つくすの折にふれ

旅の思い出などを

コロナの秋の旅行 ③

2020-12-17 04:05:28 | 旅行
 次にGoToトラベルを利用して鹿児島旅行に行ってきました。
 5時に家を出て野田市駅へ。5時19分で出発して柏、日暮里、品川で乗り換えて羽田空港には7時5分に着きました。手荷物検査を通って鹿児島行きに搭乗しました。出発が少し遅れたためか、予定より15分遅れで鹿児島空港へ着陸しました。リムジンバスで鹿児島中央駅へ出ます。今回の泊りはJR九州ホテルですので、ホテルへ荷物を預けました。
 そして、駅ビルにある「吹上庵」で昼食をとりました。この日は観光バスを利用するつもりでしたので、軽く飲みました。そのとき知ったのですが、割水をした焼酎が300ミリリットルのボトルで売られているようでした。さすがに焼酎の本場だと思いました。自分の晩酌は、割水した芋焼酎を燗していただいています。それが手軽にできるようになっているのでした。うれしい気持ちで薩摩揚を肴に飲ませていただきました。そして板そばをいただきました。
 駅ビルの屋上には観覧車があります。いい天気でしたので乗ってみました。たまにはいいものです。13時30分に定期観光バスの乗り場へ行きました。15人くらいの乗客が待っていました。このバスに予約を入れてあります。これに乗り込み市内の歴史関係施設を回りました。まず、維新ふるさと館に寄ります。このホールでは、ロボットと映像でドラマ仕立ての「維新への道」と「薩摩スチューデント、西へ」という作品を見せてくれるのが売り物なのですが、修学旅行生が入っていたため、また密を避けるために入場を制限していて見ることができませんでした。ほかの展示を見てここを後にしました。ここでは現在の国歌君が代とは違う旋律の君が代を聞くことができます。これも楽しみました。
 次に城山へ向かいました。西郷隆盛終焉の地などを見て、南洲墓地へと向かいます。このあたりに来ると、ガイドさんの案内も気合が入ってくるようでした。ふた昔前の頃にはもっともっと感情がこもった案内があったものです。それほどではありませんでしたが、西南戦争の終末をには語るとき感情移入があるようでした。
 そして、この日の最後は「仙巌園」です。昔は「磯庭園」といっていたのでした。自分のパソコンデスクには、47年前の亡き妻との新婚旅行での磯庭園の記念写真が飾ってあります。そのころと変わらない景色がありました。懐かしさを感じて駅前へもどり、バス旅行は終わりました。
 ホテルへチェックインしました。一息ついてから今夜の食事場所「味のサツキ」へ向かいます。ところが道に迷ってしまい無駄足をしてしまいました。たまらず消防署で教えてもらい行きつくことができました。もう1本先の道へ行けばよかったのですが、うろ覚えの記憶のせいで間違えてしまったのでした。 
 サツキでは。まず定番のきびなごで、割水の芋焼酎「三岳(みたけ)」の燗をいただきました。刺身盛り合わせ、つけあげ、ゴーヤーの三杯酢などを肴に三岳をたくさんいただきました。この日は、歩き疲れたこともありタクシーで中央駅へもどり、すんなりと寝てしいました。
 2日目です。6時ごろに起きだして7時に朝食へ行きました。8時15分ごろにホテルを出て日産レンタカーへ行きます。GoToトラベルクーポンを使って借りようとしたら、別の鹿児島の補助金が有利ですよと進められたので、迷いましたがそちらを利用することにして借りました。今回も日産ノートのeパワーです。とても快適な走りです。8時30分には出発できました。この日は、鹿児島県の薩摩半島側を観光することにしています。
 有料道路の指宿スカイラインを走ります。まず知覧へ向かいました。無料駐車場に入れて武家屋敷街を散策しました。どのお屋敷も同じようなつくりですが、落ち着いた静かなたたずまいです。観光客もあまり多くなくていい感じでした。入場券を購入したお屋敷で知覧茶を淹れてごちそうしてくれました。お茶の淹れ方もほんの少しずつお湯を入れてそそぐというやり方を教えてくれました。こうすれば、香り高いお茶が淹れられるのだということを学ばせてもらいました。
 次に、「特攻平和会館」を訪ねました。自分はこの施設へ行くのがとても苦手です。展示されている手紙類を読むと冷静でいられなくなってしまうのです。ですから手紙の類は読みません。ただ、こういう人々がたくさんいらしたことを、絶対に忘れてはいけないという思いを改めて確認するためにこの会館を訪れています。
 知覧周辺の畑は茶畑になっています。茶畑を左右に見ながら枕崎方面へ向かいます。「お魚センター」で食事をとるつもりです。その前に、遣唐使の頃から使われていた「坊津(ぼうのつ)」へ行きました。古代から日本の三津(さんしん)の一つに数えられていた良港です。深い入江がいまも良港であることを示しています。遣唐使の帰り舟で日本を目指した「鑑真」が6度目の航海で日本についた港です。小高い展望台から美しい景観を眺めました。ここも新婚旅行で訪れたところでした。坊津の資料を集めた歴史資料センター輝津館(きしんかん)があります。国の重要文化財である「八双涅槃図」などが展示されています。この展示をゆっくり見学しました。
