日本の一日(いちにち)が始まるのはいつ(どの時点)からなのか?
もともと、日本の暦とは太陰暦のことです。これは月齢を基準にしています。現在ではこれを旧暦といいます。
この旧暦を踏まえて、日本の一日の始まりを考えて見ましょう。
一日の始まりはいつなのか。これには3つの考え方があります。
一つ目は、現在の時刻制度を尊重するという立場からのもので、午前0時を過ぎた時です。現代に生きる我々は午前0時に一日が始まると考えています。
これは現代の考え方で、太陰暦の考え方とは異なります。
江戸時代にはこれを天の昼夜と呼んでいたそうです。
2つ目は夜明けです。朝の目覚めをもって一日の始まりを実感として受け止めていたという考え方です。
しかし、昔の人にとっては昼と夜は別のものであったようなのです。
つまり、日の出より始まり日没に終わる昼間を人の一日と考えたのです。
一方、日没から日の出にいたる夜間は神の一日と考えたのです。神社の祭礼は夕方から宵宮として始まり夜間に儀式を終えます。
翌日の夜明けと共に人の一日が始まると、人の神をあがめる行事が繰り広げられるのはそのためであるという説でする。したがって、また夜が来ると人の神への崇拝行動は終わり、神を天に送り返す行動が行われて祭りが終わるのです。
江戸時代にはこれを人の昼夜と呼んでいたそうです。
明治にいたるまではこの様に昼を人の一日と考えていたので、昼の長さが季節とともに変動する不定時法が使われていました。一日の始点を夜明けと考えることは自然な感覚であるともいえます。
3つ目は日没です。その根拠となるものは「アシタ」、「ユウベ」という言葉だそうです。
現在は「アシタ」といえば「明日」であり翌日を意味します。しかし、もともとは朝を意味していたそうです。また、「ユウベ」も現在は「昨夜」のことを意味していますが、もともとは夜を意味していました。
したがって、「アシタ」と「ユウベ」というのは一日の朝と夜を意味した言葉だったのです。このような日の区分は平安時代の物語などに多く見られるそうです。そこでは、「今夜」と書いて「コヨイ」と読み、明けた朝になってから前夜を指していっていたそうです。
室町時代半ばごろまで、一日の始まりは日暮れからだったともいわれています。今もお祭りなどを前夜から行うしきたりは、この時間感覚によるものなのです。
この様に、一日の始まりには3つの考え方があります。
そして、3つ目の日没が一日の始まりであるとすると大晦日の夜から一年が始まることになります。
もともと正月は年中行事の中でも最大の祭りでした。それだけにその準備は重要でしたが、準備は日没までに全て終え、祭りそのものは大晦日の夜から元旦の朝にかけて行われたのです。
大晦日の夜に家族が一同に会して寝ずに過ごすという習慣があります。これは祭りの重要な要素である「おこもり」の影響であると考えられる。
お‐こもり 【▽御籠もり】
[名](スル)神仏に祈願するため一定の期間、神社・仏寺にこもること。参籠(さんろう)。
大辞泉
また、大晦日の夜の食膳を新年最初の食事とし、「お節料理」はもともと大晦日の夜の食膳である。したがって、古くは大晦日の夜こそ一年の始まりであり年神祭の重要な時であったのです。
北海道には、この習慣が残っていて大晦日の夜に「お節料理」を食べます。
現在の農業は技術の進歩によって暦と離れ、いずれ科学が発展すれば旧暦は消えると考えられました。ところが、21世紀になっても旧暦は新暦に重なるように息づいています。
昨今、伝統文化が心のよりどころとして見直されています。旧暦の世界、歳時記に親しみ、自然との一体感を味わう暮らしをするのもいいかもしれません。
今年1年間に、私のブログを訪れてくださいました全ての皆様に感謝いたします。
そして、毎日のように訪れてコメントを残していただいた皆様には心よりお礼申し上げます。
来年もまた、宜しくお願い申し上げます。
来年が、皆さまにとりまして良い年になりますようお祈り申し上げます。
都月満夫
したっけ。
ありがとうございます。
来年も頑張りますので、よろしくお願いします^^
したっけ。
一日の始まりと終わり こうしてみると
いろいろあるんですね。
大晦日はおこもりの影響から来てるんですね。
なるほど~~。
こちらに伺うようになって、いろんなことを
教わりました^^
来年もまたよろしうお願いします。
よいお年をお迎えくださいね。
また来ちゃいました(^^ゞ
都月さんのおうちでは
今夜おせち料理をいただかれるんですね。
おごちそうが食卓いっぱいに並んだ光景が目に浮かびます^^
ご家族の皆さまとよいお年をお迎えください。
新しい年がますます輝く一年になりますように。
いつもありがとうございます♪
都月さんのお家は今夜がお節料理を
食べられるんですね。
今年一年ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
良いお年をお迎えください。
知っていても、どうということのない話ばかりで恐縮です。来年もまたよろしくお願いします^^
したっけ。
そうですよ。北海道だけだそうですが、今夜いただきます。
来年もよろしくお願いします^^
したっけ。
そう、今夜いただきます。
来年もまたよろしくお願いします^^
したっけ。