海南 73
湘北 72
桜木のボール・テンディングにより、神のバックシュートが認められ、海南が逆転をする。
「海南もディフェンスを変えてきたーー!!」
「同級生対決だーー!!」
海南は、清田が流川にマッチアップするボックスワンを形成した。
「流川!もう、いい格好はさせないぜ!」
「・・・。」
「どっちが、No.1ルーキーか決めようじゃねぇか!」
「・・・。ルーキーじゃねぇ。」
「ぬっ。そうだった!」
「どいつもこいつもどあほうばかり。」
「うるせ!」
清田の激しいフェイスガード。
(清田のやろー、流川相手にディフェンスも相当気合入れてやがるな。
となると、流川も簡単には点は奪えない・・・。
ここは、一先ずパスを繋いで、様子を見るか。)
宮城から、柳へ。
『シュ!』
「なっ!」
柳は、宮城の意表をつく3Pシュートを放った。
「リバウンドーー!!」
真田が叫ぶ。
「獲ってくださいよ。桜木さん。」
と柳。
ゴール下では、大泉と白田、桜木と真田が激しいポジション取りをしている。
(桜木相手では、さすがに分が悪い。下を狙うしかない。)
と真田。
(リバウンドからのゴール下勝負に持ち込む作戦か。)
宮城が微笑む。
そして。
『ガコン!』
『トン!』
『シュパ!』
この日、桜木の4本目となるタップシュートが決まった。
(作戦通りかな。)
Qの立ち上がり、ディフェンスの変更を突いた柳の作戦が、功を奏した。
「直接決める!正しく天才!!ハッハッハ!!」
(やはり、桜木を止めるのは、相当難しい・・・。どうすれば・・・。)
真田は、ボールを出しながら、考えていた。
「桜木君!凄いわ!!完璧よ!!」
耳の大きくなる桜木。
「ハルコさんとの半年間に及ぶ特訓のおかげです!!」
「速く戻れ。」
「流川め!俺とハルコさんの邪魔をするな!!」
海南 73
湘北 74
「海南は、どうしてもゴール下が空いてしまう。
ボックスでインサイドを強化しても、桜木君、白田君のツインタワーを抑えきれていないわ。」
「もはや、桜木君のリバウンドは、全国トップクラス。
森重君クラスではないと抑えることが不可能かもしれませんね。」
「神。」
真田が神を呼び、耳打ちをする。
「・・・。あぁ、俺もそう思うよ。」
神は味方に指示を出した。
海南の反撃。
真田にボールが渡る。
「流川!」
「流川君!」
流川を祈るように、見つめる湘北ベンチ。
小刻みなフェイントから、流川を抜く真田。
『ビシ!』
『ピィーーー!!』
審判が、流川のファウルを告げる。
「あぶなかったーー。」
そっと胸をなでおろす湘北ベンチ。
(あぶねぇ・・・。)
「流川のディフェンスは、随分良くなったようだが、あくまで、Aクラス。
うちの仙道みたいに、Sクラスじゃないと真田は止められん。」
仙道を見る田岡。
「・・・。まいったなー。」
再び、海南のオフェンス。
今度は、神にボールが渡る。
「桜木!!」
流川のとき同様に祈る湘北ベンチ。
『ガシ!』
真田のスクリーン。
「ぬっ!」
あっさり抜かれる桜木。
ヘルプの流川をあざ笑うかのように、神から真田へ、鮮やかなピック&ロール。
海南を支えてきた冷静な2人が、湘北ゴールを襲った。
真田のシュート。
(やべっ!!)
さすがの流川も焦りを感じる。
「真田のシュートだ!!」
「外れろーー!!」
湘北ベンチから今までにない声が飛ぶ。
『バシ!』
「!!!」
「桜木!!」
桜木が、真田のシュートに後ろから触れた。
(これにも触るか!!)
