Willow's Island

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Amazon Fire HDの凄さをますます実感

2018年11月25日 07時40分39秒 | 機器

 タブレット(Amazon Fire HD)を使い始めて2ヶ月弱になるが、最近になって益々依存度が上がっている。これほど素晴らしいものを今まで持っていなかったことが悔やまれるほどだ。少なくとも家の中では、ほぼ常にタブレットとべったりの状態である。
 なぜ依存度が上がったかといえば、 寝室や風呂場で動画コンテンツを見られるだけでなく、様々な用途において非常に便利であることがわかったからだ。ネットの情報をチェックするにしても、パソコンよりもはるかに動きが早く、携帯性に優れている。それでいて、スマホよりも見やすい。
 画面が大きいので、子供達とゲームを楽しむこともできる。今は無料でダウンロードでき、課金をせずに十分に楽しめるゲームが多い。特におすすめなのが「妖怪ウォッチぷにぷに」だ。これは4歳児の次女から、中年の私まで容易に理解でき、なおかつ爽快感のある優れたゲームである。
 また、 Amazon でダウンロードした電子書籍を読むことできる。 Kindle よりも見やすく、しかもカラーで表示されるので、雑誌系の書物を読むのに適している。漫画を読むにしても迫力が出てよい。
 そこで気づいたのだが、この Amazon Fire HD を買えば、Kindle を買う必要などないのではないか? このタブレットの Kindle アプリを使うだけで、 Kindle 本体と同じかそれ以上の効能がある 。それでいて、購入価格は両方ともほぼ同じ11,000円程度であった(新品の10インチタブレットを買うのに1万円程度で済むのは Amazonのものぐらいしかない)。 Kindle は本を読む以外のことはできないが、当然ながらタブレットはそれ以上の様々な機能を使える。今にして思えば、 Kindle Paperwhite(実は昨年に購入済)は買う必要がなかったのかもしれない。

<2019年4月29日追記>
 先月から、amazon fire HDにはamazon echoとしての機能も追加されることになった。ということは、amazon fire HDがあればkindleだけでなくamazon echo(アレクサ)も買う必要がない、ということになる。もっと言えば、10インチならそれなりに大きい画面でどんな動画だって見られるわけなので、amazon fire TVも必要ないことになる。
 つまり、amazon fire HD 10があれば、他のアマゾンデバイスは買う必要がない、ということになる。

北方領土問題はいよいよ大詰めか

2018年11月17日 20時15分42秒 | 時事

https://mainichi.jp/articles/20181117/k00/00m/010/138000c
 北方領土問題を巡る日露交渉で、安倍晋三首相が北方領土を非軍事化することをロシアのプーチン大統領に提案していたことが判明した。1956年の日ソ共同宣言に沿って歯舞(はぼまい)、色丹(しこたん)両島が返還された場合、日米安全保障条約に基づく米軍基地や自衛隊の基地を置かないと伝えることで、ロシア側の懸念を払拭(ふっしょく)する狙いがある。今後の交渉では、ロシアによる軍事化が進む択捉、国後両島の非軍事化も求める考えだ。ただ、米国が日本の方針に賛同するかは見通せない。ロシアが択捉、国後両島の非軍事化に同意する可能性も低く、交渉は難航しそうだ。
<以下略>
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 長い年月に渡り膠着してきた北方領土の問題であるが、最近になって急に、最終決着を付けようとする動きが顕著になってきた。しかも今後数年以内にだ。これほど急展開になったのは、プーチンの方から本格的に事を進めようと、日本側へ積極的に持ち掛けてきたことによる。実は日ロ両国の外務省の間では水面下で話が進められており、プーチンは自分の役割を果たしただけなのかもしれないが、ロシア側からのアクションから始まった可能性は高い。
 ではなぜ、プーチンは今になって「すぐにでも平和条約を結ぼう」などと言ってきたのか。私が思うに、安倍首相が9月の総裁選に勝ち、連続三選を果たしたことが影響しているのではないか。これを見て、安倍の日本における立場は完全に安定しており、真に交渉に足る相手である、と見なされたのではないか。安倍はプーチンの目にかなった、といえる。逆に言えば、それ以前の日本の首相は立場が非常に不安定であり、そのような者は信頼をおいて交渉ができない、と見なされていたのだ。また、アメリカも現在のトランプ政権であれば特に邪魔をしてこない、という見通しもあったのだろう。
 それで北方領土問題は最終的にどういう決着を見るか、というと、おそらくプーチンの言うとおり「歯舞、色丹の2島のみ返還」となると思う。現実的に考えて、4島一括返還というのは可能性がゼロに等しい。択捉、国後が返ってこないのは何ともやりきれないが、1956年の日ソ共同宣言(日ソ両国は引き続き平和条約締結交渉を行い、条約締結後にソ連は日本へ歯舞群島と色丹島を引き渡し(譲渡)する。)があるから、としか言いようがない。
 安倍政権は国内をどう説得するのか分からないが、ロシアと平和条約を結べるのは今しかいないだろう、とも思う。正直言って私も個人的に、今までのように問題を放置し続けるより、こうした不本意な形であっても解決をした方がいいと考えている。

