知らないって

知らないって不便です
一月も終わります　今月最後のお茶の楽しみの日でしたのに
お茶を楽しむそんな日はいつも前日から何かと気配りして
お花を活けかえて　お菓子の準備　朝にはお茶こしなどいそいそと準備を
しますが
今朝も手際よく諸準備をして和服に着かえ
炉の炭火をつけてお湯も沸かそうとガスに火をつけたのですが
駄目なのです　「ピッピピッピ」と鳴るのです
勿論火も付かないです
何度試みても同じです
昨日プロパンガスボンベを交換されたのを見たのでガスも足りています
私はパニックになりました

まだ８時過ぎ　これからガス会社に連絡しても
今日のお客人が来られるまでには炉の炭火も間に合わないでしょう
お客人に電話をして事情を説明しようと電話をすると
「今　着物を着たところです　今日は休んでまた次にお願いしますね」と
明るい声なので救われます
お客人は今月淡交研究会に行けなかったのでその課題だった
「盆点」の点前をご希望だったのです　
私もせっかく着た和服も着替えてガス出張所に電話したところ
状況を聞いて「もしかしたら電池切れかも　9時までには行ってみます」と
電池の予備がないかもしれないと私が言うと
「電池は持って行きましょう」
若い社員さん丁寧に対応して下さり電池交換して
見事に点火
ご親切に電池の代金も出張料金も徴収されないで

無知であることってなんと不安で不便なこと
昔ならマッチで点火していたけど炭火も七輪で付けていたのに
便利社会に慣れてそんな知恵も消え失せてしまって
只　不安に搔き立てられて　
今朝の騒動　私にとっては早春の苦い体験ですこと



軸も今日でかけかえます



可愛い侘助にも笑われてしまって