「桜木のブロックだーー!!」
「なんというジャンプ力なんだーー!!」
リング手前で落下したボールを白田がキャッチ。
すぐさま、前線へパスを放つ。
「いいぞーー!!桜木先輩ーー!!」
「桜木が流川を救ったーー!!」
「ナイスチェック!!」
盛り上がる湘北ベンチ。
「ぬっ。なっ。しっしまったーー!!!流川を追い出す絶好のチャンスをーーー!!」
桜木が真田のシュートをチェックしたことにより、流川の強制交代が免れた。
「サンキュ。」
嫌味っぽく、流川が桜木に感謝をする。
「ぬおーー!!」
前線では、柳が海南のネットを揺らしていた。
海南 73
湘北 76
「ここに来て、桜木の動きが目立っているな。早めに手を打たねば、命取りになる。」
高頭の眼鏡が光る。
だが。
『シュパ!』
「あっさり同点だーーー!!!」
「神の3Pーー!!」
「なんていうシュートだーー!!」
「しまったーーー!!!あと1本だーーー!!」
「桜木!大ピーーンチ!!」
「桜木花道!がけっぷちよ!!」
「桜木君・・・。」
「ふっ。あと1本・・・。」
キツネの流川。
「ぐぐぅ。おのれ。流川めーー!!」
「角田君。アップをお願いします。」
「おのれ、オヤジまで・・・。ひょろ男!今後、てめーには一切ボールを触らせん!!」
「ふっ。どうやら、俺があと1本決めると、桜木は交代らしいね。
なんだかよくわからないけど、うちにとって、願ってもないチャンスが巡ってきた。」
「うるさい!もう、てめーにはシュートは打たせん!!」
「ふむ。さすが神だ。あっさり、湘北の流れを切ってしまった。」
と高頭。
「俺も、神さんみたいになれますかね?」
「努力は、自分を裏切らん。期待しておるぞ。」
「はい。」
上杉は、いつまでも神の背中を追うのであった。
海南 76
湘北 76
続く。
湘北 72
桜木のボール・テンディングにより、神のバックシュートが認められ、海南が逆転をする。
「海南もディフェンスを変えてきたーー!!」
「同級生対決だーー!!」
海南は、清田が流川にマッチアップするボックスワンを形成した。
「流川!もう、いい格好はさせないぜ!」
「・・・。」
「どっちが、No.1ルーキーか決めようじゃねぇか!」
「・・・。ルーキーじゃねぇ。」
「ぬっ。そうだった!」
「どいつもこいつもどあほうばかり。」
「うるせ!」
清田の激しいフェイスガード。
(清田のやろー、流川相手にディフェンスも相当気合入れてやがるな。
となると、流川も簡単には点は奪えない・・・。
ここは、一先ずパスを繋いで、様子を見るか。)
宮城から、柳へ。
『シュ!』
「なっ!」
柳は、宮城の意表をつく3Pシュートを放った。
「リバウンドーー!!」
真田が叫ぶ。
「獲ってくださいよ。桜木さん。」
と柳。
ゴール下では、大泉と白田、桜木と真田が激しいポジション取りをしている。
(桜木相手では、さすがに分が悪い。下を狙うしかない。)
と真田。
(リバウンドからのゴール下勝負に持ち込む作戦か。)
宮城が微笑む。
そして。
『ガコン!』
『トン!』
『シュパ!』
この日、桜木の4本目となるタップシュートが決まった。
(作戦通りかな。)
Qの立ち上がり、ディフェンスの変更を突いた柳の作戦が、功を奏した。
「直接決める!正しく天才!!ハッハッハ!!」
(やはり、桜木を止めるのは、相当難しい・・・。どうすれば・・・。)
真田は、ボールを出しながら、考えていた。
「桜木君!凄いわ!!完璧よ!!」
耳の大きくなる桜木。
「ハルコさんとの半年間に及ぶ特訓のおかげです!!」