BTSの原爆Tシャツ

2018年11月13日 05時52分24秒 | 韓国

 今、BTS (防弾少年団)のメンバーが原爆 T シャツを着ていた問題で大騒ぎとなっている。 BTS は予定されていた日本のテレビ番組にも出演できなくなったそうだ。今年の紅白にも確実に出演できないと思われる。そればかりか、過去にナチスの制服を着て、ユダヤ系の団体にも非難されていたことも明らかになった。BTS に対する日本人の怒りや不快感は、まだ当分収まらないであろう。
 この件について BTS 側は、何もコメントを出していない。なぜこんなことをしたのだろうか。思うに、全く何も考えていなかったのだろう。 韓国では普通に支持されており、何の非難を受けることもない服を着ていた、というに過ぎない。それがたまたま、外国人の目に映ったというだけだ。しかし、それがどういう結果をもたらすかについて、全く考えが及ばなかったのだろう。要するに、教養が全くないのである。
 自国内で常識とされている振る舞いをそのまま続ければ、外国では問題になるということを全く認識できないということは、つまり田舎者ということだ。どんなにかっこよく曲を歌ったり踊ったりしたとしても、 自身の振る舞い方が分からないようでれば、それは紛れもなく田舎者である。

谷崎光「日本人の値段: 中国に買われたエリート技術者たち」

2018年11月04日 11時10分01秒 | 

 谷崎光の「日本人の値段」という本を読んだ。中国の大企業に雇われた多くの日本人技術者達にインタビューし、中国企業の現状、実態、そして日本企業の問題点などを明らかにしたノンフィクションである。
 谷崎光という作家は親中反日的な傾向があると思ってきたが、この本を読んで決してそういうわけでもないと思い直した。北京での居住歴が長く、中国の実態をよく知る者として、日本の技術が流出することを真剣に問題視しているようだ。
 これは確かに深刻な問題である。 国土が狭く中国に比べれば人口は少ない日本画ここまで国力を維持できたのは、技術があるからに他ならない。その技術が規模で圧倒的に勝る中国に吸収されてしまうと、どうなるか。この本は重大な問題提起をしている。
 以下の太字の部分は、この本の中で特に印象に残った部分をそのまま引用したものである。かなり長い引用になってしまったが、読んでいただきたい。

