つくすの折にふれ

旅の思い出などを

秋の乗り放題パスを使って(飯田線ほか)②

2017-10-20 09:49:12 | 旅行
 2日目です。4時に目覚めて起きました。5時49分発の列車に乗る予定でしたので、じっくり準備しても時間がありました。そして5時半前にホテルを出て、雨の中を駅へ向かいました。かなり寒い朝でした。そして、5時49分発の松本行きに乗って出発しました。6時16分に松本について、ここから大糸線に乗り換えます。同27分発の信濃大町行きに乗りました。もうこんな時間から通学列車で高校生がかなり乗っています。制服の違い、女生徒のスカート丈の違いなどを見るのも楽しいものです。このころはかなりの雨で、楽しみにしていた周辺の山々の景色は全く見えませんでした。
 7時24分に信濃松川駅で降りました。終点の信濃大町まで行ってしまうと、このあとの計画が崩れてしまいますので、この駅で折り返して松本へもどります。同30分の列車で松本へもどりました。8時15分に松本に着きました。ここで、これからの長い列車旅に備えて、おにぎりなどをしっかり買い込みました。そして、同38分発の列車で岡谷へもどります。9時22分に岡谷に着きました。ここから飯田線に向かいます。この岡谷、塩尻周辺の鉄道線は入り組んでいてよく分からないところがあります。でも、飯田線の豊橋行きはこの岡谷を通っていきます。
 同45分発の豊橋行きに乗りました。意外な気がしたのですが、3両連結の比較的新型の電車です。なんと電化路線なのです。長い列車旅ですから、すこし心配していたのですが無事座ることができました。ここから6時間半の列車旅です。あいにくの雨模様ですが、伊那谷の景観を楽しみます。いいちこでいい気分になります。
 伊那市、駒ケ根、飯田と進みます。いずれも、かつて業務として訪ねたことのあるところです。車窓から見える景観も懐かしく感じられます。そして天竜峡駅、かつて仲間との旅行で観光船に乗ったところです。この駅が飯田線のほぼ中間駅になるようです。ここからは天竜川のそばを通るようになり、集落も少なくなって川と渓谷の見事な景観がずっと続きます。自分は左側の席にいたのですが、このあたりからは右側の席に移った方がいいかもしれません。
 さらに進むと、長篠や茶臼山などという戦国時代の有名な地名が続いて出てくるようになります。長い時間座っていますので疲れているはずなのですが、あまりそれを感じないまま、16時16分に終点豊橋駅に着きました。これから、東海道線を上って家へもどります。まず、豊橋駅で、本日初めての温かい食事をいただきました。駅できしめんをいただきました。とてもホッとするような味で、気分転換もできました。
 同42分発の浜松行きに乗りました。17時16分に浜松に着いて、同20分発の熱海行きに乗り換えます。夕方のラッシュ時間に入る頃でしたが、途中で乗降する人ばかりで、ずっと座って移動できました。19時52分に熱海に着いて、上野東京ラインから宇都宮線直通の20時03分発の快速「アクティー」に乗り換えます。この列車も東京近辺になるとすこし混みましたが、21時50分に上野駅で降りて、常磐線に乗り換えます。21時54分発に乗ることができて、同25分に柏に着き、同35分発の東武野田線に乗り換え、野田市駅へともどることができました。
 家へもどって、とりあえずビールでひとり乾杯して休みました。12時半ごろになっていました。明朝4時半までに起きられなければ、残ったもう1日の計画は取りやめるつもりで休んだのでした。
 そして朝です。3時45分に目覚めてしまいました。かなり眠さが残る目覚めでした。少しの時間、このまま起きるかもう少し眠るか迷ったのですが、眠ったら起きられなくなる心配があったので、思い切って起きました。それから支度して、すこしパソコンの対応もしてから5時50分に出て駅へ向かいました。