「速く戻れ。」
「流川め!俺とハルコさんの邪魔をするな!!」
海南 73
湘北 74
「海南は、どうしてもゴール下が空いてしまう。
ボックスでインサイドを強化しても、桜木君、白田君のツインタワーを抑えきれていないわ。」
「もはや、桜木君のリバウンドは、全国トップクラス。
森重君クラスではないと抑えることが不可能かもしれませんね。」
「神。」
真田が神を呼び、耳打ちをする。
「・・・。あぁ、俺もそう思うよ。」
神は味方に指示を出した。
海南の反撃。
真田にボールが渡る。
「流川!」
「流川君!」
流川を祈るように、見つめる湘北ベンチ。
小刻みなフェイントから、流川を抜く真田。
『ビシ!』
『ピィーーー!!』
審判が、流川のファウルを告げる。
「あぶなかったーー。」
そっと胸をなでおろす湘北ベンチ。
(あぶねぇ・・・。)
「流川のディフェンスは、随分良くなったようだが、あくまで、Aクラス。
うちの仙道みたいに、Sクラスじゃないと真田は止められん。」
仙道を見る田岡。
「・・・。まいったなー。」
再び、海南のオフェンス。
今度は、神にボールが渡る。
「桜木!!」
流川のとき同様に祈る湘北ベンチ。
『ガシ!』
真田のスクリーン。
「ぬっ!」
あっさり抜かれる桜木。
ヘルプの流川をあざ笑うかのように、神から真田へ、鮮やかなピック&ロール。
海南を支えてきた冷静な2人が、湘北ゴールを襲った。
真田のシュート。
(やべっ!!)
さすがの流川も焦りを感じる。
「真田のシュートだ!!」
「外れろーー!!」
湘北ベンチから今までにない声が飛ぶ。
『バシ!』
「!!!」
「桜木!!」
桜木が、真田のシュートに後ろから触れた。
(これにも触るか!!)
「桜木のブロックだーー!!」
「なんというジャンプ力なんだーー!!」
リング手前で落下したボールを白田がキャッチ。
すぐさま、前線へパスを放つ。
「いいぞーー!!桜木先輩ーー!!」
「桜木が流川を救ったーー!!」
「ナイスチェック!!」
盛り上がる湘北ベンチ。
「ぬっ。なっ。しっしまったーー!!!流川を追い出す絶好のチャンスをーーー!!」
桜木が真田のシュートをチェックしたことにより、流川の強制交代が免れた。
「サンキュ。」
嫌味っぽく、流川が桜木に感謝をする。
「ぬおーー!!」
前線では、柳が海南のネットを揺らしていた。
海南 73
湘北 76
「ここに来て、桜木の動きが目立っているな。早めに手を打たねば、命取りになる。」
高頭の眼鏡が光る。
だが。
『シュパ!』
「あっさり同点だーーー!!!」
「神の3Pーー!!」
「なんていうシュートだーー!!」
「しまったーーー!!!あと1本だーーー!!」
「桜木!大ピーーンチ!!」
「桜木花道!がけっぷちよ!!」
「桜木君・・・。」
「ふっ。あと1本・・・。」
キツネの流川。
「ぐぐぅ。おのれ。流川めーー!!」
「角田君。アップをお願いします。」
「おのれ、オヤジまで・・・。ひょろ男!今後、てめーには一切ボールを触らせん!!」
「ふっ。どうやら、俺があと1本決めると、桜木は交代らしいね。
なんだかよくわからないけど、うちにとって、願ってもないチャンスが巡ってきた。」
「うるさい!もう、てめーにはシュートは打たせん!!」
「ふむ。さすが神だ。あっさり、湘北の流れを切ってしまった。」
と高頭。
「俺も、神さんみたいになれますかね?」
「努力は、自分を裏切らん。期待しておるぞ。」
「はい。」
上杉は、いつまでも神の背中を追うのであった。
海南 76
湘北 76
続く。