 そして「枕崎お魚センター」にもどりました。13時過ぎになっていましたのでここで昼食をとりました。鰹のタタキ定食をいただきました。数年前にもここで食べたことがあります。ビンタ煮といわれる頭の煮つけもついています。この食事代をGoToトラベルのクーポンで支払いました。なんとか使うことができるようになりました。
 次に「JR線南端の駅」「西大山駅」へ向かいます。駅には10台ほどのクルマがとまっていて20人くらいの人がいました。そこへちょうど列車が入ってきました。開聞岳と駅の標柱とキハ48が1枚の写真になりました。時刻表を調べた訳ではなくて、全く偶然でしたがいいタイミングで駅へ着けたのだと思いました。今年1月には稚内へ旅行しました。日本最北の鉄道を見てきています。1年の間に南北のはずれにある鉄道線を両方見たことになりました。
 ここから薩摩半島南端の「長崎鼻」と「竜宮神社」へ向かいました。天気が良くてちょっと暑かったですがきれいな景色が見られました。長崎鼻からの海越しに見る「開聞岳」はなかなかきれいなものでした。
 ここからは生まれて初めての体験となる砂蒸し風呂に入りに行きます。指宿温泉にある「砂楽」という公的施設で入れます。けっこう人が続いてきていましたが、あまり待つこともなく体験できました。入浴料が1,100円、バスタオルのレンタル代が200円、タオル代が200円、合計1,500円で入れます。
 海岸に屋根付きの砂場のようなものがあります。かなりの広さがありますからあまり待たずに入れるようです。砂を少し掘り下げてあるところへ身を横たえます。すると係の人が砂をかけてくれます。なかなか砂は重いものですが心地よくも感じます。係の人が10分程度を目安に入ってくださいと声をかけてくれています。すぐに身体がぽかぽかと温まって、全身から汗が出てきます。辛くなったら自分で砂を払いのけて構いませんよ、と教えてくれます。自分は15分を目標に入ったのですが、16分我慢して出ることにしました。あとは室内の温泉で砂を流して上がります。なかなかいいものです。得難い経験をすることができました。
 ここから鹿児島へもどります。池田湖にも寄りたかったのですが、レンタカーの返却時間のこともあり、まっすぐに鹿児島中央駅に向かいました。そして事務所には時間どおりもどれたのですが、ガソリンスタンド探しに時間を使うことになりました。予定より遅れて返車しました。レンタカーの補助金をいただくための書類づくりをしなければなりません。ホテルへもどって宿泊証明もらってレンタカー事務所へ提出して手続きが完了しました。
 急いで夕食へ出かけます。高柳・ガオリュウという人気店をネット予約していましたこの日のお店は駅の近くでしたので迷うことなくお店に入れました。掘りごたつの席でうまい魚と焼酎をいただきました。高級焼酎もとても安く出してくれるお店でした。また魚もとても安くてうまかったです。
 刺身盛り合わせ、バイ貝、生ガキ、キビナゴ唐揚げなどを肴に、黒ジョカで割水した「佐藤」などの焼酎を正3合いただきました。自分の面倒を見てくれたおばちゃんと男の店員さんもよく気の利く人で楽しい夕食となりました。いい気持で夜風に吹かれてホテルにもどりました。寝つき良くあっという間に寝入ったようでした。
 3日目の朝です。5時半にさわやかに目覚めました。シャワーを浴びて、7時から朝食をとりました。8時20分にチェックアウトして、駅前のバス乗り場へ行きました。この日は桜島観光を予約しています。乗客は17人ほどでした。まずフェリー乗り場に向かいます。バスのまま乗船して桜島へ渡ります。 
最初に展望スポットの「湯之平展望所」まで行って桜島山を展望します。この日は頂上付近に雲がかかっていることが多く全景は見られませんでした。そこから海岸沿いに降りて島を一周します。港の反対側に島と大隅半島が陸続きになった大噴火の際に、笠木だけが残った鳥居が残る「黒神埋没鳥居」を見ました。それから、溶岩展望所などを見て、バスはフェリー港へもどり乗船して市街へもどりました。
 この日も昨日寄った駅ビルの「吹上庵」で昼食をいただきました。同じように割水の焼酎を燗でいただき、同じように板そばをいただきました。そして、リムジンバスで空港へ行きました。
 自分は、旅行では普通は土産を買わない主義ですが、この日はクーポンがあるため、これを使い切ろうと土産を買いました。このときも、クーポンの扱いがうまく行かずしばらく苦闘することもありましたが、なんとか無事に使い切れました。薩摩揚や鰹の珍味など酒の肴をたくさん購入しました。 
 あとは順調で18時20分くらいに羽田へ着陸。品川へ出て、柏経由で野田市へもどりました。家で改めて、土産のカツオで軽く晩酌して寝ました。
 (了)


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