 6時12分発の電車で大宮へ向かって出発しました。同57分に大宮に着いて7時13分発の宇都宮線に乗り換えます。この日は土曜日です。電車は空いていました。そして、8時18分に宇都宮に着いて同32分発の黒磯行きに乗り換えます。9時23分に黒磯に着きました。昨日(13日)まででしたら、待ち時間も少なく「郡山行き」に乗り換えられたのですが、この日からのダイヤ改定でその連絡がなくなってしまったのです。
 10時25分発の「新白河行き」を待ってこれに乗りました。黒磯・郡山間の列車がなくなったので、栃木県から福島県への県境を超えての移動がとても時間がかかることになってしまったのでした。黒磯・新白河と、新白河・郡山とに分かれたのだそうです。その最初の日の乗客としてこの区間に乗ることになったのです。
 まず、びっくり、東北本線区間は電化区間なのですが、東北各地のワンマン運行で使われている2両連結のディーゼル車輌がホームに入ってきました。なんと本線区間でディーゼル車輌に乗りました。2両連結ですからけっこうな混雑でした。10時25分発の列車は10時50分に新白河に着きました。その到着ホームを先まで歩いて、郡山行きの列車に乗り換えます。こちらは、4両連結の電車でした。ですが、この新白河止まりと郡山行きのホームは一つでつながっています。ですが、その間に大きなコンクリート製の構築物が作られていて、線路自体は明確に切られていました。
 同53分発の列車は11時32分に郡山に着きました。ここから磐越西線会津若松行きに乗り換えます。11時39分発の列車は、土曜日のせいかすこし混雑していました。でも無事座ることができました。途中の猪苗代駅で多くの乗客が降りたのでそのあとはゆったりでした。車窓から見える磐梯山は頂上付近が雲に隠れていたものの山の姿を見せてくれていました。12時59分に会津若松駅に着き、13時08分発の列車で山都へ向かいます。この日の目的は、山都町の「新そば祭り」に行くことでした。このころには天気も薄曇りから晴れといった状態になってきました。同35分に山都に着きました。
 それからほぼ2時間、新そば祭りを楽しみました。駅から少し歩いて会場の通りへ行きます。会場は歩行者天国になっていて、10店舗のお蕎麦屋さんなどが並んでいました。おそばは1杯600円均一で、チケットを買っていただきます。
最初に「会津山都蕎麦の会・匠」でいただきました。それから会場を一通り見物してから「そば伝承館」のお蕎麦をいただきました。
 それから気になっていた喜多方のお酒の試飲コーナーに行きました。伺うと無料とのこと、がぜんファイトがわいて全種類制覇にとりかかりました。どれも純米吟醸酒です。かつて社長さんにお目にかかったことのある小原酒造のモーツァルトを聞かせて醸造している「蔵粋(クラシック)」からいただきました。どれも穏やかで香りよいお酒ばかりで楽しませてもらいました。そしてまた、お蕎麦を食べました。山都町の宮古地区というのが有名なそばどころですが、「宮古そばの里組合」のお蕎麦をいただきました。そして、また試飲コーナーへもどり、お酒をいただきました。
 大分お腹が苦しくなりましたので、山都の駅周辺を歩いてきました。何十年も前大先輩たちをご案内したことがある「やまびこ」さんもありました。こういうお店でじっくりお酒とお蕎麦を味わうべきなのでしょうが、今日はイベントを見に来たのですからとあきらめてお店の前を素通りして、町の施設などをひととおり見て祭り会場へもどりました。
 そして、顔なじみになった試飲コーナーでもう少し飲ませてもらってから、最後の一杯は「山都沼の平蕎麦」をいただきました。どのお蕎麦もおいしかったですが、自分には、少しほかと違った「伝承館」のお蕎麦が、好みに合っていたと思いました。満腹になって少し苦しいお腹のまま、山都駅から帰路に着きました。
