花守

四季の花はそれぞれやさしく咲きこころなごみます
折々に咲く花を守りこころかすめる思い出など綴ってみたいです

雨降り

2023年02月24日 09時20分36秒 | 母を想う



今日は雨降りです 傘をさして裏庭に出てみました
山茱萸のつぼみが黄色くふくらんでいます
やがて咲きますね



牡丹のつぼみも大きくなっています
暖かな春の陽を受けて精いっぱい咲く様子を想像します





暖かくなったら裏庭の小さな小さな阿弥陀堂の前で
亡き母と思い出話をしたいもの
私はもうとっくに亡き母の歳を超えていますもの
積もる話は尽きぬほどに


暖かな日差し

2023年01月28日 10時35分00秒 | 母を想う


風は少し冷たくても今朝の空は快晴で気持ちいいこと
うっすらと積雪
裏庭ではアヤメが新芽を出しています勇気をもらえますとも



水仙も遠慮がちにつぼみをつけています





もう久しく和服を着ないで過ごしています
コロナ禍で集いを警戒してきましたから
母は私と着物で外出する機会をとてもよろこんでいたものです
あんなときはきっと娘がいてくれてよかったと思っていたことでしょう
暖かな日差しは心温まる思い出を呼び覚ましてくれるのです





戦死の

2022年06月22日 09時09分15秒 | 母を想う


小雨が降っています
今日も梅雨らしく終日雨が降るのかしら
百合が花ひらきそうです



ハマナシも集団で咲きそうな様子です



柚子の実が大きくなってきました





遠い日の思い出です
田舎家で囲炉裏を囲んでいる様子も私には珍しくて
祖母は囲炉裏で炊いたお味噌汁をお椀に注ぎ
採りたての青い柚子を皮のまますりおろしてろして
皆に振舞ったのです
あの時のゆずのいい香り
私には珍しい囲炉裏の様子とあわせて懐かしい思い出です

でもあの時は私にとっては忘れられない悲しみが
いえあの日母と私たち兄妹が山深い父の実家を訪れたのは
父の戦死を告げるあらためてのご挨拶だったのです
囲炉裏の傍で
平素から格式を重んじている本家の奥さまにご挨拶をして
母は手を突いたままの姿勢で涙で顔を上げられなかったのです
あの時の母の姿が愛おしく
私にはとても悲しくて
何十年も経っていますのに涙が浮かぶのです





甘茶が

2022年05月30日 10時20分59秒 | 母を想う


予報では午後から雨ということでしたのに
もう朝から雨はしとしとと降っているのです
先日購入した花の苗を植えておきたいと思っていましたのに



松本センノウが機嫌よく花数を増やしています



”甘茶が色付いてきましたよ”
と母の声が聞こえるようです
着物がよく似合ってずっとずっと
よき師でしたね




もし

2021年08月23日 09時32分28秒 | 母を想う



今日も雨降りの予報です
裏庭のリンドウが幾つもつぼみを膨らませるのですが
花は咲かないのです つぼみのままです
如何したのでしょう



細く育った百合なのです
つぼみも小さいままで今日はこんなに小さな花を咲かせました





今日は亡き母の誕生日です
もし生きていたら
もう百歳は超えて
きっと優しい笑顔がみられたでしょう
そして優しく私のために語ってくれたでしょう