Willow's Island

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箪笥

2005年04月28日 23時52分14秒 | 映画
韓国のホラー映画「箪笥」を見てみた。去年の今頃に劇場で見て以来だ。

初めて見たときは、途中まで何がなんだかよく分からなかったのを覚えている。
姉・スミの視点を中心に話は進んでいくのだが、なかなかストーリーが見えてこない
映画であった。それが終盤にさしかかった時、ようやく謎が明らかにされる。
とは言っても(監督の意図で)あんまり分かりやすい種明かしではないので、
最後まで分からない人も多かったかもしれない。

この映画で私が感じたのは、恐怖よりもむしろ哀しさだ。途方もない哀しさである。
だからこそ、強く印象に残った。ただのホラーだと、ここまで好きにならなかっただろう。
韓国人は映画にしろ音楽にしろ、哀しさを表現するのが非常に得意だと思う。
「悲しさ」ではなく、「哀しさ」だ。

それに加えて、洗練されたセンスもある。これは本当に良い映画だ。

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