 山都駅15時40分発、16時16分会津若松駅着。同駅16時21分発、17時34分郡山駅着。同駅18時23分発、19時03分新白河駅着。同駅19時18分発、20時41分黒磯駅着。同駅19時51分発、20時42分宇都宮駅着。同駅20時49分発、22時05分大宮駅着。駆け足で乗り換えて同駅22時09分発、22時54分野田市駅着。ということで無事列車旅を終えることができました。ただ、残念だったことは、宇都宮線の各駅停車に乗って帰ってきたのですから、栗橋駅で東武線に乗り換えることに気づかなかったことでした。
 新幹線の開通に伴って、JRの路線が第3セクター化されています。そうすると青春18きっぷのようなおトクな切符では乗れなくなってしまいます。なるべく早く列車旅をしておいた方が良さそうです。
 (了)


秋の乗り放題パスを使って(飯田線ほか)①

2017-10-19 14:07:46 | 旅行
 このほど、また列車乗り旅をしてきました。
今回の主題は「飯田線」全線に乗ることでした。普通列車が6時間余りをかけて全線を走っています。上り、下りでそれぞれ1日に1本あります。この列車に乗ることが主目標ですから、これを日程の中心に据えて、前後を周囲の線の普通列車でつなぐことを計画しました。
 夏の「青春18きっぷ」の期間中にやりたかったのですが、夏は地域の行事などがあってできませんでした。ですから、いずれかの時期にと思っていたのですが、鉄道記念日に合わせて「秋の乗り放題パス」が発売されることを知りました。JR線の普通列車なら3日間乗り放題の切符です。そこでこれを使って、飯田線に乗る旅をすることにしたのでした。
 しかし、10月の10日前後は、地域の運動会などの行事があって、気持ちはあるものの具体的な日程を決めかねていました。そのため、必ず1泊はしなければいけないのですが、その日程を決められず、ホテルの予約をしそびれたまま時間が進んでしまいました。ようやく、地域の運動会のあとに決行しようと日程を決められたのが旅の直前でした。
 コースは、東海道線から御殿場線、身延線、中央本線、小海線、中央線駅周辺で1泊して、飯田線に乗り、東海道線でもどるという計画でした。しかし、決めるのに時間がかかり、松本で1泊という原案は、安いホテルが取れず、岡谷で1泊するという計画に変更せざるを得なくなりました。乗車列車の一部変更をして出発のときとなりました。
 1日目は5時09分の電車で野田市駅を出発することになっています。こんな時間に出発の旅行でも必ず朝食をとって出るようにしています。しっかり食べてから、この日は雨模様でしたので、折り畳み傘をさして駅へと向かいました。そして予定どおり出発しました。
 柏で5時35分の上野行きに乗り換えます。日暮里で乗り換えて東京駅へ、6時23分発の小田原行きに乗り換えます。この列車は宇都宮線からの直通列車なので、4分遅れで出発しました。今回の旅では、女性車掌さんの列車に乗ることが多かったのですが、この列車がそうでした。そして、国府津に7時37分に着きました。ここで御殿場線に乗り換えます。
 同47分発の東海道線直通の三島行きに乗り換えます。何十年ぶりの御殿場線です。この時間帯ですから高校生がたくさん乗っては降りていきました。御殿場駅の手前まで富士山がかなりきれいに見えていました。駅に着いたらタブレットで写真を撮ろうと思ったのですが、駅に着くと建物に邪魔されて見えなくなってしまいました。また、駅を過ぎると富士山はだんだんと雲の中に入り、ついには見えなくなってしまいました。
 9時28分に沼津に着きました。計画では、この列車のまま三島まで行くことにしていましたが、そうすると東京方向へもどることになってしまいます。ちょっとした勘違いに気づきましたので沼津で、東海道線に乗り換えて富士へ行くことにしました。同44分発の列車で富士に向かいました。富士に10時04分に着きました。
