つくすの折にふれ

旅の思い出などを

6千マイルで石垣島へ

2020-08-09 03:53:50 | 旅行
 どこかにマイルを使ってひとり旅をしてきました。
 どこかにマイルは、6千マイルを使い、4つの候補地がグループで示されたのを選択して申し込むJALのサービスです。目的地を選択できるのではありません。国内全体から4空港が示されますので、そのグループを申し込むことになります。少し暇があったのと、長かった今年の梅雨が明けそうになったので申し込んでみたのでした。
 4つの空港のうちの一つに石垣空港が含まれていたのを申し込みました。
 すると石垣空港便が選択されて連絡が入りました。それによると1日目は午後発の直行便、3日目は午前発の直行便でした。18時ごろに石垣島へ着いて、10時前には石垣島を出発する便ですので、観光できるのは中日の1日だけという旅行になりました。自分の旅行は「居酒屋探訪旅行」と名付けているくらいですので、この時間でも御の字でした。
 7月29日の出発でした。正午に家を出ればいいので、日常生活のルーチン部分をある程度こなすことができます。早朝ウォーキングをして洗濯もして室内に干し、パソコンのメール処理もし、お昼を早めに食べて家を出ました。今回は家を出るときからしっかりマスクを付けました。国からいただいた布マスクを使いました。駅までは傘を持たずに行きたかったので、天気がすこし心配でしたが、ほんのポツリポツリほどの雨で問題なく野田市駅へ行けました。
 予定の12.20の急行で柏へ。12.53の電車で上野へ。13.30の快速で品川へ。13.53の京急で、14.08に羽田へ着きました。手荷物検査場もガラガラでスムースに抜け待合席に着きましたがここにも多くの人はいません。空席が多いようです。子どもたちに2日間石垣島に泊まっていると動静連絡メールをしてから飛行機に乗り込みました。
 後方右側の席に着きました。周囲には数人のお客だけです。飛行機は定刻より若干早く動き出しました。あとは、使うのに慣れてきた機内WiFiを使ってタブレットを見たり、久しぶりに持ってきた「いいちこシルエット」を飲んで過ごしました。3時間足らずの空の旅はなにごともなく過ぎて、定刻より少し遅れて石垣島空港に着陸しました。
 そして、路線バスで市街へ向かいます。今回のホテルはバスターミナルや離島ターミナルのそばです。ところがホテル名を間違えて記憶していて、本来のホテルが見えていたのに、周辺をウロウロしてしまいました。「ベッセルホテル」を「ベネッセホテル」と間違えていたのでした。タブレットで確認して、ようやくチェックインとなりました。
 19時前になっていましたのでチェックインしてすぐに夕食場所へ向かいます。市の中心部近くのお店「パヤオ」へ向かいました。これも記憶を頼りに歩いて行ったのですが、実際の場所より少し遠くを歩いていたようで、中心部へもどる形でお店にたどり着きました。パヤオへはこれで4度目の訪問になります。いつもは呑み仲間を連れてのグループ旅行でしたが、今回初めてひとりでお店に入りました。小上りには3組のグループが入っていて賑やかでした。自分はカウンターでいただきます。
 さっそく定番の「島ラッキョウ」とオリオン生ビールをいただきました。あとは地元産の泡盛「請福」をボトルでいただき、盛りのいい「おさしみ」や「グルクンの唐揚げ」などを肴にオンザロックで請福をいただきました。メル友とメールのやり取りをしながらゆっくりいただきました。大将と従業員のお兄さんもなんとなく記憶にある方でした。支払いは5,200円、ボトルは空きませんのでキープしてもらうことにしてお店をあとにしました。
 石垣にはもう1軒リピーターになっているお店があります。民謡酒場の「芭蕉布」です。記憶を頼りに繁華街を歩いてみましたがこの夜は見つけることができませんでした。かなり眠くもなっていたのでホテルへもどり、そのまま寝てしまいました。
 2日目です。家にいるときと同じように4時には目覚めましたが、また寝て6時に起きました。シャワーを浴びて身支度して、朝いいちこを少しいただいてから朝食会場に行きました。このホテルではビュッフェ形式の朝食です。アルコール消毒をしてから手袋をして料理をチョイスします。沖縄テイストが生かされた料理で楽しめました。
 この日は路線バスを使って島内を観光します。ホテルを8時30分に出てバスターミナルへ向かいます。そして1日乗車券1,000円を購入しました。そして8時55分のバスで出発。「唐人の墓」でおりて散策しました。40分後のバスに乗りますので、唐人の墓やかわいらしい「観音崎灯台」から「フサキ・ビーチリゾート」へ続く海岸線を散策しました。そして次のバスに無事に乗って川平湾へ向かいました。バス客は数えるほどです。