P139~141
(若い中国人ヘッドハンターの言葉→)「韓国人は中国人の考えてることが直接に掴めるから、韓国の家電、テレビ、携帯も中国でよく売れている。日本製品は相変わらずいいよ。だけど社長とか全然グローバルじゃない。経営能力が低い。あの古さと閉鎖性、尋常じゃないよ。若いやつ、全部排斥される。だからマーケティングの人がダメ。世界に対する影響がダメ。グローバル企業が世界向けの営業を探す時、日本人は探さない。韓国人なんだよ。日本がもう30年前の栄光に戻ることは、まずないと思っている。」
 私は別に日本がバブルの時代に戻らなくてもいいが、貧しくなるのは心底嫌である。国が貧しいというのは、自分の知人が病気で医者にかかれず死んでいく、女性が身を売る、争いが増える、人の動物性がむき出しになることである。中国に来てよくわかった。
 若者がいくら「私は好きなことをしてローペースでエコに暮らす」と言っても、それこそが一番贅沢なこと。昔から実業家の三代目とかがそうだったではないか。国が貧しいほど、今日に追われて夢物語になる。
 しかし優秀な人の大半が、入社後に「退行」していくのが今の日本の一流企業である。昔と違い価値を生み出すのではなく、危険を守ることや管理が仕事になっているうちに、実力をなくすのである。人生を社内政治に費やして、上がるのは仕事の技術ではなく派閥技術や社内遊泳技術だけになる人も多い。社外に移転のきかない技術である。
 高給で働いていないオジサンがこんなにも多い民間会社は、他国には存在しない。ニッポンのため働いて欲しい。日本の会社員は、業務の責任感は強いしモラルも高い。みんなが本気で力を発揮すれば、日本の景気問題なんてあっという間に解決する。

P188~189
 さて私はもう中国に暮らして、14年目になる。そんな私がもし「中国が狙う日本の技術は何ですか」と聞かれたとしたら、「まず一つはありとあらゆる技術」と答える。
 正直言って、毎日使うボールペン一本から、タオル一枚、マンション、建築、ありとあらゆる素材、ボンドひとつの品質、車、飛行機に至るまで、日本の技術を超えるものは何一つない。世界ナンバーワンの生産量を誇るメイドインチャイナも増えてきたが、それと品質ナンバーワンは別である。マクドナルドのハンバーガーは世界で一番売れているが、世界で一番美味しいわけではない。
 日本人は欧米、日本などの外資が中国で製造した中国製や、その外資が育てた委託の工場を利用した中国メーカーの商品を見て、中国製も今は良くなったと思っているかもしれない。
 が、実際は乾電池一つでも、中国人たちが自分でラインを組み、自分で開発した中国ローカルのものは非常に品質が悪い。大メーカーの乾電池でも電圧が弱く、液漏れが多発する。しかも値段は日本より高い。
 日本に輸出されている乾電池は、日本のメーカーが工場の生産ラインごと中国に持ち込んで生産している。技術とは設計図やひとつの工程の特殊な作業だけではなく、総合力が必要で、つまりこれが生産技術である。日本はこれが強い。
 北京の清華大学科学技術担当の教授に「今、中国が一番必要な技術は何でしょう」と聞いたら、「中国はどの分野でも、どのレベルでも必要な技術だらけだ」と渋い表情だった。だから中国に工場を作れば、ありとあらゆる技術が流出する。もちろん日本でも価値がない技術もあるだろうし、守るべき技術もある。
 中国からすれば、技術を盗めば開発費をかけずに「安いが適当」から「安いが結構良い」商品を製造することができるようになる。ワーカーの人件費や電力などはまだ日本より安い。それで技術研究費開発費がゼロなら、日本は勝ち目がなくなる。

P219(最終頁)
 日本はいつの時代も、名もない無数の優秀な人々が支えてきた国である。中国のように一部の優秀な暴君の、強力なトップダウンでやってきた国ではない。そしてこの島国の人々は、創意工夫に長け、もの作りが大好きだった。
 明治の時代、日本人はその技術力で植民地化を逃れ、また戦後は技術力で奇跡の復興を果たした。餓えのない、人が争わない犯罪者の少ない国を作ってきた。
 今、その日本の技術力が狙われている。