 ここから「身延線」に乗り換えて甲府に向かいます。この線に全線乗るのは初めてのことです。同20分発の甲府行きに乗り換えます。ここで立ち食い蕎麦でも食べたいと思って探したのですが見当たらなかったので、売店でおにぎりを買い込んでから身延線の乗り場へ行きました。ところがこの身延線ホームにお蕎麦屋さんがありました。でも、おにぎりを買ったあとなので食べるのは控えて列車に乗り込みました。
 この線は富士川の流れに沿って走っています。富士の工業地帯を過ぎると、きれいな川に沿って走って行きます。進むにしたがって景観がきれいになっていきます。お客さんの数も少ないので、ここから、いつもの「いいちこ・シルエット」をちびりちびり始めて、おにぎりもいただきました。この列車の乗車時間は3時間です。列車行き違いの停車時間もあってのんびりした列車旅です。
 甲府駅近くになると、少しずつ乗客が増えていきます。そして、13時20分に甲府に着きました。つい1月ほど前に来ているところですから、甲府城(舞鶴城)址や駅周辺の景色もよく分かりました。すこし駅周辺をぶらぶらしてから14時04分発の中央線小淵沢行きに乗りました。同43分に小淵沢に着き、ここで小海線に乗ります。
 15時06分発の小諸行きに乗りました。小海線は国内で最も高度が高いところを走る線です。途中の野辺山駅が最高点にある駅です。八ヶ岳の近くを走っているのですが山は雲の中で見えませんでした。でも、清里や野辺山駅の近くでは沿線の木々が紅葉していてとても色鮮やかで楽しめました。高原野菜を作っている畑の様子もよく見ることができました。
 そんな風景を見ていると、小諸でお蕎麦屋さんへ行けないかと、ふと思いつきました。そこで、タブレットで情報を調べました。しかし、30分余りの乗り換え時間では有名店まで足を延ばすことは無理なようでした。
 そして17時25分に小諸駅に着きました。とりあえず駅周辺を歩いてみました。すると、お蕎麦屋さんがあったのでそこへ寄りました。老舗らしい雰囲気のお店で、申し訳なかったのですが、慌ただしくお酒を2本ともりそばをいただきました。とりあえず小諸のお蕎麦をいただくことができて良かったと思いながら駅へともどりました。
 18時04分発の、先ほどの列車の折り返し小淵沢行きの列車に乗りました。ほとんど発車間際でした。もう周辺は真っ暗です。景観を楽しむことはできません。いいちこをいただきながらぼんやりと列車にゆられていきました。こんなときのために、本も3冊持って行ったのですが、なぜか読む気にもならず、ぼんやりしていたのですが、これが妙に楽しいものでした。
 20時34分に小淵沢へもどりました。ここからはまた、20時38分発の中央線で岡谷に向かいます。この日の泊りは岡谷です。当初の計画では松本へ泊ることで計画していたのですが、日程を決めるのに手間取ってしまい、安い料金のホテルが取れなくなってしまったのでした。でも、列車旅はしたいと思って探したところ松本より手前に泊ればということになり、最終的に岡谷へ泊ることになったのでした。
 21時14分に岡谷に着きました。この日の泊りは駅から少し離れたところにあります。地図を頭に入れたつもりだったのですが、ホテルへ入るのにすこし時間がかかってしまいました。湊屋ホテルに着きました。禁煙ルームをリクエストしておいたのですが、和室のシングルならば禁煙ルームだというので、そちらに入りました。日常は、畳に布団の生活ですから、とても落ち着いて休めました。
 もちろん、休む前に周辺を歩いてみたのですが、小諸のお蕎麦が残っていて、一杯やろうという気にならず、ホテルへもどって寝ることにしました。
 (つづく)


あすなろ会(中学の同級会)の南会津旅行

2017-10-03 05:09:34 | 旅行
