肉料理とボルシチと水を頼むことにして、ウェートレスを呼び、メニューを指差して伝えようとした。そのメニューにはもちろん日本語だけでなく、ロシア語や英語も書いてあったので、私はロシア語の部分を指したのである。ところが、その女はよく理解できないような顔をした。「こいつ文盲か?」と思ったが、その料理名をメモし、ロシア語のメニューと必死に見比べていた。これもまた理解不能の行動だ。
水はメニューに乗っていなかったので、また「ヴァダー」と言ってみたのだが、これもなぜか通じない。おかしいな、と思いつつ、次は英語で「water」と言ってみたら、むこうも英語で「water」と言い返してきたので、私は安心し「yes, water」と返事した。
さて、これで注文したし、あとは食って金を払うだけである。と思ったのだが、ボルシチと牛肉料理はいいとしても、ウェートレスが出してきやがった飲み物は、水ではなくコーヒーであった。「こいつ、何聞いてやがったんだ!?」と思い、私はロシア語会話集の「水」の部分を指差して、「水だよ、水。ヴァダー。分かんねーの?」と言ってみると、ようやく理解したのか「ヴァディ」と言って、コップに入った水を出してきた。「ヴァディ」というのはロシア語の方言か? いずれにしても、頭悪すぎる。
ともかく食べ終わった私に請求書が渡された。300ルーブルだそうだ。内訳を見ると、しっかりロシア語で「コーヒー」と書いてある。街中でよく見かけるので、この単語だけは覚えたのである。さっそくウェートレスを呼んで、「コーヒーなんざ頼んでねえだろうが」と身振りで表現してやった。するとそいつは領収書を持ち帰り、他のウェートレス数人と何やら相談し始めた。
しばらくしてからそいつは、書き変えた領収書をポンとテーブルにおいてサッと去っていった。「ちゃんと修正されたんだろうな」と思い、中身を見ると、なんと合計300ルーブルで変わっていない。注文一覧の「コーヒー」が「水」に変わっただけである。
「コーヒーと水が同じ値段なわけねーだろうがッ!」と憤慨しつつも、それを伝えるロシア語を知らない私は、泣く泣く300ルーブルを支払った。こんなことならコーヒー飲めばよかったよ・・・。
で、支払いが終わってから、別のウェートレスが請求書を私に見せて「check?」とか抜かしやがった。「払い終わってからチェックもくそもあるかよ」と思い、あきれ顔を浮かべながら「おまえら馬鹿だろ?」と日本語で言ってやった。すると、訳の分からない言語が面白いのか、仲間のウェートレス数人とケタケタ笑い出した。もう完全に救いようがない。
とにかく今日は、ロシア人の労働レベルがおそろしく低いことを実感した。この国が世界最大の面積と日本以上の人口を誇りながら、韓国以下の経済規模しかない理由が、なんとなく分かったような気がした。
「さて、選ぶか」と思ってメニューを読もうとすると、別のウェートレスがやってきていきなりそのメニューをサッとうばわれ、代わりにロシア語しか書いてないメニューを渡してきやがった。理解不能の行動に「はぁ?何やってんだこいつ?」と思いながら、私はそのウェートレスを睨みつけ、自分で日本語のメニューに取り替えた。
私は牛肉料理とボルシチと水を頼むことにして、ウェートレスを呼び、メニューを指差して伝えようとした。そのメニューにはもちろん日本語だけでなく、ロシア語や英語も書いてあったので、私はロシア語の部分を指したのである。ところが、その女はよく理解できないような顔をした。「こいつ文盲か?」と思ったが、その料理名をメモし、ロシア語のメニューと必死に見比べていた。これもまた理解不能の行動だ。
水はメニューに乗っていなかったので、また「ヴァダー」と言ってみたのだが、これもなぜか通じない。おかしいな、と思いつつ、次は英語で「water」と言ってみたら、むこうも英語で「water」と言い返してきたので、私は安心し「yes, water」と返事した。
さて、これで注文したし、あとは食って金を払うだけである。と思ったのだが、ボルシチと牛肉料理はいいとしても、ウェートレスが出してきやがった飲み物は、水ではなくコーヒーであった。「こいつ、何聞いてやがったんだ!?」と思い、私はロシア語会話集の「水」の部分を指差して、「水だよ、水。ヴァダー。分かんねーの?」と言ってみると、ようやく理解したのか「ヴァディ」と言って、コップに入った水を出してきた。「ヴァディ」というのはロシア語の方言か? いずれにしても、頭悪すぎる。
ともかく食べ終わった私に請求書が渡された。300ルーブルだそうだ。内訳を見ると、しっかりロシア語で「コーヒー」と書いてある。街中でよく見かけるので、この単語だけは覚えたのである。さっそくウェートレスを呼んで、「コーヒーなんざ頼んでねえだろうが」と身振りで表現してやった。するとそいつは領収書を持ち帰り、他のウェートレス数人と何やら相談し始めた。
しばらくしてからそいつは、書き変えた領収書をポンとテーブルにおいてサッと去っていった。「ちゃんと修正されたんだろうな」と思い、中身を見ると、なんと合計300ルーブルで変わっていない。注文一覧の「コーヒー」が「水」に変わっただけである。
「コーヒーと水が同じ値段なわけねーだろうがッ!」と憤慨しつつも、それを伝えるロシア語を知らない私は、泣く泣く300ルーブルを支払った。こんなことならコーヒー飲めばよかったよ・・・。
で、支払いが終わってから、別のウェートレスが請求書を私に見せて「check?」とか抜かしやがった。「払い終わってからチェックもくそもあるかよ」と思い、あきれ顔を浮かべながら「おまえら馬鹿だろ?」と日本語で言ってやった。すると、訳の分からない言語が面白いのか、仲間のウェートレス数人とケタケタ笑い出した。もう完全に救いようがない。
とにかく今日は、ロシア人の労働レベルがおそろしく低いことを実感した。この国が世界最大の面積と日本以上の人口を誇りながら、韓国以下の経済規模しかない理由が、なんとなく分かったような気がした。
ロシアでは「客は神ではない、対等の人」といったところでしょうか。僕は慣れたつもりですが、是非ロシアに変わって欲しいです。
ヴァディводыはヴァダводаの生格で、物を要求する時の名詞曲用のひとつだと思います。主格では「何が言いたいの?」と思われるように感じます。