 川平湾のバス停に下りるとグラスボートのお嬢さんがいて、本来は1,200円ですがバスで来た人は900円ですとのことで、そのグラスボートに乗ることにしました。同じ船に、バスで一緒だった4人家族の子連れ夫婦と別夫婦の都合大人5人、子ども2人の7人でグラスボートを楽しみました。天気が良くて海中がとてもきれいでした。ここでも観光客はあまりいませんでした。
 次に天然の「ヤシ林」を見に行きます。11時23分のバスで向かいます。乗車するとき、バスの運転手さんが伊原間行ですがよろしいですかと声をかけてくれました。ヤシ林へ行きますのでと答えて乗車しました。「米原ヤシ林」で下車して「サタケ八重山ヤシ記念館」に向かってのんびり歩きました。10数年前になりますか仲間を連れて見学に来たことがあります。ほぼ記憶どおりでした。小さな記念館ですが、ヤシ関係の展示と、屋上からの天然ヤシ林の眺望を見て楽しみました。ヤシ林の風景というのはあまり見られない眺望ではないかと思います。
 そして、バス停までもどり12時26分のバスで川平公園にもどりました。公園に新たにできた「島の駅カビラガーデン」の広場に陣取って、残っている「いいちこ」をきれいに飲み干しました。あがりに八重山そばをいただくつもりでしたが、バスの時間がせまりそばは諦めました。そこで屋台のアイスコーヒーを買ってバスに乗り込みました。そして市街地へもどります。川平公園あたりでは広々としているせいかそれほど感じなかった暑さが、街中ではとても感じるようになりました。
 市立八重山博物館を見学に行きました。何度か石垣島に来たことがあるのですが、この博物館を見学するのは初めてでした。小ぶりな博物館でしたが、沖縄本島とは少し違う、八重山の風土や暮らしなどが豊富な資料で展示されていて興味深く見学しました。
 路線バスを使っての観光はなかなか難しいようでした。景勝地の「玉取崎」や最北端の「平久保灯台」などへのコースも考えましたが、本数が少ないので乗り継ぎがとても無理で、今回はこの程度の観光に留めたのでした。
 このあと、中心商店街をぶらぶらしながらホテルへもどりました。部屋で一服してから5時半に出てパヤオへ向かいました。この日は自信をもってお店に向かったのですが、狐につままれたように何としても見つかりません。しばらくウロウロしてからお店に電話すると急に臨時休業になったとのこと。大きな重量シャッターが下りていたので、お店の前を通っていたのに気づかずに通り過ぎていたのでした。二度目なのに道が分からないというほどボケているとは思っていなかったのですが、理由が分かりホッとしたりがっかりしたりでした。
 別のお店を探すことになりましたがここで俄雨に遭いました。南国特有の雨です。市役所近くでしばらく雨宿りしてから、ホテルにもどるように歩きながらお店を探してぶらぶら歩きました。太田和彦さんの番組で紹介されたお店もあるはずでしたが、雨もあって探訪の意欲があまり湧かず、「さつき」というお店に入りました。こちらでは、お店に入るときに体温チェックがあり、アルコール消毒もさせられました。
 この日もオリオン生ビールから始めました。そして大好きな島ラッキョウと請福をオンザロックでいただきました。メニューを見るとカツオ半身が1,000円とあります。さっそくそれを頼みました。タタキと刺身が選べるというのでタタキにしてもらいました。小ぶりな鰹とはいえ半身ではかなりの量があります。カツオ大好きな自分は、がんばって食べて請福も2合楽しみました。まともなお昼を食べていなかったのでそーみんチャンプルもいただきました。支払いは4,873円でした。そして近くを散策してホテルへもどりました。この夜もあっという間に寝ついてしまいました。
 3日目です。8時半にチェックアウトしてバスターミナルに向かいます。このときに芭蕉布が見つかりました。空港までのバスは15分ごとに出ています。8時45分のバスで出発しました。石垣の空港バスは路線バスです。この時間ですから通勤の人たちなどが使っています。ほぼ満席になるときもありました。9時20分ほどに空港へ着きました。
 すぐに手荷物検査場を通って待合室へ入りました。自分の乗る飛行機は正午過ぎに羽田へ着きます。ですから念のためにサンドイッチとオリオンのチューハイを購入して乗り込みました。往路と同じくらいの乗客でした。あとは、使うことに慣れた機内WiFiを使ってタブレットでインターネットを楽しみながら帰ってきました。
 細かくなりますが帰路の電車です。13時01分の京急に乗ることができ。品川から13時20分の古河行きに乗換て上野、13時42分の常磐線で柏、14時14分の野田線帰ってきました。わが家には15時前につくことができました。旅行したあとは、翌日に半日以上かけてメールの処理などをするのですが、今回は翌日には負担が残りませんでした。
 今回の旅の費用は、6千マイルを除いて28,053円でした。石垣島という遠方まで、飛行機を楽しみ、居酒屋さんを楽しんできた「どこかにマイル」ひとり旅でした。
 パヤオに残した請福を呑みに行くことができるでしょうか。