「あすなろ会」とは、自分たち野田市立第2中学校の第11回卒業生の2年、3年の4組同級会の名称です。
自分たちのクラスでは、担任の青柳清先生の指導で「あすなろの歌」をクラスの歌として朝夕のホームルームで歌っていました。シューベルトの「菩提樹」のメロディーを借りて「檜によく似た翌檜の木は、いつもいつも思い続ける、明日こそ明日こそ檜になろう、明日こそ明日こそ檜になろう」という詞を歌っていました。この「あすなろの歌」からクラス会の名称をつけているのです。
当初は観光バスをチャーターして1泊2日の旅行をしていましたが、このところの観光バス代の高騰から、前回から鉄道などの公共交通機関を使うようになりました。今年は、女子3名、男子7名の参加で南会津を旅してきました。
野田市からの8名のほかに東京と越谷からの参加者がいますので、東武鉄道と野岩線、会津鉄道を使っての旅行となりました。野田市を9時47分に出発して、春日部駅で特急スペーシアに乗り換えます。ここで、全10名が合流して東武特急の列車旅を楽しみます。予約しておいたお弁当も届きます。冷たい飲み物は春日部駅で調達しています。ちょっと早めの昼食でしたが、和やかに話が弾みます。
鬼怒川温泉駅で、会津鉄道直結の「快速・マウントエクスプレス」に乗り変えます。そして「塔のへつり」駅で下車して、塔のへつりの景色を楽しみます。ここには、対岸に渡る「吊り橋」があるのですが、女子たちはそれを渡りませんでした。古稀を迎えた自分たちですから、無理はしないということなのでしょう。自分は渡りましたが、帰りに吊り橋をもどるとき、なにやら不規則な揺れに怖さを少し感じてしまいました。やはり齢なのでしょうか。
そして駅へもどり、この日の宿泊地「芦ノ牧温泉」へ向かいます。 芦ノ牧温泉駅について、迎えのバスを待っているときに「牛乳屋」の看板が見えます。道の両側に合ってなかなか目立ちます。何のお店だろうかなどとおしゃべりしていたら、お店から出てきた親父さんが説明してくれました。「みそミルクラーメン」が有名で、日本一に輝いたことのあるお店なのだそうです。その蘊蓄を語ってくださっていたところへ迎えのバスが着きました。話だけを聞いて通り過ぎることになった「牛乳屋」さんへは、機会を見つけて一度食べたいものだと思いました。すこし心残りを感じながらホテルへのバスに乗り込みました。
そして、大川荘へチェックインしました。ところでここでびっくりが。野田市からの団体さんがちょうど着いたところだったのです。住まいがごく近くの人同士がいたりしてびっくりでした。
大川荘は、いい印象の記憶どおりのホテルでした。女子3人、男子3人と4人に分かれて部屋に入りました。まだ午後4時です。のんびりとお風呂に入る時間がありました。そして、大相撲秋場所千秋楽のテレビ中継を楽しんだり、おしゃべりしたり、ゆっくり過ごしました。そして、日馬富士の逆転優勝を見ることができました。そして、夕食へ出かけました。
 イス席の宴会場で、皆さんにさっそく喜ばれました。イス席が喜ばれるということは、まさに古稀を迎えたということの表れなんですね。
 夕食にはサービスで、お銚子またはソフトドリンクが1本つくというので、お銚子を7本、ソフトドリンクを3本もらっていたのですが、ビールや麦焼酎のボトル、冷酒などもいただいて、のんびり食事を楽しみました。数年前から、食事会場へはカラオケをセットしません。毎回同じような話になってしまうのですが、そのおしゃべりが楽しいので、カラオケはなしにしているのです。ちょうど2時間食事を楽しんでから、大川荘名物の餅つきを見に行きました。
 自分が初めて大川荘を訪ねたのは、前ブログに書いた上花輪の祭事の旅行のときでした。26年以上前のことです。そのころも餅つきをやっていました。そのおりに、いつも静かでまじめな雰囲気の祭事部長さんが、賑やかに餅つきに加わって盛り上がっていたことを想い出しました。
