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うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#210 【神の背中】

2009-10-20 | #09 湘北 県予選編
海南 73
湘北 72




桜木のボール・テンディングにより、神のバックシュートが認められ、海南が逆転をする。




「海南もディフェンスを変えてきたーー!!」

「同級生対決だーー!!」




海南は、清田が流川にマッチアップするボックスワンを形成した。


「流川!もう、いい格好はさせないぜ!」

「・・・。」

「どっちが、No.1ルーキーか決めようじゃねぇか!」

「・・・。ルーキーじゃねぇ。」

「ぬっ。そうだった!」

「どいつもこいつもどあほうばかり。」

「うるせ!」


清田の激しいフェイスガード。


(清田のやろー、流川相手にディフェンスも相当気合入れてやがるな。
となると、流川も簡単には点は奪えない・・・。
ここは、一先ずパスを繋いで、様子を見るか。)


宮城から、柳へ。



『シュ!』


「なっ!」

柳は、宮城の意表をつく3Pシュートを放った。


「リバウンドーー!!」

真田が叫ぶ。


「獲ってくださいよ。桜木さん。」

と柳。


ゴール下では、大泉と白田、桜木と真田が激しいポジション取りをしている。


(桜木相手では、さすがに分が悪い。下を狙うしかない。)

と真田。


(リバウンドからのゴール下勝負に持ち込む作戦か。)

宮城が微笑む。



そして。



『ガコン!』



『トン!』



『シュパ!』


この日、桜木の4本目となるタップシュートが決まった。


(作戦通りかな。)

Qの立ち上がり、ディフェンスの変更を突いた柳の作戦が、功を奏した。


「直接決める!正しく天才!!ハッハッハ!!」


(やはり、桜木を止めるのは、相当難しい・・・。どうすれば・・・。)

真田は、ボールを出しながら、考えていた。




「桜木君!凄いわ!!完璧よ!!」

耳の大きくなる桜木。




「ハルコさんとの半年間に及ぶ特訓のおかげです!!」

「速く戻れ。」

「流川め!俺とハルコさんの邪魔をするな!!」



海南 73
湘北 74




「海南は、どうしてもゴール下が空いてしまう。
ボックスでインサイドを強化しても、桜木君、白田君のツインタワーを抑えきれていないわ。」

「もはや、桜木君のリバウンドは、全国トップクラス。
森重君クラスではないと抑えることが不可能かもしれませんね。」




「神。」

真田が神を呼び、耳打ちをする。

「・・・。あぁ、俺もそう思うよ。」

神は味方に指示を出した。




海南の反撃。

真田にボールが渡る。




「流川!」

「流川君!」

流川を祈るように、見つめる湘北ベンチ。




小刻みなフェイントから、流川を抜く真田。


『ビシ!』


『ピィーーー!!』


審判が、流川のファウルを告げる。




「あぶなかったーー。」

そっと胸をなでおろす湘北ベンチ。




(あぶねぇ・・・。)




「流川のディフェンスは、随分良くなったようだが、あくまで、Aクラス。
うちの仙道みたいに、Sクラスじゃないと真田は止められん。」

仙道を見る田岡。

「・・・。まいったなー。」




再び、海南のオフェンス。

今度は、神にボールが渡る。




「桜木!!」

流川のとき同様に祈る湘北ベンチ。




『ガシ!』


真田のスクリーン。


「ぬっ!」

あっさり抜かれる桜木。


ヘルプの流川をあざ笑うかのように、神から真田へ、鮮やかなピック&ロール。

海南を支えてきた冷静な2人が、湘北ゴールを襲った。


真田のシュート。


(やべっ!!)

さすがの流川も焦りを感じる。




「真田のシュートだ!!」

「外れろーー!!」

湘北ベンチから今までにない声が飛ぶ。




『バシ!』




「!!!」

「桜木!!」


桜木が、真田のシュートに後ろから触れた。


(これにも触るか!!)




「桜木のブロックだーー!!」

「なんというジャンプ力なんだーー!!」




リング手前で落下したボールを白田がキャッチ。

すぐさま、前線へパスを放つ。




「いいぞーー!!桜木先輩ーー!!」

「桜木が流川を救ったーー!!」

「ナイスチェック!!」

盛り上がる湘北ベンチ。




「ぬっ。なっ。しっしまったーー!!!流川を追い出す絶好のチャンスをーーー!!」

桜木が真田のシュートをチェックしたことにより、流川の強制交代が免れた。


「サンキュ。」

嫌味っぽく、流川が桜木に感謝をする。

「ぬおーー!!」


前線では、柳が海南のネットを揺らしていた。



海南 73
湘北 76




「ここに来て、桜木の動きが目立っているな。早めに手を打たねば、命取りになる。」

高頭の眼鏡が光る。



だが。



『シュパ!』




「あっさり同点だーーー!!!」

「神の3Pーー!!」

「なんていうシュートだーー!!」




「しまったーーー!!!あと1本だーーー!!」

「桜木!大ピーーンチ!!」

「桜木花道!がけっぷちよ!!」

「桜木君・・・。」




「ふっ。あと1本・・・。」

キツネの流川。

「ぐぐぅ。おのれ。流川めーー!!」




「角田君。アップをお願いします。」




「おのれ、オヤジまで・・・。ひょろ男!今後、てめーには一切ボールを触らせん!!」

「ふっ。どうやら、俺があと1本決めると、桜木は交代らしいね。
なんだかよくわからないけど、うちにとって、願ってもないチャンスが巡ってきた。」

「うるさい!もう、てめーにはシュートは打たせん!!」




「ふむ。さすが神だ。あっさり、湘北の流れを切ってしまった。」

と高頭。

「俺も、神さんみたいになれますかね?」

「努力は、自分を裏切らん。期待しておるぞ。」

「はい。」

上杉は、いつまでも神の背中を追うのであった。



海南 76
湘北 76







続く。