「箆増しは果報持ち(へらましはかほうもち)」という諺があるそうです。
「箆」とは何のことでしょう。
へら【篦】
1 竹・木・象牙(ぞうげ)・金属などを細長く薄く平らに削り、先端を少しとがらせた道具。布や紙に折り目や印をつけ、または物を練ったり塗ったりするのに用いる。2「篦鮒(へらぶな)」の略。「―釣り」
大辞泉
『大辞泉』にはこのように載っています。しかし、この場合の「箆」は、北海道の方言で「飯杓子(めしじゃくし)」のことです。「飯杓子」とは「しゃもじ」のことです。
意味から、説明しましょう。
「箆増し」とは夫より妻の方が年上のことで、年上の妻(姉さん女房)を持った男は幸福だということなのです。年上の女性は、気がきいていて、よく愛してもくれるということです。
男なんてものは、いつまでたっても子供みたいなものですから、手綱を引いてくれるしっかり者の女房の方が良いということです。
「姉さん女房」は昔からありましたが、このところの傾向を見ると「年上の妻」が多くなったような気がするのは、私だけでしょうか。プロ野球選手は、圧倒的に年上の奥さんが多いようです。
一歳上を「一箆」二歳上を「二箆」と呼びます。
昔は、新郎より新婦のほうが年上の結婚披露宴の招待客の間から・・・
「嫁さん、ヘラだぁそうだなぁ・・・」
「そう、ひとつヘラだそうだ。」
などとささやきが起こったものです。ある一定の年齢以上の方なら経験しているはずです。
しかし、なぜ「へら」なのかは、知りませんでした。調べても分かりませんでしたし・・・。
ところが、「へら」でも「へら」でなくてもという記事に、合点のいく解釈をようやくみつけました。
大里武八郎著「鹿角方言考」(昭和28年刊)に載っているそうです。
方言考には「妻の年齢夫ノソレヨリ多キコト」「妻ハ家庭に於(お)ケル食事即チへラノ主宰者ナレバ、へラノ語を借リテ之(これ)ヲ表ハス」と記しており、「つまりご飯をよそうヘラの方が偉いこと」。
「ふつうはご飯の上にヘラを置くでしょう。ご飯を旦那に例えれば、ヘラの方が上」ということだそうです。
私は「ヘラ」という言葉にあまり良い印象はなく、自分では使ったことがありませんでしたが、諺になっているとは知りませんでした。
東北地方でも「姉さん女房」を一般に「ヘラマシ」、一歳年長を「一本箆」、二歳なら「二本箆」などと呼ぶそうです。
「箆」は、昔から主婦権の象徴であったから「ヘラ」といえば女房のことを表しているということです。
東北地方では、「一本ベラは金のわらじを履いてでも探せ」と言い習わされていて、年長の女房は世事にもたけ家のきりもりにも慣れているところから、年上の女房が喜ばれたのだそうです。
「一つ年上の女房は、金(かね)のわらじを履いてでも探せ」の置き換えのようにも思えます。
「箆増しは果報持ち」も「一つ増しは果報持ち」の置き換えだと思えます。
私は、残念ながら「果報持ち」ではありません。
したっけ。
うちの旦那さんも「果報持ち」ではありませんよ~。
幸せなら、どっちでも良いじゃないですか。 ((・´∀`・))
そうですね。幸せなら、どっちでもいいんですよ^^
したっけ。
「一つ年上の女房は。。。」は知ってますけど^^
私の周りに果報持ちはきっといないと思います。
果報というくらい、
年上の奥さんはいいんでしょうね(*^。^*)
こちらの方が
メジャーですね。
次男のとこは、お嫁ちゃんが1個上です。
もう~仕合わせいっぱい。
わらじ、履いたのかな。
「一つ年上の女房は。。。」と同じ意味ですね。
でもどうして昔の人はそう言ったのでしょうね。
私の周りにもいません^^
したっけ。
そうですか。次男君は幸せですか。
いいですね。
したっけ。
いつもありがとうございます♪
年上の方をへらと言う言葉は初めて知りました。
金のわらじを履いてでも探せと言う言葉は良く
聞きました。
野球選手の方は最近は年上の方が多いですね。
私の知り合いは年上の方はいません。
そうですね。
昔は珍しかったからそういったのかもしれませんね。
今は30歳もの年の差婚がある世の中ですからね^^
したっけ。