 搗きたてのお餅を味わってからカラオケボックスに入りました。90分制なので、それからは賑やかに歌って楽しみました。広いゆったりした部屋なのでとてもいい二次会になりました。
これで概ね10時、部屋へもどって、お風呂へ行く人、三次会のおしゃべりを楽しむ人と、別れましたが、最後は10人全員が幹事部屋に揃ってからおひらきにしました。
 2日目もいい天気です。昨夜のうちに、昼食が速い時間になるので、7時から朝食が取れますのでできるだけ早く朝食をとってください、と、お願いしておきました。みなさん、しっかり聞いてくださって7時には全員が食事に来てくれていました。ホテル出発は9時20分ですので、まだ時間がありましたので自分はお風呂に行きました。空中露天風呂と名付けられたお風呂の方へ行きました。このお風呂からは、阿賀川に架かる橋がよく見えます。ですから、橋からもよく見えるお風呂です。しばらく独り占めして楽しみました。
 チェックアウトをしてくれた会計幹事さんに聞くと、追加料金は思いのほか少なくて済んだようでした。これも古稀ゆえに飲む量が減ったのでしょうか。バスで芦ノ牧温泉駅へ送ってもらい、昨日とは逆コースをとります。まず、大内宿へ向かいます。湯野上温泉駅で降りて、予約してあるタクシーで行きます。この駅は、茅葺の駅舎で有名な駅です。タクシー会社で荷物を預かってくれるとのことで、身軽になれて助かりました。
 大内宿には10時30分ごろ着いたのですが、もうかなりの人出です。天気も良いので暑いくらいです。茅葺の建物が道の両側に立ち並ぶ有名な宿場です。自分が初めてきたころや家族連れで来た頃には考えられない人出です。すごいことだと思いました。宿の下にある大駐車場から上っていく形で見物しながらそぞろ歩きしました。早目の昼食は、中央より少し上にある大和屋さんでとる予定にしていました。
宿を一度上まで上ってから降りてお店に入りました。軽くビールをいただいてからおそばをいただきました。皆さんが「ネギそば」がいいというので、温かいのと冷たいのとをお好みで注文しました。しっかりとネギ1本が、ぶっかけそばのどんぶりにのってきました。このネギを箸代わりにしていただきました。箸代わりのネギでもけっこう食べられるものでした。でも、ネギの辛さが半端ではなくなり、自分はネギを少し残してしまいました。とてもおいしいおそばでした。
自分たちの席のすぐ前が街道に面した売り場部分になっていて、その店番をしている小父さんが話し上手というか、話術が巧みなせいか、立ち寄ったお客さんはお土産を買い上げていきます。また、街道に面した座敷に自分たち10人が入っているので、目立つせいでもないのでしょうが、食堂へも次々とお客さんが入った来ました。
店番をしている小父さんは当然のことながらこのお店のご主人、こちらから話を向けると、そのうちにいろいろな蘊蓄も語ってくださって和やかに昼食時間が過ぎていきました。最後に、この方にも入っていただいて記念写真を撮って大内宿をあとにしました。タクシーが迎えに来てくれています。湯野上温泉駅へもどりました。
ここから会津田島駅まで普通列車で行って、新しい東武特急「リバティー」に乗り換えます。この4月から運行開始した新しい特急はなかなか快適な車両で、騒音も少なくとても静かな特急でした。自分は、預かってしまった麦焼酎を空けようとちびりちびり飲みながらおしゃべりを楽しみました。下今市で、日光からの車両と連結して6両編成になって特急は走ります。そして春日部駅、東京と越谷の人もここで降りるというので、午後4時から、春日部駅前の和民で「やまがえし」の開催となりました。
ほぼ2時間、楽しく飲んで、次回旅行のことなどを語り合って解散しました。東武特急を使った南会津への旅はこうして無事終わりました。
果たして、来年は何人が参加して行けるのでしょうか。